中国化する日本、ライブコマースに活路を見出すD2Cファッションブランド

ブランド規模に見合った、現在の着地点はインスタライブ。ファンと”共に”最大限の活用を目指す。

3月9日(水)20時 スタッフによるインスタライブをスタートするPRIVEVE

中国を筆頭にアジアで一大ブームのライブコマースも日本では、いまだ苦戦中。分析すると意外な理由も。

まだ日本では耳慣れない、ライブコマース。最近では若い世代を中心に、TikTokなどを通して浸透している傾向はあるものの、古くは、大手企業が着手した経緯があるも、今一つ、定着していないのが現状のようです。東京を含むアジア10都市におけるオンラインショッピング利用者3200人(各320人)を対象にしたアンケート結果でも、次のとおり、東京は認知度・利用、いずれもアジア10都市中最下位にあります。

ライブコマースで感じることを10都市平均でみると「画像やテキストでは分かりにくい説明を聞くことができる」(65.2%)、「買い物をするとき、不明点や疑問点をすぐに確認できる」(57.3%)、「商品の使い方について実演してくれる」(50.9%)などの特性が評価されていることが分かりました。

 利用しない理由としては「配信のタイミングが合わないことが多い」(41.4%)が10都市平均で最も多くなりました。一方で「買い物はじっくり行いたい」「テレビショッピングみたいで嫌い」などの理由が上位になりました。

出典:ITmediaマーケティング
「ライブコマース」認知度・利用経験とも東京が最下位――トランスコスモスがアジア10都市で調査
今日のリサーチ(2021年03月25日)
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2103/25/news115.html

ライブコマースのニーズと、ECのジレンマが、折り合いをつけるには?

若者の多くは、旧世代と違って、教育現場での変化やネットの発達で、インタラクティブな雰囲気に馴染む傾向にあり、ライブコマースのニーズは潜在的にはあると考えられています。一方で、日本人らしい国民性から、いまだに、実店舗でもお店のスタッフに声をかけられるのは苦手だという人が少なくないのも事実。
そもそも買い物自体、即決型ではなく、じっくり比較検討してから決断したいという、計画型購入者が5割を超えるというデータが複数の調査結果で認められますし、現に、上に提示した調査でも、ライブコマースを利用しない理由に挙がっています。そうなると、人によっては、決済機能に直結していることが、かえって敬遠される理由にすらなるわけです。
また、ファンとの関係ができていない中で一方的に商品をすすめられるのは、テレビショッピングであったり、実店舗での高圧的な接客経験といったマイナスイメージとむすびついて、一部の人には響かないというわけです。

かたや、ブランド側に目を向けると、こちらも、賑やかしく、いつも、セールばかりを展開したいわけでもなく、特にファストファッションブランドと反対側に位置するような若者向けブランドにおいては、じっくりと商品の説明をしていきたい、ファンとのつながりはゆっくりと構築していきたい、という姿勢のブランドが少なくありません。

とはいえ、やはり、ECサイトの弱点は、サイズ確認ができないところ。次のグラフでわかるように、サイズ感の確認や着回しののよさ、スタイルがよく見えるか、などは、購入時に、ぜひともチェックしたいポイントです。

出典:SHIBUYA109 lab.

そこで、この点を補うべく登場したのが、WEARのようなサイト内アプリであったり、バーチャル試着機能であったりするわけですが、やはり、これらもなかなか日常的に利用するにはハードルが高いのが実情といえます。
全てのブランドに共通して装備されているわけではないので、なかなか体験値があがらないままという利用者も多いことでしょう。

身近なインスタライブこそ、ブランドにとって等身大のインタラクティブツール。最大限に活かしてファンとの距離をより近いものに!

さまざまなツールについて検討するも、一度に全てをかなえてくれるものがなかなか無いという現状がみえてきました。もっとも、ブランドも
顧客も多様化しているわけですから、双方のニーズも複雑に絡み合い、一挙に解決をみないのも当然といえるでしょう。

入り口として、ツールが多くの人にとって、標準装備のものであることが好ましいに決まっています。ブランド側が一方的に発信をスタートするにあたり、顧客が新たにアプリの導入を強いられるのでは、その時点でワンステップ、普及が遠のいてしまうからです。
今さらながら、若者にとって最大公約数的な視点からも、まずインスタグラムがツールとしての強みがあります。
長きにわたり継続してきたインスタアカウントであれば、当然ながら、これまでにフォロワーを増やしてきた過程で、すでにインタラクティブな関係の構築ができているわけで、ライブコマースが定着しきれない理由の一つでもある、ファンとの関係性の薄さもすでに解決済みといえます。意外にもいいとこどりのツールは、こんな身近なところにあったというわけです。

