「第24回グリーン購入大賞」審査結果発表  持続可能な調達(消費と生産)の先進的事例を表彰

グリーン購入ネットワーク(事務局:東京都千代田区、会長:梅田 靖)は、「持続可能な調達」を通じて、グリーン市場の拡大に貢献した取り組みやSDGsの目標達成に寄与する取り組みを表彰する「第24回グリーン購入大賞」の受賞団体を以下のとおり決定いたしました。

「第24回グリーン購入大賞」審査結果発表

第24回グリーン購入大賞 審査結果

◇大賞・環境大臣賞
日本生活協同組合連合会(行政・民間団体部門)
コープ商品「責任ある調達基本方針」に基づく原材料調達とステークホルダーとのコミュニケーションについて

◇大賞・経済産業大臣賞
セイコーエプソン株式会社(大企業部門)
公平公正・共存共栄を基本に、サプライヤーと相互信頼関係を築き、ともに発展していくことを目指したCSR調達の取り組み

◇大賞・農林水産大臣賞
株式会社杉本商店(農林水産特別部門)
地域とともに『ここでしか作れない』を世界へ

◇大賞
国立大学法人三重大学(行政・民間団体部門)
地域環境X(Local and Environmental Transformation)を担う科学的地域環境人材(SciLets)の共創育成プログラム

◇大賞
株式会社秋川牧園(農林水産特別部門)
畜産業を中心としたサステナブルな農業~消費者とともにつくる安心・安全な食づくり

◇大賞
イオントップバリュ株式会社(農林水産特別部門)
我々に食べるものを与えてくれる動物の飼育環境にまで配慮し、動物が快適で自由に生きることができる飼育環境を広げていくためにイオンができること。

◇大賞
山梨県(農林水産特別部門)
やまなしアニマルウェルフェア認証制度~高付加価値化や小回りの効く持続可能な畜産を目指して~

◇優秀賞
スーパーバッグ株式会社(大企業部門)
廃棄ストレッチフィルムを使用した資源循環型製品「とってもエコなゴミ袋」の開発

◇優秀賞
大東建託株式会社(大企業部門)
サプライチェーン評価システム「EcoVadis」を利用したサステナビリティ強化の取り組み

◇優秀賞
株式会社エルコム(中小企業部門)
プラごみの2つの発生元で未来の海をまもるクリーンオーシャンプロジェクト

◇優秀賞
サスティナブル・ストーリー株式会社(中小企業部門)
若者が参加しやすい経済循環のカタチ「フェアトレードコイン」

◇優秀賞
株式会社折兼(農林水産特別部門)
バガスシリーズ製品開発と素材特徴を生かした異業種との環境にやさしい取り組みの実施について

◇優秀賞
株式会社モスフードサービス(農林水産特別部門)
創業当時からの理念体系「モスの心」を指針とした、モスバーガーチェーンの環境活動

応募部門

大企業部門、中小企業部門、行政・民間団体部門、農林水産特別部門

審査方法・審査結果について

5月17日~7月31日に募集を行い、全国より応募のあった取り組みについて、1次審査(8月31日)、本審査(10月10日)を経て受賞団体を選定いたしました。
「大賞」は大企業部門:セイコーエプソン株式会社、行政・民間団体部門:日本生活協同組合連合会、国立大学法人三重大学、農林水産特別部門:株式会社秋川牧園、イオントップバリュ株式会社、株式会社杉本商店、山梨県の7団体、優秀賞は、大企業部門:スーパーバッグ株式会社、大東建託株式会社、中小企業部門:株式会社エルコム、サスティナブル・ストーリー株式会社、農林水産特別部門:株式会社折兼、株式会社モスフードサービスの6団体に決定致しました。また、「環境大臣賞」は日本生活協同組合連合会、「経済産業大臣賞」はセイコーエプソン株式会社、「農林水産大臣賞」は株式会社杉本商店への授与が決まりました。

