アジアを代表する若手デザイナーがNYでランウェイデビュー! AFC 7th NYステージと AFC U-18 2019最終審査の詳細が決定
株式会社バンタン(本部:東京都渋谷区)と株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区)が主催するアジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト「Asia Fashion Collection 7th(アジアファッションコレクション、以下AFC)」は、ニューヨーク・ファッション・ウィーク(以下NYFW)のランウェイショー「Asia Fashion Collection New York Stage」を現地時間の2月10日(月)に開催します。NYFWにて日本人史上最年少の出場となるデザイナーを含めた、アジア5カ国を代表する若手デザイナー8ブランドがニューヨークでのランウェイデビューを果たします。
また、日本国内では中高生を対象としたファッションコンテスト『AFC U-18(エーエフシー ユーイチハチ)2019』の最終審査の日程も決定。2月23日(日)に東京のベルサール渋谷ファーストにてランウェイでの披露およびグランプリの発表が行われます。
■AFCとは
バンタンとパルコが主催するAFCは、アジア各国機構(韓国・台湾・タイ)と連携し、アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベート(起業支援)するプロジェクト。選出された各国代表の若手デザイナーは制作費や技術面、渡航費などのサポートを受けながら、NYFWや国際的な展示会への出場権を獲得します。アジアのファッション産業の更なる発展を目的として始まり、今年で7回目を迎えました。
2年前より中高生を対象としたファッションコンテスト『AFC U-18』も開催し、次世代のファッション人材の育成を行うと共に、日本の未来を担うファッションデザイナーの発掘と発信を行っています。
NYFW及びAFCにおいて日本人史上最年少の受賞者が出場
今回、日本代表の1ブランドに選ばれたのは、AFC史上最年少、またニューヨーク・ファッション・ウィークの公式コンテンツでランウェイを行う日本人デザイナー史上最年少の宮下奈々※1。19歳らしい、少女と女性の狭間を行き交う心を表現した自身のブランド『aNANA tih sayim』の最新コレクションを披露します。その他、日本からは京都在住の竹中太将と伊藤来未の『ito』と、大阪在住の片岡シキ・カーラの『KTOKA』が日本代表に選出。韓国、台湾、タイの代表ブランドと、ファッション分野において世界3大デザインスクールの一つと称されるParsons School of Design(パーソンズ美術大学)のアジア出身デザイナーの代表者と共に、ニューヨークでのランウェイデビューを果たします。
※1: AFC実行委員会調査による。
「AFC 7th」NYステージ 参加デザイナー&ブランド紹介 ※順不同
(ブランド名/デザイナー名/在籍・出身校)
日本
<左より>『aNANA tih sayim』/『ito』/『KTOKA』
『aNANA tih sayim(アナナ・ティ・シャイム)』
宮下 奈々(ミヤシタ ナナ)/バンタンデザイン研究所 X-SEED
2001年長野県生まれ。『aNANA tih sayim』は、女性に成長する過程の少女の感情と共に、自身が思い描いてきたファンタジーを取り入れたブランド。着る人に、ドラマチックでいつもより少し可愛く、そして少女の時のようなときめきを感じてもらいたい、という想いが込められている。
2020秋冬コレクションのテーマは「Melancholy Dawn」。夜から朝に変わる時間帯のあいまいな空気、ぼんやりとした意識、まだ暗くて青白い空、夜明けの切なくて不穏な空気を描く。
『ito(イト)』
竹中 太将(タケナカ タイショウ)・伊藤 来未(イトウ クルミ)/京都精華大学
竹中太将、1997年石川県生まれ。
伊藤来未、1998年大阪府生まれ。
『ito』はレディースブランドでありながら、ゆったりとしたシルエットにメンズウェアのディテールを多く取り入れ、メンズでも着用可能なブランド。
2020秋冬コレクションのテーマは「Venus de milo」。両腕を失っているにも関わらず黄金比を保つミロのヴィーナスは、その不完全な完全さという矛盾が彫刻の美しさをさらに高めている。衣服は年齢と同様老いて崩れるが、『ito』はその古びていく様に奥ゆかしさを感じ、真の美しさと考えている。
『KTOKA(カトカ)』
片岡 シキ・カーラ(カタオカ シキ・カーラ)/バンタンデザイン研究所 大阪校 卒業
