古舘伊知郎、令和の就活事情に物申す! インタビュー動画公開。 「リクルートスーツに身を包んで没個性に見える」。 就活生にアドバイス「自我を捨てなさい」

新式!ドラフト型新卒採用×TV番組。 ABEMA「キャリアドラフト」番組ファシリテーターを担当

絆ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤 宜範)は、新しい未来のテレビ「ABEMA」にて10月から放送中の新卒採用番組「キャリアドラフト」の番組ファシリテーター・古舘伊知郎さんへのインタビュー動画を2023年11月28日(火)より公式YouTubeチャンネルにて公開します。
本番組は、日本の就職活動に一石を投じ、学生たちのモチベーションを上げる“社会実験的”番組です。全国各地から予選を勝ち抜いた12名の学生が毎月参加。2分間のプレゼンと面接官による質疑応答をくぐりぬけ、100社以上の企業からオファーを勝ち取るドラフト型採用の様子を放送しています。
この度、番組ファシリテーターを務める古舘さんにインタビューを実施。「ドラフト型採用×TV番組」というコンセプトや出演した就活生を見て感じたことについてうかがいました。また、アナウンサーという立場で就活の変遷を見てきた古舘さんだからこそ思う、今と昔の就活の違いや就活の悪しき習慣、さらに大学教授としても勤務されている中で、学生から聞こえてくる就活のリアルな課題点についてもお話しいただきました。「就職戦線の個性、個性、個性、自分、自分、自分という戦い方に疑いをかけた方が良い」「自分が設定した自分の奴隷になってしまっている」と、現代の就活の在り方について、熱い思いを語りました。

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<「キャリアドラフト」公式サイトURL>https://career-draft.com/
<インタビュー動画URL>https://youtu.be/ocGvP93In2I

■古舘伊知郎さんインタビュー

新卒採用番組「キャリアドラフト」の番組ファシリテーターを務める古舘伊知郎さんへのインタビュー動画を公開します。「ドラフト型採用×TV番組」というコンセプトや出演した就活生に対して感じたこと、今と昔の就活の違いや就活の悪しき習慣、学生から聞こえてくる就活のリアルな課題点などについてうかがいました。

インタビュー動画URL:https://youtu.be/ocGvP93In2I

インタビュー詳細

※一部抜粋です。全編はインタビュー動画をご覧ください。
■今の就活スタイルについて「リクルートスーツに身を包んで企業に行っているのが没個性に見えちゃう」。日本の雇用形態を一蹴「終身雇用はもう崩れてきた」「新卒一括採用にこだわる時代でもない」

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―「ドラフト型採用×TV番組」というコンセプトについてどう思いますか?
僕は、5年間客員教授をやってまして、今年で5年目なんですけども、学生の就職戦線の厳しさを感じています。僕の時代は青田買い禁止の頃で、大学4年の10月解禁で就活をして、僕はアナウンサーに運良くなれたわけですけども、そこから半世紀経って、今の就職模様は大変です。下手したら大学2年ぐらいから就活・就職戦線、僕なんかの年代になると、“シュウカツ”というと、人生の終い支度ですから。全く“シュウカツ”の意味が違って。
汲々としてます、学生は。2年の段階から動かなきゃ。3年でもう本格的。みんなが同じように、自分の個性を出そう。自分はこういう人間で、3分間で自分をプレゼンできるスキルを磨く。そういうところに汲々としてるうちにリクルートスーツに身を包んで、インターンシップも含めて企業に行っているのが没個性に見えちゃうんですよね。だから“自分らしさみたいなもの”を出しながらも、実際は企業と雇用される側の学生がマッチングされていないような気がしてて。だからこそ、この番組のこの企画を発案した人はすごいことを考えてくれたなと、今の日本のニーズに合ってるなと僕は思ってます。だから非常にやりがいがあるし、司会をやらせてもらって刺激があります。

