天平から現代に続く染め物・織物をCOREDO室町で展示 創業92年の丸や呉服店が主催
天平の光を求めて ~染めと織りで綴る華麗なる天平文化の世界~
有限会社丸屋呉服店(所在地:東京都大田区)は、天平から現代に続く染め物・織物の展示会『天平の光を求めて~染めと織りで綴る華麗なる天平文化の世界~』を、東京・日本橋「COREDO室町」にて2018年2月11日(日)~12日(月・祝)の2日間開催します。
自然界に神秘を見ていた古代の人々は、植物がもつ美しい色や形を、染めや織りに映す技術を編み出し、“華麗なる天平文化"として完成させました。千年の時を経ても色褪せることのない染めの技術、人々の謙虚さや感謝の心を描いた文様は、今も大切に受け継がれています。
古代の美しい色彩や文様を今に伝える名匠と工房の協力を得て、現代によみがえる“華麗なる天平文化"をご覧いただきます。
展示の見所
- シルクロードを渡ってきた文様の美
- 海外有名ブランドの化粧品ディレクター、ドミニク・モンクルトワ氏も魅了した「古代の染め」
- 京都の老舗の矢代仁・帯屋捨松・京絞り寺田・服部綴工房、江戸古法友禅の染めの高孝による、現代に甦る「華麗なる天平文化」のコーディネート
展示内容
・正倉院文様(すくい帯)
今や織ることが難しくなってしまった、細かい螺鈿紫壇五絃琵琶文様、すくい織りの帯。
・花喰鳥(付け下げ)
鳳凰(ほうおう)などの瑞鳥(ずいちょう)が花枝などをくわえた柄。
ササン朝ペルシアに起源があり、日本では正倉院 御物や種々の工芸品にみられ、松喰鶴などの和様化した文様をも生みました。
・麒麟(綴れ帯)
麒麟は、古代より、めでたい動物とされていました。綴れ織りの起源はエジプトで、シルクロードを渡り日本に伝わりました。
・染色家・和泉田 仁美氏の「古代の染め」(朝廷に昔から伝わる草木の染めの名称)
その昔、御所に出入りができた古代の染めの職人が紅師。千年を経ても色あせることのない、その技術は、古代から口伝により受け継がれてきました。和泉田仁美さんはその技術を伝承された数少ない染色家です。
他、合計約40点
開催概要
名称 :天平の光を求めて~染めと織りで綴る華麗なる天平文化の世界~
日時 : 2018年2月11日(日)~12日(祝)
[11日]12時~19時、[12日]10時~17時
会場 : 日本橋 橋楽亭(COREDO室町3 3F)
東京都中央区日本橋室町1−5−5
会場地図 : http://www.nihonbashi-hall.jp/home/contact.html
入場 : 無料
特設サイト: http://kimonodo.or.jp/2018.html
主催 : 丸や呉服店
制作協力 : 和泉田 仁美、京絞り寺田、服部綴工房、染めの高考、
帯屋捨松、株式会社矢代仁
会期中の催し
染色家・和泉田 仁美によるギャラリートーク
2月11日(日)13時~14時
古代の色彩を染める技法を探求し続けている染色家染色家・和泉田 仁美さんを迎えて、「古代の染めの世界~日本が生み出した色たちのルーツ~」についてお話しいただきます。
・和泉田 仁美(いずみた ひとみ)プロフィール
東京生まれ。染色を紅師33代目の前田雨城氏に師事。理論、歴史など染めについて多方面から学ぶ。長野県安曇野市内に工房を持ち、植物染講座も主催。
丸や呉服店について
1926年(大正15年)3月1日に開店。親娘3人で切り盛りしている気取りのない呉服店として、古くからの顧客や地元のお客様に愛されている。
現在の3代目店長、谷加奈子は初代博義の孫にあたり、「七緒」(プレジデント社)や「きものSalon」(世界文化社)などの誌面にて、着付け講師や着物の達人として出演。
朝日新聞の浴衣関連コーナーでは「浴衣のお手入れ方法」を紹介、また日本経済新聞では「お勧めの浴衣着こなしサイト」として、丸やホームページが紹介されている。
年代別の着物と帯、小物のコーディネートや、毎日着物で生活している親娘ならではの着物や帯の工夫などのアドバイスも行う。着物で参加できる歌舞伎鑑賞会やワークショップなどのイベントも定期的に開催中。
・丸やウェブサイト: http://kimono-maruya.com
・店長ブログ : http://diary.kimono-maruya.com