バイオ医薬品世界市場が2020年までに4980億米ドル規模に達する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Industry Expertsが発行した報告書「Biopharmaceuticals - A Global Market Overview (バイオ医薬品:世界市場の概要)」の販売を開始しました。
同レポートによれば、モノクローナル抗体(moAb)が世界のバイオ医薬品市場で最大の分野となっており、2013年のシェアは25.6%、金額ベースで511億米ドルに達すると推計されます。さらに、同分野は今後も最も速いペースで成長を遂げると予測されており、2010から2020年の複合年間成長率(CAGR)は14.9%となり、2020年には1,388億米ドルに達する見込みです。
R&D段階の医薬開発品や業界動向を見てみると、ますますバイオ医薬への依存度が高まっていることが分かります。製薬業界の中で、ますます多くの企業がこれらの医薬品開発を手がけるようになっており、その中には大規模製薬会社もあれば、ジェネリック医薬品メーカーもあります。ジェネリック医薬品メーカーは、類似バイオ医薬品の開発に当たっています。従来からある小規模製薬会社と並び、より大きな新規参入企業でも広範囲にわたる生物製剤開発品の幅を常に広げ続けることに注力していることから、今後商品化される医薬品の数もまた比率も、小分子量の薬剤ではなく、バイオ医薬品がますます多くなっていくものと見られます。バイオ医薬品の場合、開発コストや市場投入のためのコストは一般にはるかに大きなものとなり、それに応じて利益率も大きなものとなります。したがって、世界の医薬品業界が利潤と技術革新とを追求するため、また、さらには自社の生き残りのためにバイオ医薬品頼みを続けるのは驚くに当たらないところです。
世界全体にわたる景気低迷からの回復は遅々として進みませんが、世界の医薬品およびバイオ医薬品産業はその歩みを強めており、高い採算性と成長率を示しています。推定に基づけば、10,000件以上の医薬療法が現在研究開発段階にあり、その中には化学物質薬剤、バイオ技術で製剤した薬剤、すなわちバイオ医薬品があって、40,000件を超える臨床試験が進んでいます。これは5年ほど前から見ても大幅な増加と言うことができ、製薬産業が今までにない画期的な、また利益の上がる医薬品ソリューションを求めて、小分子量の合成薬品開発からバイオ医薬品開発へと明らかに移行して来たことを示します。
同レポートでは、2010~2020年にわたるバイオ医薬品世界市場、ならびに北米、欧州、アジア太平洋地域、南米、およびその他の地域市場について精査、分析、また将来予測を行っています。地域市場についてはさらに14カ国の国別の市場に分けて詳細な分析を加えています。それら14カ国とは、北米地域では米国、カナダ、およびメキシコ、また欧州ではドイツ、英国、フランス、イタリア、スペイン、およびロシア、アジア太平洋地域では日本、中国、およびインド、そして南米ではアルゼンチンとブラジルの各国です。
市場調査レポート: バイオ医薬品:世界市場の概要
Biopharmaceuticals - A Global Market Overview
http://www.gii.co.jp/report/inde116879-global-biopharma.html
出版日: 2013年07月15日
発行: Industry Experts
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