【2023最新版】今年は「インフルエンザ」の流行が早い!? インフルエンザの予防や風邪との違い、かかってしまった時の対処法を紹介。
セントラルメディエンス、コラム更新のお知らせ
医療従事者のマッチングや医療品の卸、医療機関のトータルサポート事業を展開する株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)は、「インフルエンザ」についてご紹介するコラムを更新いたしましたのでお知らせいたします。
周囲の方で今年はもうインフルエンザにかかったという話を聞いた人は案外多いのではないでしょうか?
例年ですと12月から3月がピークと言われているインフルエンザの流行が今年は早まっているようです。
今回のコラムでは、なぜ今年はインフルエンザの感染者が増加しそうなのか、インフルエンザと風邪の違いや治療薬、予防法やかかってしまった時の対応などについてご紹介いたします。
■2023年は流行が早まっている?
新型コロナウイルスの流行により、以前よりうがい手洗いや消毒の意識が高くなり、一昨年はこの季節から増えてくるインフルエンザにかかった方は例年の1/1000ともいわれていました。しかし昨年は、インフルエンザの感染者数がコロナ禍以前よりは少ないですが2020年、2021年より増加しました。
下記のインフルエンザ過去10年間との比較グラフを見てみると今年(赤くて太いグラフ)は例年より早い9月から徐々に感染者数が増えてきていることが分かります。
●インフルエンザ過去10年間との比較グラフ
出典:国立感染症研究所 インフルエンザ過去10年間との比較グラフ(第41週 10/27更新)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-V813-idsc/nap/130-f1u-10year.html
■インフルエンザと風邪の違いとは?
インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい」病気です。
では、具体的に、一般的な風邪とインフルエンザはどう違うのでしょうか?
●感染ルート
飛沫感染:
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、
別の人がそのウイルス 口や鼻から吸い込み感染する。
【主な感染場所】学校や職場、満員電車などの人が多く集まる場所
接触感染:
感染者がくしゃみや咳を手で押さえその手で周りの物に触れてウイルスが付く、
別の人がウイルスの付いた物に触ってウイルスが付着。
その手で、口や鼻を触って粘膜から感染する。
【主な感染場所】電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
●インフルエンザが重症化しやすい人
・高齢者
・幼児
・妊娠中の女性
・持病のある方:喘息のある人、慢性呼吸器疾患(COPD)、慢性心疾患のある人、糖尿病など代謝性疾患のある人 など
■令和5年度のインフルエンザ予防接種について
本年度(令和5年度)のインフルエンザワクチンの供給量は3121万本となり、昨年度よりは少ないものの通常年の使用量を超える供給量となる見込みです。これは65歳以上の高齢者(約3,590万人)の約9割が1回ずつ接種できる量に相当します。
今年度も昨年度と同じく、
A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)
A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
B/プーケット/3073/2013(山形系統)の、4種に効果があるといわれています。
これ以外のインフルエンザの流行があった場合、感染はしますが重症化は抑えられます。接種後14日程度で免疫が付きます。
インフルエンザワクチンは、13歳以上は1回(0.5ml)の皮下注射で接種完了となります。
13歳未満の場合はは2回の皮下接種が必要です。
6カ月以上3歳未満の方 1回0.25ml 皮下注射 2回接種
3歳以上13歳未満の方 1回0.5ml 皮下注射 2回接種
アレルギー等のある人は、主治医の先生によく相談しましょう。
出典:厚生労働省 2023/24シーズンのインフルエンザワクチンの供給等について
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001138928.pdf
■インフルエンザにかかってしまったら
① 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
現在、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。
② 咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、飛沫感染対策としての咳エチケットを徹底しましょう。
③ 安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
④ 水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。
⑤ 高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすことがあります。自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です。
■インフルエンザを予防するためには?
●インフルエンザ予防接種の実施
●マスク着用
●手洗い・うがい
●室内の湿度管理
●適切な換気
●定期的なドアノブ・スイッチ・電話などのアルコール消毒
●十分な睡眠
●バランスの摂れた食事
などが有効とされています。
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。
出来る限りの予防をして、インフルエンザにかからないように気を付けて過ごしましょう。
株式会社Central Medience
代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
事業内容:メディカルサポート、メディカルキャリア、医療経営等のソリューション提供 他
公式HP:https://centralmedience.com/