今の日本はGDPがドイツに抜かれ、今度はインドに抜かれると言われている。半導体産業だってもっとすごかったはずなのに、「日本は」とか(言われている)。色んな技術が海外や中国に行ってしまっている。日本はどうかというと、「失われた30年」って言ってる。良い話がないわけですよ。でもそこは新しい産業を立ち上げなきゃって。難しいけどそれをやらなきゃいけない。そしてもう1つは、雇用の流動化を図っていかなければいけない。これからはAIの登場も含めてどういう風に雇用を移動させていくのか、と働き方も変えなきゃいけない。その一番初めの端緒の入り口を考えてみたら、若い人たちの雇用があるわけですよね。だからその雇用の入り口の部分をこの番組が1つ手を入れて開発をさせてもらっていけば、まず日本の働き方、企業選び、企業が人材を選ぶという変わっていかなければいけない宿命を持った日本国の始まりに着手しているんだなっていう気が段々してきたんですよね。そこは結構面白いかな。学生もものすごいやる気になっているし。自分を磨く1つのきっかけをここで掴もうと思ってるし、もしかしたらアポイントメントをとって、そしてゴールドオファーがあって、話し合ったって、学生が蹴るかもしれないし、企業の方が再度考え直すかもしれないし、いろんなせめぎあいがあるんだと思うんですけど、ドラマの始まりですよね。終身雇用はもう崩れてきた。良いも悪いも含めて崩れてきて、日本の護送船団方式も崩れてきたなと思うんですけど、一方ではやっぱりまだまだ新卒一括採用みたいなことが残ってるわけですけど、そんなことにもこだわる時代でもないんじゃないかなって思うのがあって。
この番組をもっと広げていったら、極論すると新たな雇用の流動化で40代の人がここにきて2分のプレゼンをやるとか、大学2年の段階で中退したけれど起業に向けて5年間の期限付きでITのこういう会社を望んでいるんだという若者がくることもあるかもしれないし。今後の日本の宿命的にこうしなければいけないと声高に言われてる部分にはマッチしてるかなと思ってます。

収録を振り返る「完成品なんて誰も企業は求めてない」

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―「キャリアドラフト」に出演した就活生を見て、どのようなことを感じましたか?
学生がやっぱり意欲的ですよね。いろんな個性的な人が出てきてくれて。2分間の縛りでプレゼンをやって、次は4人の面接官が質問をぶつけたり、考え方を学生に再度聞いていくっていうなかなか厳しい時間の中での戦いなんですけど、今日も(優秀な)人材に溢れていたかなという感じがしますね。失敗した人もいると思うんですよ、正直。2分間のプレゼンに。緊張しすぎちゃって。それで「あなたは何を言ってるかわからない」「私はこういう人間だっていう項目だけ出して、もっと項目を絞り込んで2分間を有効に使え」って(指摘が)面接官からかなり飛んでて。でもそういう人に意外にシルバーオファーが殺到したり。やっぱり完成品なんて誰も企業は求めてないというか。120数社はね。その中に可能性が見えたら押さえようと。内々定ですよ。話し合いましょうって。面接官は面接官の立場で厳しく言ってくれるし、企業側は企業側で全く違う目線で、可能性のためにむしろプレゼンが上手くいってない人に人気が集まるケースもあるんですよ。これが面白いなと。

今と昔の就活の違いに触れる「今まで一世を風靡してきた企業が良いとも言えない」

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―アナウンサーという立場で就活の変遷を見てきた古舘さん。今と昔の就活の違いや、今の就活の悪しき習慣だと思うことは?
昔は悪く言えば、手抜き。良く言えば、のほほんと、やや自由に自分のやりたいことをやってダメだったら就職浪人しようかなとか。まぁこんなとこでいいかなとか。結構今よりは緊張感が無かった気がするんですよ、昔の方が。高度経済成長のときには引く手が数多あり、中東戦争含んだオイルショックとかもあったけども1970年代終わりくらいまではまだ経済成長の残滓(ざんし)があって、やることがなくなった日本がその後85年あたりからバブルに突入して土地神話を作って、土地や株の価格がうなぎ登りと。そのバブルの土地神話がぶっ潰れて、日本は気が付いたら金融危機とか1997年あたりでアジア通貨危機があったり。2000年に入って今度はITバブルみたいなことが起きるんだけど、日本は日本で失われた時代に入ってきて、成長産業が少ないとか、就職氷河期もあって苦しい思いもあった。で、ここにきてどんどん就職戦線が厳しくなっちゃったと思うんですよ。人手が足りない時代に突入したとか、今言われてて事実そういうところはあるし、輸送とか物流だけでも2024年問題が控え、その他働き手が少なくなってきてるという問題もあるんですけど、やっぱり大学生の就活っていうのは非常にシビアになってますよね。それでもう明暗を分けてますよね。それは僕にとっては気に食わなくて、もっと自由にもしかしたらそのコンピューティングを含めた就職戦線出会い系アプリがあっていいと。

