新日本製鐵と日本オラクル、Oracle Exchangeを国内初受注
新日本製鐵株式会社(本社: 東京都千代田区大手町2-6-3、社長:千速 晃、以下 新日鉄)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅 正明、以下 日本オラクル)は、株式会社アルファパーチェス(本社:東京都中央区銀座1-10-6、代表取締役社長:松本洋、以下 アルファパーチェス)より、オラクルの電子市場構築ソフトウェアである「Oracle Exchange Marketplace」を国内で初めて受注しました。なお、本件は新日鉄と日本オラクルが昨年12月に設立したバーチャル・カンパニー(仮想企業)「NSO Initiative」を通じた最初の成果となるものです。
アルファパーチェスは、「Oracle Exchange Marketplace」を中核にシステム構築を進め、20万点にも及ぶ工具やマテハン、安全用品、照明、ケーブル・ワイヤ、モーター等の工場向けMRO品(Maintenance, Repair and Operating:副資材)を扱う電子市場を設立します。同社は今年6月より電子市場のパイロット運用を開始し、9月には本稼働により工場向けMRO品の販売事業を本格的に推進する予定です。
なお、本電子市場の設立にあたって、日本オラクルはシステム設計のためのコンサルティングを担当、本年4月発足する新日鉄ソリューションズ(株)がインテグレータとしてシステム構築を実行します。
アルファパーチェスは、米国の投資会社であるリップルウッド・ホールディングスLLCと米国の最大手MRO流通企業であるグレンジャー社が主体となり、工場向けMRO品の戦略的調達サービス提供を目的として昨年11月に設立されました。現在、本社オフィスの開設、調達及び物流網の整備等、事業の本格的な展開に向けて着々と準備を進めています。不二空機(株)、(株)マキタ、大和製衡(株)等、既に参加を予定しているサプライヤ企業も多数にのぼっています。
同社は先般、事業の具現化に向けて新会社の中核となるシステム基本フレームを決定いたしました。電子市場を構築する中核システムには日本オラクルの「Oracle Exchange Marketplace」の採用を決定、在来の販売サイト機能だけではなく、顧客企業毎の販売及びサプライヤからの調達機能を兼ね備えた革新的なプラットフォームの構築を計画しています。
現在、業界で唯一オラクルのソフトウェアだけが電子取引機能に加え調達やサプライチェーン、CRM、ERP等、企業のEビジネス化に不可欠な機能を包括的に備えており、同社はこの点を高く評価し「Oracle Exchange Marketplace」の採用を決定しました。
なお電子市場の稼働に加えてアルファパーチェスはプラットフォームを強化拡張し、サプライチェーン全体における在庫数量の適正化、受発注業務の効率化による競争力の強化と顧客サービスの向上をはかる計画です。またバックオフィスの基幹系ERPシステムには同じくオラクルの「Oracle E-Business Suite」の採用を決定、統合製品としてのメリットを最大限に生かして「Oracle Exchange Marketplace」によるフロントエンドの電子市場システムとバックオフィス機能を密接に連携にさせ、効率的なオペレーション環境の実現をめざします。
アルファパーチェスは、最大5兆円市場といわれる工場向けMRO品の取引市場に着目し、流通の非効率性の打破により日本の製造業に貢献する革新的な流通、調達システムの実現をめざし事業を進めています。同社はサプライヤ及びバイヤ企業に新たなバリューチェインを提供し、eビジネスの時代にマッチしたビジネスモデルの構築を支援していきます。また、日本における工場向けMRO品の供給において、価格のみならず品質、サービスともに最良のものを提供し、日本の製造業の競争力強化に貢献することをめざしています。
今後、新日鉄と日本オラクルは、 NSO Initiativeを通じてアルファパーチェスによる革新的な事業へのとり組みを積極的に支援してまいります。
■ 本件に関する報道関係お問い合わせ先
新日鉄/EI事業部 鬼塚
日本オラクル 真部
アルファパーチェス 白松