1997年和歌山県生まれ。2017年「神戸ファッションコンテスト」に入選。2018年に「バンタンカッティングエッジ 大阪2018」セミグランプリを受賞。
『KTOKA』は肌の“最終層”。肌と衣服の間に作られた空間がつくり出す空気をデザインしている。2020秋冬コレクションのテーマは「Thinner than Air」。インスピレーションとなったのは、写真家のウタ・バース氏。バース氏の写真は被写体と背景の境界線をなくし、まるで視界の片隅で捉えたようにぼやけている。そのヘルシーでクリーンな表現や匂いから生まれた。
<左より>『VEGAN TIGER』/『SEANNUNG』/『chalisa』/『zizi shi』
<韓国>(後援:コリア ファッション インダストリー アソシエーション)
『VEGAN TIGER(ヴィーガン タイガー)』
Yang Yoona(ヤン ユナ)
1982年ソウル生まれ。2019年に「2019 A/W Guangzhou Fashion Week」でグローバルオリジナルデザインブランド賞を受賞。
『VEGAN TIGER』の服には、クールでファッショナブルな人生と愛し方が込められており、着る人はそれを伝えるメッセンジャーとなる。2020秋冬コレクションのインスピレーションは“毛皮農場のゴースト”。ファーは引きのあるものとして愛され、柄やフェイクファーとして洋服やファッションアイテムに取り入れられている。「それらは毛皮農場の亡霊なのか?」を今季コレクションを通して問いかける。
<台湾>(後援:台湾テキスタイルフェデレーション)
『SEANNUNG(ショーンノン)』
Liao Shen Nung(シォン ノン・リィアオ)
1985年台湾生まれ。2009年にTaiwan Textile Federationより台湾新人デザイナーに選ばれる。2018年に香港の国際ファッション見本市「CENTRESTAGE」にて新人賞を受賞。
2020秋冬コレクションのテーマは「Objects」。便利な“ツール”を生み出し、それを活用して好きなようにライフスタイルを形成している現代において、“もの”の本質や意義は維持できているのか。服を通して探索する。
<タイ>(後援:サイアム・ピワット)
『chalisa(チャリサ)』
Chalisa Anekvorakul(チャリサ・アネクウォラクン)
1995年タイ生まれ。2017年に「Thai Touch: The Integrated Fashion Project」参加デザイナーに選ばれる。
2020秋冬コレクションのテーマは「Papillion」。現実と想像の間を行き交うタイの映画「The fall (2006)」にインスピレーションを受け、映画の中で描かれている様々なムードから色を抽出し、劇中の東洋と西洋が混在するような衣装スタイルを使用。タイの伝統的な民族衣装シンに使用されているシルクを生産しているタイのナーポー群の技術を活用し、光沢のある素材とシルクを交ぜて新しい手触りを表現している。
パーソンズ選考枠
『zizi shi(ジージーシー)』
Chaohua Shi(チョアナ・シー)/Parsons School of Design(パーソンズ美術大学)
1995年中国太原市生まれ。
2020秋冬コレクションのテーマは、中国が唯一民主主義であった中華民国時代「Ming guo (1912-1948)」。その時代を生きた自身の祖父が、西洋の服の知識を持たない中国の仕立屋に出張先で購入した西洋の服を仕立て直してもらったという実体験にインスパイアされ、現代のファッションの知識を持っていない仕立屋がどのように大きいサイズの服を仕立て直すかをイメージしてデザインしている。また、当時存在していた貧富の差を表現するべく、貧困層が着ていた服の特徴も取り入れている。
中学生を含む日本の将来を担う未来のデザイナーの卵たち
同時に開催しているファッションコンテスト『AFC U-18 2019』の最終審査とグランプリ発表は2月23日(日)、東京のベルサール渋谷ファーストで開催される「バンタン卒業修了制作展」内で実施。コンテスト史上初の中学生である細井玲寧(京丹波町立瑞穂中学校)をはじめ、市野りお(愛知県立名古屋西高等学校)、黒田杏実(北海道芸術高等学校)の3名が“日本一の中高生デザイナー”という称号を目指します。
1月11日(土)から13日(月)にかけて東京で行われた強化合宿では、AFCの過去ファイナリストを含む若手デザイナーからアドバイスやサポートを受けながら、自身で作成したデザイン画を服につくり上げる作業に挑戦。最終審査では初めて自ら手掛けた服をランウェイにて披露します。
【合宿の様子】
『AFC U-18 2019』最終審査 参加作品 ※順不同(デザイナー名/在籍校/作品名)
<左> 細井玲寧(ホソイ レネ)/ 京丹波町立瑞穂中学校 /『なれない人(アンニュイ)』