僕はこの番組が面白いなと思ったのは、そこなんですよね。企業と企業がオンラインで繋がって生身の若者が出てきて、自分をアピールして企業120社がずーっとコンピューター、パソコンを通じて見つめてるっていう。ある種飾り窓みたいな感じですよ。不思議ですよね。それでいて暗くないんですよ。若い人たちも肝試しにやってきたみたいなね。シミュレーションにやってきたみたいなところもあったりして、面白いですよね。だから就職戦線という概念を捨てて、本当にお互いに需給バランスがとれる形でどういう人を望んでいるんだ、どういう仕事をしたいのかっていう。そういうのがあからさまにこの番組には出てる。僕がそれを学生にとって良いよね、頑張ってるよねと思えちゃうのは、昔は金融系の銀行に入ろうとするとか損保に入ろうとするとか、ジャンルとかこういう企業が有利だよね、初任給がいいからっていう風に、自分が何をしたいかとか何が望まれてるかとか、自分のスキルがここにあるから自分はこういう営業職の方でやっていきたいんだというよりは、こういう企業とか、こういうブランドに入ると終身雇用で給料も良いし、福利厚生も良いし、(という考え方をする)そんな時代があったんですよ。もうまったく古いわけですよね。そんな銀行がいいとか言えなくなっちゃったし。こんなマイナス金利の時代にですよ。やっぱり今まで一世を風靡してきた企業が良いとも言えないし。だからあらゆるものが様変わりしてるこの転換期に、就職の在り様も変わっていってるっていうのもまざまざと見えて。
僕がさっき良いなって言いかけたのは、学生も実は、こういう大きいところに入っておけば無難だから金融の銀行系が良いとか全然無くて、私はITやりたいって絞り込んでる。ITのこういうアプリを作りたいって人もいれば、全くITであろうがジャンルなんか問わないって人もいる。自分が学生時代にインターンシップやバイトで鍛えて、学校の活動での経験を活かせる営業職。ジャンルは問いませんっていう学生がいっぱいくる。むしろ昔よりまともじゃないかって。昔は本当に自分の終身雇用の就職先を見つけるみたいな。女性は腰掛けとか平気で言われちゃって。結婚するまでしか働かないとか。もう専業主婦なんて言葉も死語になりつつあるでしょ。そうなってきた時代に学生も若い人もまともにどこが有利っていうのじゃなくて、自分が辣腕(らつわん)を振るえる場所を一生懸命探してる。企業も欲しい人材を探してるっていうのを仲立ちするのって面白いなって。

■就活生にアドバイス「自我を捨てなさい」。「就職戦線の個性、個性、個性、自分、自分、自分という戦い方に疑いをかけた方が良い」

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―大学教授としても勤務されている中で、学生から聞こえてくる就活のリアルな課題点はありますか?
自分なんか探せてるわけないんですよ。それなのに個性を要求されるんですよ。3分間で自分を出せっていったって、じゃあいくつになったら自分を探せるんですかって。それは人生の旅路ですからね。だからこの22歳ぐらいの段階で自分をフィックスするっていうことは不可能なのに、それが要求されてるっていう。僕はそこが辛いと。
僕が学生にいつも講義の中で言わせてもらうのが、僕は原始釈迦仏教のファンなので、自分が欲望まみれで煩悩まみれなので、2500年前に80歳まで生きた釈迦を偲ぶ推し活をずっとやってるんですよ。釈迦が色んなことを悟って語ってますけど、その要諦にある1つとして、自分というのはフェイクだって言ってるんですよね。自分の存在というのは、自分の頭の中で自分というものを立ち上げて社会的な動物として人間は生きているから、自分の設定っていうのは必要なのもわかるけど、実は必要悪で、本当のことをいうと自分っていう設定はないんだ、フェイクなんだ、虚妄なんだ、幻想と虚構なんだって。だから自我を捨てなさいと。自我があるから欲望がとめどなく出てきて、それを繰り返し、自分で自分の奴隷になっていくんだって。自分が発する欲望や色んな執着や悲しみや苦しみ、そこでもがくっていうのは、自分で自分を設定するが故に自分の奴隷になってしまう。自分を外しなさい。(釈迦は)自我というものは実は諸法無我っていうんですけど、あらゆるこの現世のことわりは「我は無いんである」と言ってるんです。それを聞いた学生は「えー!」って。就職戦線に向けて頑張ってるのに、初年度なんて「なんてこと言うんだ」って言われました。自分がいないなんて。「一緒に自分を軽減する努力をしていこう」って言われても困ったもんだって言われたんですけど、誠心誠意喋ってると分かってくれてくる人がいるんですよ。だから、僕はこの間違った世の中を生きていくためには欲望も必要だし、自分の執着もあっていい訳だし、間違った世を間違って生きるというこの現実を、この現象世界を認めながら、一方で釈迦が言ったように、この現実は本当は間違ってる(と考えている)。だから、就職戦線の個性、個性、個性、自分、自分、自分という戦い方に疑いをかけた方が良いといつも思っています。面接官だって自分の個性を分からないで、「はい、あなたの個性を3分間でどうぞ」もおかしいでしょ。

