常石エンジニアリング 船舶の環境規制強化に伴い、設計力を増強
常石エンジニアリング株式会社(所在地:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:廣瀬信彦)は、近年の船舶の環境規制の大幅な強化を背景とした既存就航船への装置の取り付け(レトロフィット工事)の需要増を見据えた設計力の強化に取り組んでいます。
2017年9月のバラスト水管理条約の発効に伴い、バラスト水に含まれる生物を殺滅させるのは義務となりました。方法としてバラスト水処理装置(BWMS(※1))の搭載が考えられます。また、2020年1月に発効する海洋汚染防止条約に基づく大気汚染物質の排出規制で、船舶燃料に含まれる硫黄化合物の上限を現行の3.5%から0.5%に引き下げる必要があり、SOxスクラバー装置(※2)の搭載が解決策の一つとなりました。
これに伴い、常石エンジニアリングにおいてもバラスト水処理装置の受注が昨年2件から今年5件に、SOxスクラバー装置の設計は今年5件にと需要が急増しています。フィリピンのグループ設計会社TSUNEISHI TECHNICAL SERVICES (PHILS.), Inc.との連携を実現し、国内外問わずパートナーシップの提携を進めるなど、お客さまからの要望に十分に応えられる体制づくりを進めています。なお、品質向上と設計リードタイムを短縮することで納期の早期化を図るなど、社内技術者の育成にも力を注いでいます。
常石エンジニアリングでは、今後も船舶のレトロフィット工事の設計領域において、積極的に体制を強化し、顧客に満足されるサービスを提供していきます。
(※1)Ballast Water Management Systemの略語、バラスト水に含まれる微生物や残渣物などを一定基準以下に制御する装置。
(※2)船舶から排出されたガスの中に含まれる硫黄化合物を一定基準以下に制御する装置。
■常石エンジニアリング株式会社
造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの船舶設計会社です。
国内屈指の竣工量を誇る常石造船の船づくりを基盤とした高度な技術力と、新たな設計システムの活用によって船舶、海洋構造物をはじめ、陸上プラントなどの幅広い分野に積極的に取り組んでいます。
URL: http://www.tsune-e.com/
代表取締役社長:廣瀬 信彦
事業内容:新造船の設計、改造船および修繕船の設計、船舶艤装品(ハッチカバー/バラスト水処理装置(BWMS)/硫黄酸化物除去装置(SOxスクラバー))の設計・製作
設立:2011年(平成23年)1月
資本金:1,000万円
従業員:53人(2018年1月現在)
本社所在地:広島県福山市沼隈町常石1083番地
― 本件に関するお問合せ先 ―
常石エンジニアリング株式会社
E-mail: info@tsune-e.com
TEL: 084-987-1764