オラクルが新しいアプリケーションサーバーを提供開始
2003年3月31日、カリフォルニア州レッドウッドショアズ発:
世界最大の企業向けソフトウェア会社であるオラクル・コーポレーション (NASDAQ:ORCL)は、「Oracle9i Application Server Java Edition」の提供を開始することを発表します。オラクルのプラットフォーム製品群を拡張する本件は、顧客、パートナー企業、独立系ソフトウェアベンダー(以下ISV)への取り組みを強化するものです。「Oracle9i Application Server Java Edition」は、Javaアプリケーションとウェブサービスの開発・実装を迅速に行うための機能を全て含んでいます。オラクルはこれらの機能を、IBMと開発ツールベンダーとの組合せの7分の1、BEAシステムズと開発ツールベンダーとの組合せの5分の1以下の価格で提供します。さらに、「Oracle9i Application Server Java Edition」のISV向けパッケージ組込み用ライセンス「Embedded License」を無償で提供します。これによりISVはオラクルの優れたJ2EEアプリケーションサーバーの技術を利用したソリューションを容易に開発・提供することが可能になります。
アプリケーションサーバーと統合開発環境の両方を含む、完全な企業向けJavaソフトウェア・パッケージである「Oracle9i Application Server Java Edition」は、トランザクション系のビジネスアプリケーションや、ウェブサービス、動的なウェブサイト、電子商取引などあらゆるアプリケーションの統合された開発・実装を実現します。
「Oracle9i」サーバー・テクノロジー部門のエグゼクティブ・バイスプレジデントである、チャールズ・ロズワット(Charles Rozwat)は次のように述べています。「『Oracle9i Application Server Java Edition』は、中小企業の市場を対象としている一方、大企業のニーズにも応える製品です。BEAシステムズやIBMによる低価格なエントリー・レベルのアプリケーションサーバーが、限定されたJ2EE機能しか提供していないのと異なり、『Oracle9i Application Server Java Edition』は企業用途に必要なJ2EE機能を全て含んだソフトウェア・パッケージです。他のどのベンダーも、この充実したレベルの機能をこの価格で提供することはできません。」
エンタープライズ・クラスのJava
「Oracle9i Application Server Java Edition」はJ2EEのフルサポートと高性能なクラスタリング機能を搭載した開発者向けアプリケーションサーバー「Oracle9iAS Containers for J2EE」と、完全なJavaの統合開発環境「Oracle9i JDeveloper」、XMLとウェブサービスをサポートするHTTPサーバー「Oracle® HTTP Server」、Javaオブジェクトとリレーショナル・データとのマッピングツール「Oracle9iAS TopLink」(注)、システムの全階層のパフォーマンスを監視・管理するツール「Oracle Enterprise Manager」で構成されています。以上の技術の組合せにより、顧客は以下の利点を享受することができます。
・強化された開発環境 − 「Oracle9i Application Server Java Edition」と「Oracle9i JDeveloper」を1つのパッケージで提供することにより、「プログラムの作成、テスト、実装」の開発サイクルは迅速化し、開発の生産性が向上します。「Oracle9i JDeveloper」はJava、XML、ウェブサービスに必要な機能の全てに対応した統合開発環境です。一方、「Oracle9i Application Server」はJ2EE 1.3に準拠し、Javaコードの迅速な生成、XMLデータのやりとり、トランザクション管理に最適化されています。Javaオブジェクトとリレーショナル・データとのマッピングツール「Oracle TopLink」は、高性能の永続オブジェクト管理層を自動生成し、開発に要する時間を70パーセント削減します。
・システム全ての階層を管理 − 「Oracle Enterprise Manager」は単一コンソールからシステムを管理できる、Webベースのソフトウェアです。システム管理者は、アプリケーションサーバーを単一の場所から管理でき、管理に用する時間とコストを削減します。
・拡張性の向上 − 「Oracle9i Application Server」の優れたクラスタリング機能は、低コストのLinuxやWindows、およびUnixを搭載したハードウェアの信頼性を向上します。
価格と提供開始日
「Oracle9i Application Server Java Edition」は本日より、開発者向けのダウンロード・評価版が「Oracle Technology Network」から無償で入手可能です。「Oracle9i Application Server Java Edition」は、1CPUあたり5,000 USドルにて提供します。またオプションとして指名ユーザーライセンスによる購入が可能です。「Oracle9i Application Server Java Edition」は、LinuxとWindowsを含む複数プラットフォームに対応しています。「Oracle9i Application Server Java Edition」のパッケージ組込み用ライセンス「Embedded License」は、「Oracle PartnerNetwork」のメンバー会員であるISVに無償で提供されます。
「Oracle9i Application Server Standard Edition」および 「Oracle9i Application Server Enterprise Edition」は引き続き1CPUあたり10,000 USドル、20,000 USドルにてそれぞれ提供されます。
日本国内での価格と提供開始日
●ライセンス価格:
1CPUあたり62万5,000円
1指名ユーザーあたり1万2,500円
●対応OS:
Solaris Operating System (SPARC)、HP-UX PA-RISC、AIX-Based Systems、HP Tru64 UNIX、Linux Intel、Microsoft Windows
●提供開始日:2003年5月(予定)
注)2003年4月1日現在、ISV向けパッケージ組込み用ライセンス「Embedded License」の無償提供 および「Oracle9iAS TopLink」への日本国内における対応は未定です。
■ 本件に関する報道関係お問合せ先:
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報担当:栃尾
TEL:03-5213-6927 E-Mail:Miki.Tochio@oracle.com
Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。