―就活生や、将来を悩む人たちにエールをお願いします
これは本当に、にわかに納得し難いことですけれども、我々が自分、自分、自分、どっちかっていうと自分が設定した自分の奴隷になってしまっているっていうことはあるんですよ。この自我を小さくしていって、自分を生きてみるとか、それからバーンと自分を突き放して、悩んでる自分、就活で悩んでる自分とか、いったい自分のスキルはどこにあるんだ、個性はどこにあるんだってぐじゅぐじゅ悩んでる自分をパーンと突き放して、もう一人に自分が心の幽体離脱をして見てみる。「大したことないよな、別に」っていう俯瞰の目を持っておくっていうことは、就職の場合でもすごく大事だと思う。自分なんか設定されていません。仕事で働いて揉まれて揉まれて人の世界の中で揉まれていく中で、つまり渋谷のスクランブル交差点の中でうわぁーって人との行き来の中でふっと何か自分めいたものが立ち上がる。それが個性めいたたいまつ、かがり火になっていくと思うんで、急に見つけようと思わないでください。暗中模索で結構で、手探りで結構で。私は今こんな風な活動していて、こんな風な思いで生きているだけなんですけど、それを見初めてくれる企業さんはいますか?っていう結構楽なスタンスでこういう番組を通じてシミュレーションをやったほうが僕は楽にいけると思う。楽しんで就活をやっていくくらいの気持ちの方が僕は有利だと思ってますんで、ちょっとこの番組覗いてみませんか?

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プロフィール

古舘 伊知郎(ふるたち いちろう)

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立教大学を卒業後、1977(昭和52)年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「古舘節」と形容されたプロレス実況は絶大な人気を誇り、フリーとなった後、F1などでもムーブメントを巻き起こし「実況=古舘」のイメージを確立する。一方、3年連続で「NHK紅白歌合戦」の司会を務めるなど、司会者としても異彩を放ち、NHK+民放全局でレギュラー番組の看板を担った。その後、テレビ朝日「報道ステーション」で12年間キャスターを務め、現在、再び自由なしゃべり手となる。2019年4月、立教大学経済学部客員教授に就任後、多くの学生と関わる中で、就職活動の様々な理不尽を目の当たりにし、なんとか払拭したいという想いで「キャリアドラフト」プロジェクトに賛同。番組ファシリテーターとして企業と就活生の架け橋となる。

キャリアドラフトについて

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現在、日本で主流となっている「新卒一括採用」。
多数の新卒学生に、同じ採用基準、同じ雇用形態というのは果たして現代の採用方法として正しい評価ができているのであろうか?
人には、個々が持っている「スキル」や「伸びしろ」、「将来への強い想い」があり、その向かう方向や想いの強さは人それぞれ。将来を有望視される優秀な就活生を埋没させてしまうのではなく、その強い想いに共感し、伴走することが新時代の採用方法ではないのだろうか。

番組では、全国各地から予選を勝ち抜いた12名の学生が毎月参加。2分間のプレゼンと面接官による質疑応答をくぐりぬけ、100社以上の企業からオファーを勝ち取るドラフト型採用システム。
企業側は2種類のオファー提示が可能。
・是非会社に来てほしいという意思を示す『シルバーオファー』
・初年度年収500万円以上を出しても、内定の交渉をしたいという意思を示す『ゴールドオファー』
果たして、学生たちはゴールドオファーを勝ち取ることが出来るのかー。

ー採用の数だけドラマがあるー
強い想いが、未来へ繋がる瞬間を新しい未来のテレビ「ABEMA」にて放送中。

番組概要

■放送日時:毎週金曜日21時〜
■番組URL:https://abema.tv/video/title/221-252
■見逃し配信URL:https://www.youtube.com/@careerdraft/featured
■公式ホームページ:https://career-draft.com/

運営会社:絆ホールディングス株式会社
公式HP:https://kizna.co.jp/

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