日本オラクル、業界をリードするグリッド型ミドルウェア2製品の提供を開始
日本オラクル(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は本日、アプリケーション実行環境のスケールアウトを可能とし、比類ない性能と拡張性を実現するグリッド型ミドルウェア製品「Oracle WebLogic Suite」と「Oracle WebLogic Application Grid」の提供を開始しました。
「Oracle Fusion Middleware」と旧BEA Systemsのテクノロジーを組み合わせた、これら2製品は、企業におけるアプリケーション・コストの最適化を実現します。これまで多くの企業は、ビジネス成長後やピーク時の容量を想像して大きな初期投資を行ってきましたが、本製品に組み込まれている「Oracle Coherence」および「Oracle WebLogic Operations Control」により、無駄な投資を抑えることが可能です。
「Oracle Coherence」は、分散型のインメモリ・データグリッド・ソリューションで、実際に使用するサーバーの拡張予測や複数サーバー間でのデータ共有を実現します。「Oracle WebLogic Operations Control」は、ハードウェアとソフトウェア・リソースの動的な割り当てを適切にコントロールしてJavaアプリケーションのプロビジョニング*1を自動化し、データセンターのリソースを効率良く利用することを可能にするため、最初から無駄な投資をする必要がなく、コストの最適化を実現します。
*1: 設備やサービスなどのリソースを迅速に調達し、ユーザーの必要に応じたサービスを迅速に提供すること。
「Oracle WebLogic Suite」と「Oracle WebLogic Application Grid」の両製品には、さらに「Oracle JRockit Real Time」と「Oracle Diagnostics Pack for Oracle Middleware」が標準で含まれます。「Oracle JRockit Real Time」は独自のガベージ・コレクション機能を持つJava仮想マシンで、ガベージ・コレクションで影響を受けるシステム遅延をミリ秒単位にまで短縮することができます。また、「Oracle Diagnostics Pack for Oracle Middleware」は、Javaアプリケーションの稼働状況をモニターし、性能チューニングする先進的な管理ツールです。
「Oracle WebLogic Suite」には「Oracle WebLogic Server」が含まれているため、アプリケーション・サーバーをこれから購入する方に最適なスイート製品です。「Oracle WebLogic Application Grid」は、どんなアプリケーション・サーバーとも連携できるため、これまで使っていたアプリケーション・サーバーへの投資を無駄にしません。
オラクルが提供するグリッド型ミドルウェア製品「Oracle WebLogic Suite」と「Oracle WebLogic Application Grid」により、企業のIT部門は、信頼性、可用性、拡張性、および性能の向上を通じて、変動の激しいコンピューティング能力への要求に応えることができます。
◆「Oracle WebLogic Suite」について◆
「Oracle WebLogic Suite」は、「Oracle WebLogic Server Enterprise Edition」に、「Oracle Coherence Enterprise Edition」と、「Oracle JRockit Real Time (100ms版)」を組み合わせたスイート製品です。WebLogic Serverをベースとしたアプリケーション実行環境の構築と、負荷の高い要求に対しての高速アクセスとスケールアウトを同時に実現することができます。さらにJava仮想マシンを置き換えるだけでガベージ・コレクション時の応答速度を100ミリ秒以内に確実に制御することが可能になり、コーディングをする必要なしに既存のJavaアプリケーションをリアルタイム対応にすることができます。「Oracle WebLogic Suite」により、「Oracle WebLogic Server」は単なるJava EEアプリケーション・サーバーとしての枠を超え、これまで以上に比類ないパフォーマンス、拡張性および管理性が、単一の統合されたアプリケーション・グリッド製品に集約して提供されることになります。
◆「Oracle WebLogic Application Grid」について◆
「Oracle WebLogic Application Grid」は、Javaクライアントに加えてC++クライアントをサポートする「Oracle Coherence Grid Edition」と、「Oracle JRockit Real Time (1ms版)」を組み合わせたものです。WebLogic以外のアプリケーション実行環境、すなわちIBM WebSphere Application ServerやJBoss Application Serverを含むすべてのアプリケーション・サーバー、アプリケーション・サーバーを使用しない純粋なJavaアプリケーション、さらには「Oracle Tuxedo」上で実行される非Javaアプリケーションにまで適用範囲を広げた製品です。たとえ異種混在の環境であっても、「Oracle WebLogic Application Grid」を導入することで、企業全体にわたるデータグリッド上のデータとサービスへのアクセスが可能になります。
◆「Oracle Fusion Middleware」について◆
「Oracle Fusion Middleware」は包括的であらかじめ統合された製品ラインであり、世界中の全産業で77,000社の顧客に使用されています。「Oracle Fusion Middleware」は、包括的な標準準拠のミドルウェア・インフラストラクチャ製品群として、Javaアプリケーション・サーバーから、業界をリードするEnterprise 2.0ポータルやコンテンツ管理製品まで、企業や公的機関が必要とするテクノロジー・ソリューションを提供しています。「Oracle Fusion Middleware」は、各製品間での対応が完了しているだけでなく、オラクルのデータベースやアプリケーション製品との対応も完了することで、総所有コストを引き下げています。独自のホット・プラガブル*2 機能により、異種混在のIT環境における既存の投資を活用することができます。「Oracle Fusion Middleware」は、11,000社以上の独立系ソフトウェアベンダー、付加価値リセラー、システム・インテグレーターがサポートしています。詳細についてはhttp://www.oracle.com/lang/jp/products/middleware/ をご覧ください。
*2: 標準技術を用いることで、オラクル以外の環境でも総合運用できること
◆製品価格
「Oracle WebLogic Suite」:
4,891,300円〜/1プロセッサ(税込み)、978,000円〜/10 Named User Plus(税込み)
「Oracle WebLogic Application Grid」:
5,434,800円〜/1プロセッサ(税込み)、1,087,000円〜/10 Named User Plus(税込み)
*価格は予告無く変更される場合があります。
価格の計算方法として「Processorライセンス」と「Named User Plusライセンス」があります。
Processor:ハードウェアの仕様(CPU数)に応じて価格設定をするライセンスです。
Named User Plus:オラクル製品に対して使用する権利を与えられている個人が何名いるかによって価格を設定する「指名ユーザー」ライセンスです。
関連資料
「Oracle WebLogic Suite」
「Oracle WebLogic Application Grid」
「Oracle WebLogic Server 10g」
「Oracle WebLogic Server」
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,135名(2008年5月末現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 野見山
TEL:03-6834-4835 E-mail:Yuko.Nomiyama @oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。