<中央> 市野りお(イチノ リオ)/ 愛知県立名古屋西高等学校 /『turn beautiful colors』
<右> 黒田杏実(クロダ アミ)/ 北海道芸術高等学校 /『tacky fashion』
実施概要
「AFC 7th」NYステージ
日時: 2月10日(月)20:00 ※現地時間 (日本時間:2月11日(火)10:00)
会場: Spring Studios, Gallery II(50 Varick Street, Floor 5, New York, NY 10013)
主催: Asia Fashion Collection実行委員会
後援: コリア ファッション インダストリー アソシエーション、台湾テキスタイルフェデレーション、サイアム・ピワット(タイ)
協賛: ウルトラスエード、三井物産アイ・ファッション株式会社、宇仁繊維株式会社、SIXTY PERCENT(シックスティパーセント)、MODA TOKYO(モーダトーキョー)、シタテル、Oribe(オリベ)、Makeup Pro New York(メイクアッププロ・ニューヨーク)
観覧: 事前予約要 ※お申し込みはこちら:https://bit.ly/38yTiJ4
公式サイト: http://asiafashioncollection.com/
※日本からの観覧方法:ショー当日は、会場の様子をストリーミングサービスによりライブ配信いたします。公式サイト(http://asiafashioncollection.com/)よりご覧いただけます。
『AFC U-18 2019』最終審査・グランプリ発表
日時: 2月23日(日)16:30~17:50
会場: ベルサール渋谷ファースト(東京都渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワーB1)
入場: 無料 ※詳細はhttps://www.vantan.co.jp/studentfinal/tokyo/。をご参照ください
審査員: 大瀧 彩乃(スタイリスト)、伊達 めぐみ(スタイリスト)、四本 優子(スタイリスト)
公式サイト: https://asiafashioncollection.com/hsc/
※「バンタン卒業修了制作展」内にて実施されます。詳細はhttps://www.vantan.co.jp/studentfinal/tokyo/。をご参照いただけます
関連リリース
・AFC 7th 募集開始報告:https://www.vantan.jp/ex_release/AFC_7th1.pdf
・AFC U-18 2019 募集開始報告:https://www.vantan.jp/ex_release/Vantan_AFCU18_1.pdf
・AFC 2019年ニューヨーク・ファッション・ウィークのランウェイショー開催報告:https://www.vantan.jp/ex_release/ex_release/img/Vantan_AFCNY_6th_Newyorkreport.pdf
・AFC U-18 2018年グランプリ発表報告:https://www.vantan.jp/ex_release/ex_release/img/Vantan_AFCU18_4.pdf
AFC実行委員会について
Vantan (バンタン) http://www.vantan.jp/
1965年の創立以来、クリエイティブ分野に特化して人材の育成を行っている専門スクール。現役のプロクリエイターを講師に迎え、ファッション、ヘアメイク、ビューティ、グラフィックデザイン、映画映像、フォト、ゲーム、アニメ、マンガ、パティシエ、カフェ、フードコーディネーターなどの分野において、業界と連携した「実践型デザイン教育」で、即戦力となる人材を育成する教育事業を展開し、これまでに19万人以上の卒業生を輩出しています。【東京・大阪】
PARCO (パルコ) http://www.parco.co.jp/group/
1969年の「池袋PARCO」オープン以来、ファッションのみならず、音楽やアート、演劇などのカルチャーを積極的に紹介し、さまざまな新しい才能の発見や応援をしています。パルコの企業姿勢として、ショッピングセンター事業、エンタテインメント事業、総合空間事業、専門店事業、Web・EC事業など各事業領域において、「新しい才能の発見・支援」に重点的に取り組んでいます。その取り組みは日本国内に限らず、海外の若手デザイナーの成長支援や、日本のデザイナーやクリエイターの海外での事業成長の支援などグローバルに展開しています。各事業での「新しい才能の発掘・支援」を通して成長したブランドや、共感軸で広がったネットワークは当社事業の新しい取り組みに繋がっています。