日本オラクルが異種業務アプリケーションパッケージのビジネスプロセスとデータの連携を実現 「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネント「Oracle BPEL Process Manager」で包括的なインテグレーションを可能にし、SOAを実証

 日本オラクル株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明、以下日本オラクル)は、同社の提供する新ミドルウェア製品群の主要コンポーネント「Oracle BPEL Process Manager」を活用し、東洋ビジネスエンジニアリング株式会社の生産管理パッケージ「MCFrame」と住商情報システム株式会社の統合型基幹業務パッケージ「ProActive E2」、また、「MCFrame」とエス・エス・ジェイ株式会社の統合業務パッケージ「SuperStream」という異種業務パッケージアプリケーションの組み合わせにて、相互のデータ連携とパッケージ間のビジネスプロセスの統合を各社と協業し検証したことを発表いたします。

 企業にとって、別々の会社から提供される異種業務アプリケーションを連携させ、シームレスにデータを活用するためには、システムが提供する機能にアクセスするためのインターフェースである「API」(Application Program Interface)を利用しての接続や、データを一括転送し、バッチ的に処理する方法がとられています。この方法には、実現する上でのアプリケーションの初期開発コストや個々の業務アプリケーション単位で発生するバージョンアップ時の変更コストが必要となり、開発/維持/運用面において、ユーザの負担となっているのが現状です。さらに、ユーザのビジネスモデルが変化することに対して、俊敏に、柔軟に、システムの振る舞いを変更することへの阻害要因ともなり、市場変化に追従するシステムとなりづらい環境が存在しています。

 このたび、日本オラクルは自社が2005年7月25日より販売開始した新ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネント「Oracle BPEL Process Manager」を活用し、3社の持つパッケージアプリケーションを、各社のアプリケーションを変更することなく、プロセスとデータの両面で連携することを検証いたしました。この検証作業においては、日本オラクルがISV(Independent Software Vendor:独立系ソフトウェア会社)向けに設置し、無償で提供している「ISV検証センター」を利用しています。「ISV検証センター」ではそれぞれのパッケージアプリケーション環境と「Oracle BPEL Process Manager」環境を構築し、実証実験を行い、相互のパッケージアプリケーション間のビジネスプロセスとそこで発生するデータの整合性を検証しました。検証においては、各社の技術陣延べ10名の協力を得て、限りなく現実のビジネスに近いモデルを設定し、「Oracle BPEL Process Manager」によって、それぞれのパッケージアプリケーション間で発生する業務とデータを監視しながら、必要な機会に他のパッケージアプリケーションにデータを転送、また、相手のプロセスを起動する 等の多様なフローを実施しました。

 今回の実証によって、「Oracle BPEL Process Manager」によるパッケージアプリケーション間のインテグレーションの容易さや、プロセスやデータの組替えあるいは追加への柔軟な対応を証明しました。これらは、ISVにとっても、システムインテグレータにとっても、さらに利用するユーザにとっても、コスト負担とリスク回避を実現します。

 なお、今回の検証に使用したビジネスプロセスとデータの連携は、10月21日(金)に開催される東洋ビジネスエンジニアリング社のイベント「MCFrame Forum2005」の日本オラクル展示ブース及びセッションにおいて、デモンストレーションで紹介される予定です。

●イベント情報
http://www.chugai-ems.jp/beng/mcff05/

参加申し込みURL
https://www.chugai-ems.jp/cgi-bin/mcff05/userregist/mainform.cgi

■関係各社のコメント

<東洋ビジネスエンジニアリング株式会社>
MCFrameは製造業・流通業の生産・販売・物流業務に特化したSCM系業務パッケージです。基幹業務システム全体の構築では、会計・人事やフロント系のCRMシステムなどとの接続は必須です。これまで、MCFrameとこれらのシステムとの接続は、APIなどを通じて実現してきましたが、「Oracle BPEL Process Manager」を利用することにより、システム統合は拡張性ある、より柔軟な環境で実現できます。「Oracle BPEL Process Manager」を利用することで、MCFrameや連携するパッケージ自体に手を加えることなく、複雑なプロセス統合が可能になり、業務の変化に追従したシステムの追加開発も容易になります。さらに、SIerの負担が減るため、投資費用の低減、システム構築期間の短縮など、お客様にとってのメリットも絶大です。MCFrameは「Oracle BPEL Process Manager」を多くのお客様に推奨し、お客様にご満足いただけるソリューションを提供していきます。
東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
取締役社長 千田峰雄

<住商情報システム株式会社>
近年の急速な経営環境の変化は、お客様のシステム環境へ大きな影響を与えます。当社では様々な変化に対応できるERPパッケージとして「ProActive E2」を本年1月から発売しています。今回発表された「Oracle BPEL Process Manager」を活用することにより、「ProActive E2」をコアとしたソリューションを一層充実させ、変化へのタイムリーな追随を実現すると共にお客様のTCO削減を追求していきます。今後も当ツールの検証から、更なる可能性を探求していきたいと考えております。
住商情報システム株式会社
取締役 常務執行役員 ProActive事業部長 大槻 光博

<エス・エス・ジェイ株式会社>
統合業務パッケージSuperStreamは1995年6月の販売開始以来、中堅企業を中心に約4000社にご導入いただいておりますが、ほぼ全てのお客様で様々なシステムとの連携を行っております。今回の「Oracle BPEL Process Manager」による連携は、API開発を不要とするコスト面の効果もさることながら、プロセス連携とデータ連携を統合した処理実行が可能であること、連携するシステムの変更時にも「Oracle BPEL Process Manager」の設定変更で対応できるなど、非常に有効な手段であることを確認しました。また、すぐにでもSuperStreamパートナー様が使用可能な状態で提供可能であり、今後のシステム間連携の主流になると確信しています。
エス・エス・ジェイ株式会社 
代表取締役社長 佐藤祐次

■報道関係者お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 
コーポレート・コミュニケーション室 
広報部: 玉川・野見山・北川   
TEL:03-6238-8180 
FAX:03-5213-6990 
E-Mail:Natsuko.Kitagawa@oracle.com

Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。

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