客船「飛鳥II」 新型コロナウイルス感染症対策プランの発表 ~新しいクルーズスタイルに向けて~
郵船クルーズ株式会社(本社:横浜市西区、代表取締役社長:坂本 深)は、同社が運航する日本船籍最大のクルーズ客船「飛鳥II」(50,444トン)における、「新型コロナウイルス感染症対策プラン」を発表いたします。
「飛鳥II新型コロナウイルス感染症対策プラン」は、一般社団法人日本外航客船協会公表の「外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(国土交通省監修)」および、一般財団法人日本海事協会の認証を基に策定しています。
新しいクルーズのスタイルは、従来のクルーズの楽しみ方とは少々異なりますが、これまで以上の安心とともに、飛鳥IIらしい船旅の構築を進めてまいります。現時点での詳細は、「飛鳥II新型コロナウイルス感染症対策プラン」( https://www.atpress.ne.jp/releases/226333/att_226333_1.pdf )をご参照ください。これらの感染症対策実施にあたり、感染症有識者の助言並びに第三者機関であるベルフォア社(※1)によるアセスメントを受けて、船内衛生を高水準で維持・管理いたします。
乗客数・客室タイプ
ご乗船のお客様、そして働く乗組員が安心して過ごせる感染防止対策ならびに船内衛生対応のため、クルーズ再開時は、申込定員数を通常の乗客定員の半数程度とするほか、一部の客室タイプの販売を休止いたします。改装し生まれ変わった各施設でゆったりとお寛ぎいただけます。
ご乗船条件・お客様の乗船前検査の実施
お客様には、ご乗船前に新型コロナウイルスの検査(PCR検査)をお受けいただきます。検査費用は、クルーズ代金に含んでいます。検査結果は「高リスク」「低リスク」「再検査」で表示され、「高リスク」もしくは「再検査」となった方はご乗船いただけません。
その他、ご乗船前14日以内の健康状況を回答いただく質問票のご提出、乗船受付時の検温、マスク着用の徹底など、乗船中の感染拡大防止へご協力をいただくことがご乗船の条件となります。
安全で快適なクルーズ実施のため、お客様にも新しいスタイルでのクルーズ開始のご理解とご協力をいただく必要がございますため、当面の間、当感染症対策に関するご相談ダイヤルを設置しご相談・ご質問にお答えします。
船内サービス
朝食・昼食は、ビュッフェサービスから、和食・洋食をチョイスいただくセットメニューに変更いたします。
混雑を避けるためダイニングルームでのディナーやギャラクシーラウンジ(劇場)でのショー鑑賞時は、定員を絞り指定席制といたします。
グランドスパ(展望風呂・露天風呂(*サウナは中止))等の各施設は、利用人数を制限するなど一部サービス内容を変更し運営いたします。将来的に、混雑状況を確認できるようシステムを整えることを検討しています。
衛生管理・船内換気
特に接触頻度の高い公共施設のドアノブや手すり等の消毒を定期的に実施するほか、多くの飲食施設には手洗い設備と船内各所にアルコール手指消毒液を設置します。客室に設置している印刷物の一部を撤去し、代わりにお客様のスマートフォン等によるQRコードの読み取りにて内容をご確認いただきます。また、船内各所にサーマルカメラを設置し体表温度の計測を行います。
船内の換気は外気の取り込みと同時に同量の空気を船外に排出し、循環はしていません。公共エリア及び窓のない客室含め、計算上約10分で新しい空気に入れ替わっています。また、全ての空調設備には、抗菌・抗ウイルスフィルターを設置しております。
乗組員
乗組員は乗船時にPCR等の遺伝子検査にて陰性であることを確認し乗船いたします。また、乗船中は一日2度の検温、適切な手洗い、定期的なPCR等の遺伝子検査を実施し感染防止対策を講じます。乗組員区画でもソーシャルディスタンスを保ち、万一の感染症発症に備え、適切なゾーニングができるよう居室配置の上、当面の間、乗組員の居室は個室を利用いたします。
感染者発生対応
船内で有症者(※2)が発生した場合に備え、本船診療室に検査チームを設置し体制強化に取り組んでまいります。また、検査機器及び検査キットを搭載し迅速な感染有無の判断を行う予定です。万一、有症者に感染が確認された場合は、その時点でクルーズを中止し、速やかに下船港へ向かいます。
再びお客様をお迎えできる日までトレーニングを重ね、対策プランの更なるブラッシュアップに努めてまいります。
クルーズ再開時には、すでに発表済クルーズの日程の短縮や変更・中止、記載サービスの内容を変更し実施いたします。
詳しくは、当社ホームページをご参照ください。
※1:ベルフォア社 ベルフォア社は、ドイツ発祥の、世界28ヵ国300拠点を持つ世界最大級の災害復旧の専門会社。東日本大震災、日本の台風、タイの洪水等の復旧を手がけるなどの実績を有しています。
※2:発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、関節・筋肉痛、下痢、臭覚・味覚の異常など、健康状態に何らかの異常を呈し、医師が新型コロナウイルス感染症の可能性が高いと認めた方
■飛鳥II 概要( https://www.asukacruise.co.jp )
「飛鳥II」は日本船籍最大の客船で、約100日間の世界一周クルーズ、アジア・オセアニア方面へのロングクルーズ、日本の夏祭りを巡るクルーズ、1泊からのショートクルーズなど多岐にわたり展開。全室海側の客室、ゆったりとしたスペースや充実の設備、日本人乗船客の嗜好に合わせた多彩な食事やエンターテイメントが特徴。乗船客1人当たりのスペースや乗組員比率は、日本はもとより世界トップレベルで、世界のクルーズマーケットで愛される美しい船体に、和の心のおもてなしをのせて皆様をお迎えいたします。
船籍 :日本
船籍港(母港):横浜港
総トン数 :50,444トン
全長 :241m
乗客数 :872名
乗組員数 :約490名
客室数 :436室(全室海側)