Roku・Apple TVなどストリーミング・ビデオ機器を利用する世帯、米国で増加
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Parks Associatesが発行した報告書「Connected TV: Trends and Innovation (コネクテッドTV:動向と革新)」の販売を開始しました。
ストリーミング・メディアとスマートテレビに関して行われた調査によると、米国内でRokuRやApple TVなどのストリーミング・ビデオ機器を使ってブロードバンドを利用している世帯は、2011年から倍近くに増加し、2013年には14%に達しました。
同レポートによると、米国市場において最も多く利用されているストリーミング・ビデオ機器はRokuでした。ブロードバンドを利用している1万世帯を対象に2013年第1四半期に行った調査の結果では、37%が主にRoku、24%がApple TVを利用していました。
Parks Associatesのアナリストらは、世界のストリーミング・ビデオ機器の年間販売台数は2017年までに、2013年のおよそ倍にあたる3億3000万台に達すると予想しています。製品の平均価格は低下していくとみられますが、スマートテレビやゲーム機、ブルーレイプレーヤー、ストリーミング・ビデオ機器を購入する世帯が増加することから、年間総売上高は2017年までにほぼ100%増を記録すると見込まれます。
Parks Associatesの調査研究部門の責任者であるBarbara Kraus氏は、「次世代ゲーム機や4Kテレビ、スーパーハイビジョンテレビといったイノベーションが、これらの販売台数の増加を促すでしょう。しかし全体として消費者は、スマート機能のアップグレードのためだけにこうした高額商品を買い替えることに消極的です」と述べています。
「そのため、ストリーミング・ビデオなどの新たな機能を低価格で提供できるストリーミング・ビデオ機器市場は今後、活況を呈することになるとみられます。そしてRokuのストリーミング・プレーヤーやGoogleのChromecastなどは、そうした市場環境から恩恵を受けることになるでしょう」。
Rokuの創設者でもある同社のCEO、Anthony Wood氏は、「Rokuの顧客はストリーミングに非常に高い関心を持っています。米国の世帯別の利用に基づいて独立の調査機関が行った調査の結果、最も人気の高いストリーミングのプラットフォームが当社であると示してくれたことを、嬉しく思っています」と語っています。
Parks Associatesのアナリストらは、メーカーやサービスプロバイダーにとっての差別化においてはこうした成功が、新たな挑戦につながると指摘しています。これらの機器の平均価格は、大きければ半額にまで低下すると予想しています。したがって、メーカーやサービスプロバイダーが広告やコンテンツ配置における新たな収入源、継続的に発生する収入源を獲得するためには、今の時期にイノベーションに着手することが非常に重要だといえるでしょう。
市場調査レポート: コネクテッドTV:動向と革新
Connected TV: Trends and Innovation
http://www.gii.co.jp/report/park278900-connected-tv-trends-innovation.html
出版日:2013年08月20日
発行: Parks Associates
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