米国の定量PCR市場では高品質の製品が好まれている
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「U.S. qPCR Reagents Market (米国のqPCR試薬市場)」の販売を開始しました。
当調査レポート発行元のFrost & Sullivan社は、米国の定量PCR(qPCR)試薬市場は2012年に6億5000万米ドルとなり、2017年には8億5800万米ドルに達すると予測しています。
「qPCRの応用範囲が広がるにつれ、消耗品であるqPCR試薬市場も拡大しています。」とFrost & Sullivan社のLife Science Senior Industry AnalystのChristi Bird氏は言います。「ファーマコゲノミクスやmicroRNA, ノンコーディングRNA、エピゲノミクスなどの新興の高成長分野によりqPCR試薬の需要が生まれるでしょう」
しかしながら当市場を制限する要因もあり、それは既に成熟した分野が存在する事、qPCR機器の低成長、アカデミックもしくは政府系研究施設における予算削減等が挙げられます。更に今後5年もしくはそれ以降にかけて、重要な特許が失効する事により競争が激化し、販売価格下落に伴い売り上げも減少すると見込まれます。これは既にSYBR green分野において顕在化しており、この傾向は更なる特許失効により他の分野にも波及すると見られます。
それでもqPCRは、その精度、感度、高い再現性、そして分子生物学研究所での普及が進む事でその市場価値を維持するでしょう。疾患ベースやパスウェイベースのqPCRプレートや、microRNA、エビジェネティクス製品、また低容量の製品といった製品の専門化が、価格の下落に対抗手段となりニッチ市場を提供するでしょう。
「高品質製品のサプライヤーにとって顧客流出の問題は少ないでしょう。現在でもqPCRの購買理由として、高性能、高品質、安心といった要素が今でも重要な為です。」とBird氏は言います。「アメリカの研究者はただ価格の為に品質を下げる事は避けたがっているのです。」
当レポートでは、この他当市場に影響を与える因子の分析や市場トレンドについて分析しています。
市場調査レポート: 米国のqPCR試薬市場
U.S. qPCR Reagents Market
http://www.gii.co.jp/report/fs268424-us-qpcr-reagents-market.html
出版日: 2013年04月04日
発行: Frost & Sullivan
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