【名城大学】ボランティア協議会が能登豪雨災害の被災地へ 2週連続で活動
学生6人が参加 民家1階に流れ込んだ大量の土砂を2日間かけて撤去
本学の学生団体「ボランティア協議会」が10月5、6日の2日間、石川県の奥能登地方を襲った豪雨で被災した輪島市光浦町で災害ボランティア活動を実施しました。9月28、29日に続く2週連続の活動で、学生6人と職員1人が参加し、土石流被害を受けた住宅で土砂を搬出する作業に汗を流しました。
「今後も情報発信しながら被災地に寄り添った活動を行っていきたい」とメンバー
今回は輪島市災害たすけあいセンターからの支援要請を受けての活動で、4日夜に天白キャンパスを出発し、毎回、宿泊拠点としている富山県南砺市の城端別院善徳寺へ。5日は早朝に善徳寺を出発し、約3時間半をかけて輪島市宅田町のボランティアの集合場所「ワイプラザ」の到着。この日は全国から200人近いボランティアが集まっていました。
ボランティア協議会の学生たちの活動場所は「ワイプラザ」から車で約10分の所にある土石流被害を受けた住宅で、この家にいた主婦によると、大雨特別警報が出た際に2階に垂直避難しましたが、その直後に裏山が崩れ、1階は土砂に埋まりました。主婦は近所の住民が窓ガラスを割り、かろうじて自宅を抜け出すことができたそうです。
ボランティアへの依頼は「1階の土砂をすべて取り除いてほしい」で、学生たちは金沢市のボランティアとともに終日、土砂の撤去作業に取り組み、スコップで土砂を掘り起こしてはバケツや土嚢に詰めて外に搬出する作業を延々と続けました。6日も同じ住宅で土砂を運び出す作業を続け、2日間で1階の土砂のほぼすべてを取り除くことができました。
活動終了後、この家の主人は「地震で大きな被害を受けながらも何とか自宅に住んでいましたが、今回の豪雨災害で希望を失いかけていました。でも、皆さんの作業を見て頑張らなければとの思いが湧いてきました。本当にありがとうございました」と涙ながらに語りました。
2週連続で活動に参加し、今回は副リーダーを務めた高島康平さん(法学部4年)は「今回の活動では無心に土砂をかき出し続けました。豪雨災害は発生から1カ月間がボランティア活動のピークで依頼も多いですが、今後は報道も減ってボランティアも減っていくと言われています。私たちは今後も情報発信をしながら被災地に寄り添った活動を行っていきたい」と話していました。