審査委員長講評

審査委員長 梅田 靖(GPN会長・東京大学大学院教授)
SDGsの目標達成に向け、社会のさまざまな領域や産業分野における取り組みの推進が求められています。また、個別の企業や組織における対策にとどまらず、サプライチェーンや地域などの関係者間の連携・協力を通じて、効果的な取り組みを進めていくことが重要になってきています。
24回目となる今年度のグリーン購入大賞では、持続可能な調達(消費と生産)を通じて脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現などに寄与する取り組みを募集しました。また、自然環境の保全や資源循環、さらには地域社会の健全な発展などと密接な関係がある農林水産業に焦点を当て「農林水産特別部門」を設け、持続可能な農林水産業の実現に向けた取り組みを募集しました。審査の結果、優れた取り組みを実践されている13団体を表彰しました。
持続可能な調達の推進に向けたサプライヤーエンゲージメントの取り組みにおいては、取引先への調達方針の周知や対策の要請、状況の把握といった対応だけでなく、取り組みのノウハウを取引先と共有し、支援を行いながら共に改善を図っていく姿勢が随所に見られました。また、プラスチック廃棄物の資源循環による海洋環境の保全、地域の環境問題の解決に貢献する人材育成のための教育プログラム、若者へのフェアトレードの普及に向けた新たな仕組みなど、将来の社会や次世代を視野に入れた意欲的な取り組みが評価されました。
「農林水産特別部門」にも多くの応募が寄せられ、地域に根ざした持続可能な農産物栽培、畜産と農産を組み合わせた資源循環の推進、アニマルウェルフェアを重視した畜産の普及、未利用の生物資源を活用した容器の開発等、多様な取り組みを表彰することができました。
企業・地方自治体・諸団体の皆様には、受賞事例の成果や効果のみならず、具現化に至るプロセスや関係者との連携等のエッセンスを掴み取り、自らの取り組みに活かしていただきたいと思います。

グリーン購入大賞

グリーン購入大賞は、環境や社会に配慮した製品やサービスを環境負荷低減と社会的責任の遂行に努める 事業者から優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度として、1998年に創設しました。
第24回グリーン購入大賞では、持続可能な調達(消費と生産)を通じたSDGsの目標達成、とりわけ、脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組みを募集し、審査を行いました。また、特別部門では、持続可能な農林水産業の実現に向けた取り組みを対象とした「農林水産特別部門」を設けました。

表彰式について

日程:2023年12月12日(火)10:00~12:00
会場:コングレスクエア日本橋
(〒103-0027 東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル2階)
※表彰式は、受賞団体、メディア関係者のみで開催いたします。
※当日の取材を希望される場合は、GPN事務局(担当:竹内)までご連絡ください。

主催:グリーン購入ネットワーク(GPN)
後援:環境省、経済産業省、農林水産省、消費者庁、日本経済団体連合会、読売新聞社、毎日新聞社、日刊工業新聞社、日経BP、東洋経済新報社、株式会社共同通信社、環境新聞社、Sustainable Brands Japan(SB-J)

グリーン購入ネットワーク(GPN)

グリーン購入を促進するために、1996年2月に設立された、企業・行政・民間団体等による緩やかなネットワーク組織。地方公共団体や企業等の組織購入者へグリーン購入の普及啓発を行うと共に、製品やサービスを購入する際に環境面で考慮すべき重要な観点をリストアップした商品分野ごとの購入ガイドラインの策定、約13,000点の商品の環境情報を掲載したデータベース(エコ商品ねっと)の運営等を行っています。
また、2018年度からは、パリ協定やSDGs 等の世界的動向をふまえ、活動の領域をグリーン購入から持続可能な調達に拡大し、持続可能な調達方針の策定支援や方針に基づいたサプライヤー調査・研修等の事業を推進しています。
2023年10月時点の会員数は合計1,303団体(企業1,064、行政104、民間団体135)。
ホームページ: https://www.gpn.jp/

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