「Oracle Database In-Memory」が企業活動のリアルタイム化を実現
2014年6月10日 カリフォルニア州レッドウッドショアズ発
発表概要
変化が急速で、あらゆるものがネットワークでつながり、モバイル化・ソーシャル化が進展した今日の世界において、企業では情報を即座に入手し、瞬時に対応することが求められています。このような環境では、B2BであれB2Cであれ企業は顧客のニーズにタイムリーに対応し、顧客が望む体験を提供する必要があります。
テクノロジー企業は長年にわたって「リアルタイム」な企業活動について語ってきましたが、提供してきたのは「話」だけでした。なぜなら、リアルタイムの可能性を実現するだけの、世界に通用するテクノロジーがなかったからです。しかし本日、オラクルはこの状況を一変させようとしています。オラクルだけが唯一、アプリケーション、ミドルウェア、データベース、システムの全体で最適化されたインメモリ機能を顧客に提供できるからです。「Oracle Database In-Memory」は、「Oracle Database 12c」の力を透過的に拡張できる機能です。企業は、ビジネス上の洞察をリアルタイムに得ると同時に、トランザクションの処理性能を向上することができます。「Oracle Database In-Memory」を活用することで、これまで何時間もかかって出していたビジネス上の課題に対する解を瞬時に導き出し、より速く、より優れた体験を社内外の関係者に提供できるようになります。
「Oracle Database In-Memory」は、機能を制限したり、妥協や複雑さ、リスクを受け入れたりすることなく、先進的なインメモリ・パフォーマンスを実現します。「Oracle Database」上で稼働する既存のほぼすべてのアプリケーションで「Oracle Database In-Memory」を利用することは、電源のスイッチを入れるのと同じくらい簡単です。アプリケーションに変更を加える必要はありません。定評ある「Oracle Database」のスケールアップ、スケールアウト、ストレージ階層化、可用性、セキュリティのテクノロジーが完全に統合されており、業界で屈指の強度を実現しています。
リアルタイム・エンタープライズとは、データに基づく判断を迅速に下し、顧客の要望に直ちに対応し、重要なプロセスを絶えず最適化する企業です。本日、オラクル本社で行われたイベントにおいて、CEOのラリー・エリソン(Larry Ellison)は、リアルタイム・データ分析と既存アプリケーション上での秒以下の高速トランザクションが組み合わされることにより、企業がいかにリアルタイム・エンタープライズへと変革できるかについて解説しました。
本発表に向けた顧客企業のコメント
・Yahooのプリンシパル・オラクル・データベース・アーキテクトであるスーディ・ビジャヤクマール(Sudhi Vijayakumar)氏は、次のように述べています。「一般消費者向けインターネットの先駆者かつ革新者であるYahooは、応答性に優れたシームレスなユーザー体験を提供するために、常にビッグデータとデータベース・テクノロジーの最先端をリードしています。オラクルのベータ・プログラムに参加したことで、メモリの最適化によってビッグデータの処理がいかに進歩するのかを理解することができました。『Oracle Real Application Clusters』のスケールアウト機能に完全対応しているため、当社最大のデータウェアハウスでも『Oracle Database In-Memory』を活用できることを意味します」
発表内容
・「Oracle Database In-Memory」により、分析、データウェアハウス、レポート生成におけるデータベースの処理性能を飛躍的に向上させ、同時にオンライン・トランザクション処理(OLTP)の高速化も図ることができます。
・革新的なデュアルフォーマット・インメモリ・アーキテクチャは、ロー(行)型とカラム(列)型の最適な組み合わせにより、高速な分析処理と効率的なOLTPを同時に実現します。
・「Oracle Database In-Memory」を利用する場合、「Oracle Database」上で稼働する既存のアプリケーションは、プログラムの追加やアプリケーションの変更なしでカラム型インメモリ処理のメリットを自動的かつ透過的に利用できます。
・「Oracle E-Business Suite」、「Oracle JD Edwards」、「Oracle PeopleSoft」、「Oracle Siebel」、「Oracle Fusion Applications」などのエンタープライズ・アプリケーションの性能テストにおいて、「Oracle Database In-Memory」は100倍から1000倍以上の高速化(*)を記録しました。
- オラクル調べ
・リアルタイム・エンタープライズとは、データに基づく判断を迅速に下し、顧客の要望に直ちに対応し、重要なプロセスを絶えず最適化する企業です。リアルタイムのデータ分析と既存アプリケーション上での秒以下の高速トランザクションの組み合わせにより、企業はリアルタイム・エンタープライズへと変革できます。
・「Oracle Database In-Memory」は、過去9カ月間にわたり、数百社におよぶ顧客企業、ISVパートナー、「Oracle Applications」のチームによる広範な評価テストを受けてきました。
・「Oracle Database In-Memory」は、7月に一般提供開始される予定です。本機能は、「Oracle Database 12c」に対応するすべてのハードウェア・プラットフォームで利用できます。
・Oracle PartnerNetwork(OPN)は、近日中に「Oracle Database In-Memory」が「Oracle Database 12c」対応に認定されることを発表しました。
リアルタイム・エンタープライズ向けに設計されたソフトウェアとハードウェア
・長年の技術革新と成熟の上に開発された「Oracle Database In-Memory」は、「Oracle Database」のすべての機能を受け継いでいます。
- 「Maximum Availability Architecture」により、データの喪失とダウンタイムを防止 。
- 業界をリードするセキュリティ・テクノロジー。
