『工学院大学ソーラーチーム』が10月世界大会に向けて、 日本初の塗装技術を導入した新車両の試走を実施
~産学連携バックアップを受け学生自らが設計・製作~
工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)の学生プロジェクト『工学院大学ソーラーチーム』が、10月にオーストラリアで開催される世界最高峰のソーラーカーレース「2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ(BWSC)」に参戦する新車両「Eagle」の試走を、7月13日(土)から2日間、株式会社ブリヂストンの協力のもと、栃木県にある同社の国内テストコース、ブリヂストンプルービンググラウンドで行いました。
■工学院大学ソーラーチーム特設サイト: https://www.kogakuin.ac.jp/solar/
本件のポイント
●『工学院大学ソーラーチーム』が、株式会社ブリヂストンが主催する走行会で、新車両「Eagle」の試走を実施。順調な走りを見せ、本番を意識したピット作業を行った。
●『工学院大学ソーラーチーム』は、10月にオーストラリアで開催される「BWSC」に参戦。太陽光を動力源として約5日間をかけて3,000kmを超えるオーストラリア大陸を縦断する世界最高峰のソーラーカーレースで初優勝を狙う。
●新車両「Eagle」のコンセプトは“自然模倣”で、2017年の前回大会終了直後から1年半をかけて学生自らが設計・製作。各分野で先端研究に取り組む教員陣がアドバイザーとなり、学内のものづくりの施設を最大限に活用。
本件の概要
『工学院大学ソーラーチーム』が、10月にオーストラリアで開催される世界最高峰のソーラーカーレース「2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ(BWSC)」に参戦する新車両「Eagle」の試走を、7月13日(土)から2日間、株式会社ブリヂストンの協力のもと、栃木県にある同社の国内テストコース、ブリヂストンプルービンググラウンドで行いました。チームは早朝から発電量・スピード・操舵性などを中心に車両の調整を重ね、世界大会にむけて順調に準備を進めました。ドライバーの学生は、「新車両は横風に強く、安定している。自分達の技術が世界でどこまで通用するか試したい。」と意気込みました。
『工学院大学ソーラーチーム』は世界大会出場を機に年々スケールアップし、今年で設立10周年を迎えます。産学連携により約50のサポート企業から最先端素材・技術の支援を受けるほか、各分野で先端研究に取り組む教員陣がアドバイザーとなって学部・学科の枠を超えた横断的な技術支援を展開しています。学内のものづくりの施設を最大限に活用し、学生が自ら設計・製作を行い、6月に5号機「Eagle」を完成させました。学内で開発した「プラスチックを紫外線劣化から守る」日本初のナノテク塗装など、最先端技術・素材が詰まった新車両で、世界最高峰のソーラーカーレース「BWSC」で初優勝を狙います。
新車両「Eagle」について ~“自然模倣”のデザインで空気抵抗を大幅削減~
ソーラーパネルには人工衛星用太陽電池を搭載するなど、航空宇宙用の材料を利用した最新技術を搭載しています。車体先頭(ノーズ)は受ける風を車体後方へ綺麗に流すよう鷲(Eagle)のくちばしを模した形状で、“自然模倣”となる設計を行いました。また、学生自らが開発・設計した多くのアイデアを単胴型車両に取り入れ空気抵抗を大きく改善しました。
・1人乗り、4輪、単胴型、全長4,995mm×全幅966mm×全高973mm、重量約150kg
・ソーラーパネル:2.64平方メートル 人工衛星用太陽電池(GaAsトリプルジャンクション)、反射防止技術を搭載
・サイドウィンカーカバー:学内で開発された紫外線からプラスチックの劣化を防ぐ日本初の塗装技術を導入
・サスペンション:ハイドロニューマチック・サスペンション+非線形ばね(エアスプリングと油圧シリンダのハイブリット式)
・モータ:アモルファスと平角線を使用したホイルインモータ、オートクルージング機能を搭載
2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ概要
●開催期間
2019年10月13日(日)~20日(日)
●開催場所
オーストラリア(スタート:ダーウィン、ゴール:アデレード)
●主催者
南オーストラリア州政府観光局
●大会タイトルスポンサー
株式会社ブリヂストン
●大会クラス区分
・チャレンジャークラス/タイヤ4輪、ドライバー1名、速度を重視したデザインの車両で目的地までの順位を競う。
・クルーザークラス/タイヤ4輪、ドライバー1名+乗員1名以上が乗車、エネルギー効率や実用性を競う。
・アドベンチャークラス/過去の大会の規則に準じた車両など、上記2クラスの条件を満たさない車両も参加。
●参加予定チーム
53チーム(24カ国)