岡山理科大学大学院生・皆木さん 日本古生物学会で優秀ポスター賞/パレオパラドキシアの生息場所研究
岡山理科大学(岡山市北区理大町)大学院生物地球学研究科修士課程2年の皆木大生(みなぎ・たいせい)さんが、わが国で最も権威ある化石の学会「日本古生物学会」の2019年会(6月21日~23日・静岡大学)で、最も優れた発表に贈られる「優秀ポスター賞」を受賞しました。
発表題名は「成長に伴うPaleoparadoxia(パレオパラドキシア)の骨内部構造の変化」です。約1500万年前頃の日本に生きていた謎の哺乳類「パレオパラドキシア」の生息場所について、幼獣から成獣までの成長段階によって変化があったかを明らかにする研究でした。結論は年齢にかかわらず、常に海の中で暮らしていたと考えられることがわかりました。
皆木さんは林昭次・生物地球学部講師の指導や、北海道の足寄動物化石博物館、大阪の海遊館、ニフレル、天王寺動物園などの支援を受けて、地道に研究しました。「このような賞を受賞することができ、大変うれしく思います。これもひとえに皆様のお力添えのおかげと感謝申し上げます」とコメント。 指導教官の林講師は「他大学の研究者・学生など、強力なライバルがいる中で、皆木君の研究が最も評価が高かったのは素晴らしい。彼の努力が実を結んだのだと思います」と喜び、「これからの彼の研究成果に大いに期待しています」と話しています。
日本古生物学会は会員数が1000人を超す化石分野の最も大きな学会。学会は夏季と冬季の年2回開かれ、今回は41件の発表の中から2人が優秀ポスター賞に選ばれました。
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1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。
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