- 大規模SMPサーバーでのスケールアップ、サーバー・クラスタ全体にわたるスケールアウト、ストレージ階層化を通じたあらゆる要件に適合する拡張性により、ペタバイト規模のデータウェアハウス、ビッグデータ処理、データベース・クラウドなど、あらゆる規模のデータベースをコスト効率よく実行。
- Java、R、Big Data、PHP Python、Node、REST、Rubyなどに対応した充実のプログラマビリティ。
- リレーショナル、オブジェクト、XML、テキスト、スペーシャル、新しい統合型のJSONのサポートを含む完全なデータ型サポート。
・オラクルのエンジニアド・システムズは「Oracle Database In-Memory」を補完する理想的な製品です。
- 「Oracle Exadata Database Machine」と「Oracle SuperCluster」を含むオラクルのエンジニアド・システムは「Oracle Database In-Memory」に最適化されており、大規模なメモリ容量、卓越したパフォーマンス、優れた可用性を備え、フラッシュやディスクに積み上げるアクティブ・データの量を抑えることで優れたコスト効率を実現します。
- オラクルのエンジニアド・システムのインメモリ・フォルト・トレランスは、オプションとしてノード間でインメモリ・データを複製します。これにより、サーバーに障害が発生した場合でも、クエリはインメモリ・データのコピーを直ちに利用できます。新しいDirect-to-Wire InfiniBandは、インメモリの迅速なスケールアウトに役立ちます。
- 「Oracle Database In-Memory」の最も強力なスケールアップ・プラットフォームである「Oracle M6-32 Big Memory Machine」は、最大32テラバイトのDRAMメモリと3TB/秒のメモリ帯域幅を提供し、最大のインメモリ性能を実現します。
本発表に向けたコメント
・MicroStrategy Incorporatedの社長であるポール・ゾルファガーリ(Paul Zolfaghari)氏は、次のように述べています。
「当社のMicroStrategyアナリティクス・プラットフォームが『Oracle Database In-Memory』の初の認定サードパーティ製アプリケーションのひとつとなったことを嬉しく思います。オラクルとの長年の関係に基づいたベータ・プログラムへの参加と、『Oracle Database In-Memory』との統合は、プラットフォームの最適化を通じて高度な機能と高速なパフォーマンスを両社の顧客に提供するための共同作業の重要性を示しています」
・オラクルのデータベース・サーバー技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるアンドリュー・メンデルソン(Andrew Mendelsohn)は、次のように述べています。
「オラクルは、アプリケーションからミドルウェア、データベース、システムの全体に最適化されたインメモリ・コンピューティングを提供することで、企業が業務を迅速化し、新たな成長機会を見出し、リアルタイムの意思決定によって収益を最大化することを支援できる業界で唯一のベンダーです。『Oracle Database 12c In-Memory』は、ほぼあらゆるワークロードに圧倒的な処理性能を提供します。100パーセントのアプリケーション透過性を持ち、データの移行は必要ありません。さらに、『Oracle Database』に対して顧客が期待する高い可用性、拡張性、セキュリティは、すべて完全に維持されています」
・オラクルのアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミランダ(Steve Miranda)は、次のように述べています。
「オラクルのアプリケーションは、営業、財務、サプライチェーン、人事など、顧客企業の基幹業務を支える基盤を提供します。『Oracle Database In-Memory』によってスピードの基準が引き上げられることで、顧客は既存のアプリケーションの価値を高めることができ、新しい知見やビジネス機会をより迅速に得られるようになります」
参考資料
•Oracle Database*
http://www.oracle.com/us/products/database/overview/index.html
•Oracle Database In-Memoryの紹介*
http://www.oracle.com/us/corporate/features/database-in-memory-option/index.html
•Oracle Database In-Memory製品ページ*
http://www.oracle.com/us/products/database/options/database-in-memory/overview/index.html
•Forbes: How In-Memory Technology can Transform Your Business*
http://www.forbes.com/sites/oracle/2014/06/05/how-in-memory-technology-can-transform-your-business/
•Oracle Database In-Memoryメディアキットのダウンロード*
http://www.oracle.com/us/corporate/db-in-memory-mediakit-2215766.zip
•オラクルのBlog*(https://blogs.oracle.com/datawarehousing/)、Facebookページ*(https://www.facebook.com/OracleDatabase)、 Twitter* アカウント(https://twitter.com/OracleDatabase)
*英語のみ
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 坂元
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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本資料は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。
(本資料は米国2014年6月10日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)