ブラシレスDCモータ市場に革新をもたらす ZCL(TM)(※1)ホールICが製品化!「S-576Zシリーズ」本日発売
エイブリック株式会社(社長:石合信正、本社:千葉県千葉市、以下:ABLIC)は、ブラシレスDCモータの開発・製造に革新をもたらす、ZCL(TM) ホールIC(磁気センサ)「S-576Zシリーズ」の販売を本日より開始しました。
本製品は、2018年10月に発表した「世界初(※2)の革新的検知方式を採用したZCL(TM)ホールIC(磁気センサ)」が製品化され、一般民生機器向け製品として本日より販売を開始するものです。
昨今、モータの開発者や設計者から以下のような課題が聞かれます。
- マイコンの仕様はそのままに、制御タイミングを最適化したい!
- センサ用磁石を無くしてモータを小型化・軽量化したい!
- 製造自動化に向けてSIPパッケージからSMDパッケージに変更したい!
- 製造工程内のキャリブレーション作業を削減したい!
- 図面上だと、実はセンサと磁石が接触してしまっています・・・
- モータの薄型化の要求が厳しくてセンサ配置場所がありません!
本日発売した「S-576Zシリーズ」は、片極検知でも交番検知でもない、全く新しい検知方式採用した「ZCL(TM) ホールIC」の一般民生機器向け製品で、極性が変化する点( = ゼロクロスポイント)で出力信号を変化させることを実現したホールICです。
「S-576Zシリーズ」を使用することにより、設計段階における自由度が格段に向上するため、センサの位置精度や部品のばらつきといったモータの性能に影響を及ぼすマイナス要因を減少させたり、製造工程におけるキャリブレーション作業の負担軽減が可能となり、モータの開発者および設計者の課題解決に大きく貢献できる製品です。
また、センサの位置が理想的ではない状態では、交番検知を配置したブラシレスモータと比較した場合、15%超の消費電力の低減が見込める(※3)ため、環境にもやさしく、かつ、ブラシレスモータ搭載製品のパフォーマンス向上にも寄与します。
(※1)ZCL = “Zero Crossing Latch” の略
(※2) 2018年9月現在、当社調べによる
(※3) 2019年11月現在、当社調べによる
主な特長
1.世界初!片極検知、交番検知ではない革新的な検知方式を採用した、ZCL(TM) ホールIC
ブラシレスDCモータを設計する上での様々な公差計算の負担を軽減
ブラシレスDCモータの製造工程で実施しているキャリブレーション作業負担を軽減
2.モータ内部で使用されることを考慮した各種特性
モータの回転開始、停止時にも安定したセンサ信号出力を約束する幅広い動作電圧範囲
モータ組立時の過酷な環境に耐えうる高い静電気耐性
センサ信号出力の立ち上がり、立ち下がり遅延時間差を短縮する最適な内蔵プルアップ抵抗 (オプションにより選択可能)
主な仕様
・極検知: ZCL検知
・出力論理: S極検知時VOUT = "L"
S極検知時VOUT = "H"
・出力形態: Nchオープンドレイン出力
Nchドライバ + 内蔵プルアップ抵抗 (1.2 kΩ)
・ゼロクロスラッチ点: BZ = 0.0 mT
・チョッピング周波数: fC = 500 kHz
・出力遅延時間: tD = 8.0 μs
・電源電圧範囲: VDD = 2.7 V ~ 26.0 V
・出力電流制限回路内蔵
・動作温度範囲: Ta = -40°C ~ +125°C
・搭載パッケージ: TSOT-23-3S (2.9 x 2.8 x t0.8mm)
用途例
ロボット(関節の上下左右運動や動作などに使用するブラシレスモータ)、電動工具、コードレス掃除機など、高い電力効率・信頼性・低ノイズ性能を求められる一般民生機器
ZCL(TM) 技術メリットのご紹介
S-576Zシリーズ製品詳細
サンプル価格
100円
販売目標
来年度(2020年度)売上数量目標:300万個
本製品を11月20日(水)~ 22日(金)にパシフィコ横浜で開催される「ET & IoT Technology 2019」のChip1Stopブース内でご紹介いたします。会期中に当社ブースにお越し頂けますと担当説明員が直接ご説明いたします。
また、下記日時において、本製品のプレゼンテーションを行います。
1.11月20日(水)13:30 ~ 13:45
2.11月21日(木)14:30 ~ 14:45
ぜひこの機会に、皆さまのお越しをお待ちしております。
参考URL:https://www.ablic.com/jp/semicon/news/2019/11/01/iot-technology-2019/
Webサイト
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