車載用500mA/1000mA LDOレギュレータ「S -19213/4シリーズ」を発売
業界No.1の低消費電流 5.0μAかつ高出力電流を同時に実現! 12Vバッテリに直接接続可能、ECUの暗電流削減に最適
エイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下ABLIC)は本日より、超低自己消費かつ高出力電流を同時に実現する、500mA/1000mA LDOレギュレータ「S -19213/4シリーズ」を発売しました。
LDOレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御するICです。新製品「S-19213/4シリーズ」は、36V入力(定格45V)、1.8~30V出力、自己消費電流5.0μA、125℃動作、500mA(S-19213)/1000mA(S-19214) 出力電流の車載用LDOレギュレータです。スタンバイ時は超低自己消費電流で暗電流削減に貢献、動作時には高許容損失で高出力電流供給を可能にしました。
さらに、車載ICの品質規格AEC-Q100に対応しており、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。
近年、自動車の多機能化や電装化が進み、車両に搭載されるECU(※※)の数はますます増えています。そのため、一つ一つのECUに許容される暗電流は非常に小さくなっており、暗電流を下げる為にはマイコンなどの消費電流低減はもとより、電源を供給する電源ICの低自己消費電流化も重要になります。一方で、マイコンの多機能化などにより動作時に必要な電流は増加の一途をたどっています。
この相反する要求、低自己消費電流と高出力電流供給を同時に満たす本IC、「S-19213/4シリーズ」が、ECUの暗電流削減に貢献いたします。
ABLICは、今後さらなる加速が見込まれる、ハイブリッド車や電気自動車をはじめとする自動車の多機能化や電装化を実現する製品展開を図ってまいります。
主な特長
1.超低自己消費電流・高い応答性・高精度な出力電圧を実現
業界No1(※1)の低自己消費電流5.0μAをトレードオフとなる過渡応答性を損なうことなく実現しました。
この過渡応答性に関しては、高出力電流ボルテージレギュレータでは業界TOPクラスの実力を有しています。また出力電圧精度も±1.5%と高精度を実現していますので、ユーザの電源設計の自由度を高めます。
2.36V入力 / 45V定格、超低自己消費電流5.0μA、12Vバッテリに直結可能な高出力電流ボルテージレギュレータ!
入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V鉛バッテリに接続することが可能です。
業界No1(※1)の低自己消費電流5.0μAの実現によりバッテリへの負荷を最小限に抑えることが可能です。また高出力電流500mA(S-19213)/1000mA(S-19214) により高負荷な様々なアプリケーションに使用することができます。
3.外部調整端子により、1.8~30Vの出力電圧をフレキシブルに設定可能
出力電圧外部設定品は出力電圧を1.8V~30V間において設定可能です。それによりユーザの開発中の電圧変更に容易に対応が可能になるため、ユーザの電源設計の負荷を軽減いたします。
4.車載品質
三温度テスト(低温、常温、高温)を実施しています。車載電子部品評議会(AEC)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定です。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。自動車等の過酷な環境での使用が可能です。
※※ECU = Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラー(マイコン)が搭載されている。
※1:2019年6月 当社調べ
主な仕様
・ 出力電流: 500mA (S-19213)/1000mA (S-19214)
・ 出力電圧:1.8V~30.0V (外部調整) ※内部固定品もあり
・ 入力電圧: 2.8V~36.0V
・ 出力電圧精度: ±1.5%(Tj = −40°C ~ +125°C)
・ 動作時消費電流:5.0 μA typ.
・ 搭載パッケージ
- TO-252-5S
・ AEC-Q100 進行中
・ PPAP対応可能
*詳細は販売窓口までお問合せください
【用途例】
・ 車室内電装アプリケーションの定電圧電源
・ 車載用 (エンジン、トランスミッション、サスペンション、ABS、EV / HEV / PHEV関連機器等)
製品詳細
Webサイト
https://www.ablic.com/
エイブリック株式会社は、進化を続けるアナログ半導体専業メーカーです。