インスタライブにおいては、ライブコマースのプラスポイントである「画像やテキストでは分かりにくい説明を聞くことができる」「買い物をするとき、不明点や疑問点をすぐに確認できる」「商品の使い方について実演してくれる」については、同様にカバーすることができて、ライブコマースのマイナスポイントである「配信のタイミングが合わないことが多い」や「買い物はじっくり行いたい」については、インスタライブをアーカイブすることで解消、「テレビショッピングみたいで嫌い」については、先に書いたファンとの関係性があることや、決済機能と直結しすぎていないことで思いがけず問題回避できているといえます。

ライブコマースにしても、バーチャル試着にしても、今後はさらなる技術の進歩や、地域の購入スタイルに寄り添った発展などが期待できますが、現時点では、インスタライブという場を、そのインタラクティブ性を最大限に活かして、ブランド側が丁寧に作り上げていくことが一つの策として有効だろうという結論がみえてきました。
これらをふまえて、PRIVEVEでは、複数のスタッフ(152cm~163cm)によるインスタライブの配信を企画し、まずは、キックオフ前のアンケートを実施。ライブの開催時間の希望を回答してもらうところから着手し、ファンとも”参加型”ライブの幕開けであることを共有しました。

インスタライブで試着ショーを展開しているブランドは少なくありませんが、登場する全員が正規スタッフなので、質問にもスムーズに返答できる点、そして何より、ファンの声を反映させながら、このライブ配信を育てていこうというブランドとしての気構えが特筆すべき点で、今後は定期配信をめざしています。
インタラクティブなやり取りが期待できるライブは、ファンとのキャッチボールの中で、また新たな商品のヒントを見出したり、次なる進化につなげたり、ここからファンと共にブランドを構築していく、一つの場所として期待が膨らみます。

PRIVEVEのスタッフインスタライブは、初回3月9日(水)20時にスタート。

Priveve公式インスタグラム
http://instagram.com/priveve_priveve
にて、3/9(水)20時に始まります。
身長152・158・163センチのスタッフが登場し、初回では、次のような新作を中心に着用していく予定です。

THE CROSS RIBBON PLEATS DRESS ¥ 21,450 (税込)
Priveve×SOMETHING WAIST MARK SLIM DENIM ¥ 19,965 (税込)XXS,XS,Sサイズ
THE GRADIENT DESIGN KNIT DRESS ¥ 13,750 (税込)

ブランド紹介

Priveve /プリヴェヴェ
2020年4月にECを中心としたレディースアパレルブランドとして誕生。
上品で洗練された個性的なデザインが特徴のワンピースなどを多く取り揃えている。デザイナー・ディレクターを務めるのは金光みり愛。
「あなたの最も大切な感情とつながりあえる服を」というコンセプトのもと、女性の外見を美しく飾るだけでなく、洋服を纏った個人の内面にも寄り添うような服作りを提案している。

デザイナー紹介

金光みり愛(かねみつ・みりあ)
Milliah Kanemitsu
1994年生まれ。福岡県出身。
幼少期をアメリカで過ごし、03年帰国。2016年、大学在学中に渡英し、ロンドンにてファッションについて学ぶ。卒業後はNYLON JAPAN公式ブロガーとして活動する他、雑誌・広告、ランウェイショーのモデルとしても活躍の場を広げる。2017年、ファッションデザイナーとしてのキャリアをスタートし、2020年4月、まっすぐで、純粋な想いを持った女性に寄り添うブランド「Priveve」のデザイナー・ディレクターに就任。

Priveve公式ウェブサイト・オンラインストア
http://shop.priveve.com

Priveve公式インスタグラム
http://instagram.com/priveve_priveve

金光みり愛 インスタグラム
https://www.instagram.com/milliah_kanemitsu/

■本件に関するお問い合わせ先
企業名   : 有限会社ディーエスエスアール
代表者   : 代表取締役 本間 英俊
広報担当  : 立川真美
所在地   :〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷3-5-12 ESビル2F
URL    :https://shop.priveve.com/
Mail    :info@priveve.com

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