雅楽と現代のダンサーの競演 伶楽舎×森山開次『雅楽で舞う 雅楽と踊る』上演決定 カンフェティでチケット発売
伶楽舎(東京都新宿区)主催による伶楽舎×森山開次『雅楽で舞う 雅楽と踊る』が2021年11月30日 (火)にテアトロ ジーリオ ショウワ(神奈川県川崎市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。
カンフェティでチケット発売開始
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=63337&
■第一部 古典雅楽―舞楽
舞楽 青海波
舞楽 陵王
演奏=伶楽舎
■第二部 現代雅楽×ダンス
権代敦彦作曲 彼岸の時間
猿谷紀郎作曲 綸綬
演奏=伶楽舎
ダンス=森山開次/碓井菜央、梶田留以、引間文佳、南帆乃佳
※初演情報 国際交流基金主催 ジャポニスム2018:響きあう魂(企画 KAJIMOTO)
雅楽で舞う 雅楽と踊る伶楽舎×森山開次
2018年は雅楽にとって変革の年だった。なぜなら世界の芸術の中心であるフランス・パリに、二つの重要な雅楽団体がほぼ同時に来たことで、日本には複数形の《雅楽》があるということが世界に知れ渡ったからである。周知のように、1955年に重要無形文化財に指定された《雅楽》は、宮内庁式部職楽部の上演に限ると定められており、これに基づいて2009年のユネスコの無形文化遺産のリストにも楽部のみが登録された。こうした背景から、世界では楽部が「正統」と宣伝される傾向が強まっている。ところが、フランスの「正統」である国立フィルハーモニー・ド・パリの大ホールでは、2018年9月に<皇室の雅楽>(楽部)、10月に<雅楽>(伶楽舎×森山開次)が上演された。そして終了時に「ブラボー」が連呼されたのは、後者であった。一つの雅楽の宇宙を描く伶楽舎と、その宇宙で舞う森山開次に魅了された聴衆は、《雅楽》の現在と未来を瞬時に理解したのだ。
鈴木聖子(大阪大学大学院助教、当時パリ・ディドロ大学助教)
出演者プロフィール
伶楽舎(れいがくしゃ)
1985年に発足した雅楽演奏グループ。芝祐靖が創立し、長く音楽監督をつとめた。現音楽監督・宮田まゆみ。発足以来、現行の雅楽古典曲だけでなく、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組み、これまでに湯浅譲二、一柳慧、池辺晋一郎、猿谷紀郎、伊左治直など様々な作曲家に新作を委嘱。武満徹「秋庭歌一具」の演奏で2002年中島健蔵音楽賞特別賞受賞。第16回(2016年度)佐治敬三賞、第50回(2020年)ENEOS音楽賞邦楽部門受賞。最近では「芝祐靖の世界〜ライブ配信」、<音のVR>など新たな試みを行っている。他に解説や体験を交えた親しみやすいコンサート、学校での公演なども多く行い、雅楽への理解と普及に努めている。
森山開次(もりやまかいじ)
21歳でダンスを始める。自身の演出振付するダンス作品『KATANA』で2005年ニューヨークタイムズ紙にて「驚異のダンサー」と評される。2013年『曼荼羅の宇宙』にて芸術選奨舞踊部門文部科学大臣新人賞他3賞受賞。2019年『ドン・ジョヴァンニ』でオペラ初演出、2020年新国立劇場バレエ団『竜宮』演出振付。2021年TOKYO2020パラリンピック開会式演出・チーフ振付のほか、カイヤ・サーリアホ作曲オペラ『Only the Sound Remains』ヴェネチア・ビエンナーレ公演にソロダンサーとして出演など、ダンサー・演出家の両面で積極的に活動。http://kaijimoriyama.com/
碓井 菜央 (うすい なお)
伶楽舎×森山開次Paris公演にて森山開次作品に参加、『ドン・ジョヴァンニ』『星の王子さまKAAT DANCE SERIES2020』」に続き4作品目の参加となる。舞台を中心に舞踊作品、演劇、ミュージカルなどに出演。主な作品に『イヌビト〜犬人〜』『SHOW TIME』『ジャックザリッパー』地球ゴージャス『星の大地に降る涙』『私は真悟』『アルジェンタンゴ DANCELEGEND VOL2』東京2020オリンピック開会式など。また、振付集団 HIDALI の一員として様々な現場で作品創りも行う。
梶田 留衣(かじた るい)
福島県出身。バレエを安部仁子に師事。大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊コースに入学し、バレエを堀内充、望月則彦に、モダンバレエを加藤きよ子に師事。卒業後、新潟市民芸術文化会館専属舞踊団Noismに所属。2016年より東京に拠点を移し、ダンサーとして活動する傍ら、講師、振付アシスタントとしても活躍中。現在フリーランス。
引間 文佳 (ひきま あやか)
幼少より新体操を始め、2009年に日本代表に選出。国内外の大会にて成績を収める。2015年、森山開次氏演出の『サーカス』をきっかけに本格的にダンサーとして舞台に立つ。その後、白井晃、遠藤康行、近藤良平、串田和美、フィリップ・ドゥクフレ、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック等の国内外で活躍する演出・振付家の作品に出演。映画『8日で死んだ怪獣の12日の物語』(監督:岩井俊二)では怪獣ダンサーとして出演し、振付も担当した。
南 帆乃佳(みなみ ほのか)
東京都出身。幼少よりモダンバレエを平多利江に師事。全国舞踊コンクール第1位他多数受賞。2013年文化庁新進芸術家海外研修員としてアムステルダムへ1年間留学。2018年筑波大学体育専門学群卒業後、フリーランスダンサーとして活動開始。これまでに、森山開次演出『ドン・ジョヴァンニ』、平山素子『Sarcophagas』、2021年横浜ダンスコレクション受賞作品井田亜彩実『Species-種-』、東京2020パラリンピック開会式他多数出演。東京都立総合芸術高等学校特別専門講師。
伶楽舎×森山開次『雅楽で舞う 雅楽と踊る』
会場:テアトロ ジーリオ ショウワ
(神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1)
公演日時:2021年11月30日(火)18:30開演
※開場は、開演の45分前
■出演
伶楽舎 / 森山開次 / 碓井菜央 / 梶田留以 / 引間文佳 / 南帆乃佳
■制作協力
東京コンサーツ
■⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
■チケット料金
S席:5,000円/A席:4,000円
B席:3,000円/学生席:2,000円
(全指定席・税込)