バイオ医薬品が今後のアジアの医薬品産業の下流工程の成長を牽引する
株式会社グローバル インフォメーションは、GBI Researchが発行した報告書「Downstream Processing in Biopharmaceuticals - Adoption of Disposable Technology at Improved Economies of Scale to Optimize Production Efficiency and Cost-effectiveness (世界の医薬品産業の下流工程:生産効率・コスト競争力の最適化のための、規模の経済によるディスポーザブル技術の導入)」の販売を開始しました。
当レポート発行元のGBIリサーチは世界のCMO市場は2008年の212億米ドルから年間10.8%ペースで成長し2011年には288億米ドルになったとしています。更に今後2019年まで年間11%の成長率を保ち、約599億米ドルになると予想しています。
西欧の医薬品企業がコスト削減の為、生産をアジアにアウトソースする傾向が強まっており、世界の医薬品受託開発機関(CMO)市場は着実に成長しています。
医薬品製造のトータルコストは西欧と比較してインドでは50%も安価だと言われており、メガファーマの海外進出を後押ししています。
主要なCMOは医薬品製造の上流工程及び下流工程を提供しており、バイオ医薬品製造能力に加え、臨床試験、物流、パッケージング、更にはマーケティングまで提供しています。業界関係者によりますと製造機能はCMOの60%近くを占めており、その内、下流工程は製造工程の中でも約50%程度となっています。
当レポートの発行元のGBIリサーチはまたCMOの下流工程市場は年平均15.1%で成長する見込みとしており、これはバイオ医薬品関連のCMO市場全体の成長率を上回ります。バイオシミラーの認可が進むにつれ下流工程の機器や試薬需要が大幅に成長する為です。
バイオ医薬品はその価格が高額ではありますが現状その高い需要が完全に満たされているとは言えません。その上、一旦価格が下落を始めると需要は急速に成長します。バイオ医薬品の製造工程において使い捨て製品が普及を進めておりますが、これは初期投資コストと洗浄コストを大幅に引き下げCMOの下流工程市場の成長を支えています。
CMOは製薬企業へのトータルソリューションの提供の為、サービスの統合化を進めています。バイオ医薬品のトータルソリューションの提供という概念はこれまでは米国及び欧州に限られていましたが、インド、韓国及び中国といった国々も過去数年間で同様のビジネスモデルの採用を始めており、労働力単価の差異の影響で大きなビジネス機会が舞い込んでいます。このようにCMOと製薬企業間での強いつながりにより双方の設備を利用した更なるビジネスチャンスの獲得に積極的に乗り出しています。
市場調査レポート: 世界の医薬品産業の下流工程:生産効率・コスト競争力の最適化のための、規模の経済によるディスポーザブル技術の導入
Downstream Processing in Biopharmaceuticals - Adoption of Disposable Technology at Improved Economies of Scale to Optimize Production Efficiency and Cost-effectiveness
http://www.gii.co.jp/report/gbi253372-downstream-processing-biopharmaceuticals-adoption.html
出版日: 2012年11月01日
発行: GBI Research
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