中小企業が破綻する前触れ…「放漫経営」をしていないか?

~20年で終わる会社 20年を超える会社[第4回]

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今回は、「中小企業が破綻する前触れ」についてのコラムを公開いたしました。

放漫経営による倒産とは

ひと口に「放漫経営」と言っても、その実態はさまざまです。どういう企業で起こりやすいのかと言うと、内部検閲のシステムが整いやすい大企業よりは、中小企業で進行することが多い傾向があると言われています。

代表的なケースとして、まず挙げられるのは「ワンマン経営」です。トップの意見がすべてという社風が定着してしまうと、いくら従業員が経営計画を立てても、トップの一声で従業員の努力が水泡に帰すことがあります。

次に、「同族経営を行う中小企業」が挙げられます。こちらはコーポレートガバナンスに関する問題が生じやすいという特徴があります。中には企業を公然と私物化するトップや役員が、親族以外の従業員を悩ませるというケースもあります。

以下に一例を挙げてみましょう。

兄弟三人が立ち上げた国内のある企業は、商品が大ヒットして大きな利益を得ました。三人はそれぞれにマイホームや外車を購入し、贅沢を満喫。また社屋ビルを新たに購入し、従業員の増員も図りました。さらに兄弟のうちの一人が、周囲の反対を押し切り飲食店舗をオープンするなど、他業種への進出にも積極的だったそうです。

しかし、こうした成功企業には、銀行をはじめとするさまざまな金融機関が営業攻勢を仕掛けてくるものです。無理のない範囲で始めたはずの投資に失敗した兄弟は、やがて巨額の負債を背負うことになってしまいます。本業の商品力はまだ充分残っていたにもかかわらず、社屋ビルは他人の持ち物となり、やがて倒産の道を選ばざるを得なくなってしまいました。

ワンマン経営や同族経営の場合、上記のような「本業以外の出費」が命取りになるケースが多々あります。また、ずさんな管理体制は従業員による「小さな不正」の温床となりがちです。その積み重ねは企業を内側から腐敗させ、業績が悪化した際に致命傷となるのです。

放漫経営による倒産を避けるための対策