「話す力」教員研修パッケージ提供開始  子どもたちの“話す力”を育み、コミュニケーション能力を向上

~1都13市区町で導入の教員向け研修をパッケージ化。 AIの進化が加速する時代に必要とされる力を育む仕組みづくりを目指す~

一般社団法人アルバ・エデュ(東京都文京区、代表理事:竹内 明日香、以下「アルバ・エデュ」)は2023年7月7日、子どもたちの“話す力”を育む「話す力」教員向け研修パッケージの提供を開始したことをお知らせします。

教員研修写真

アルバ・エデュでは、2022年より1都13市区町・約5.2万人の教員・児童・生徒に対し、子どもたちの可能性を引き出し、自己効力感が高まるような指導や評価ができることを目的としたプログラムを実施してまいりました。
この実績を元に新たに教員研修パッケージとして提供することで、オンライン・オフラインどちらにも対応し、より多くの自治体・学校に導入いただきやすくなります。

自治体導入事例

社会において最も求められているのは「コミュニケーション能力」

日本経済団体連合会が2018年度に行った「新卒採用に関するアンケート調査結果」によると、選考において最も重視する要素は「コミュニケーション能力」次いで「主体性」となっており、年々重要視する企業が増えています。(図:選考時に重要する要素)
しかし、大半の日本人は“話す力”に対する必要性を感じつつも、苦手に感じている現状があります。また、先進国と比較しても日本の子どもの“話す力”は低く、「自分の考えを根拠を示して説明すること」に課題があることがわかります。(図:コミュニケーション事例)

また「自分の意見や自分の行動で、国や社会は変えられない」という自己効力感の低さも、子どもたちの話す力を低下させている原因の一つです。

選考時に重要する要素
コミュニケーション事例

教員向け研修パッケージ概要

子どもたちを育成するためには、教員も「なぜ話す力が今の時代に必要か」「普段の授業とプレゼンで違う点はなにか」を理解することが必要です。今回の教員研修では、教員が指導する際のファシリテーションを学びます。教員の掛ける言葉一つで、子どもたちの自己肯定感は上がり、「もっと話したい」という意欲につながります。普段の授業から活用できるポイントを紹介し、教員同士のワークなどを通じて実践的な教員研修を行います。

これまでに特に要望の多かった3つのタイプのプログラムを用意しています。

教員研修プログラム詳細

研修プログラムの詳細

  1. なぜ今「話す力」が大切なのか
    (1) 世界の変化と日本の位置づけを把握する
    (2) 自己効力感と話す力の関係性
  1. 教科横断的に育てる「話す力」とは
    (1) プレゼン指導のコツ(考える力ー伝える力ー見せる力)
    (2) 事例紹介
  1. 心理的安全性と「話す力」
    (1) 教師に求められるファシリテーション力
    (2) こんな時どうする?(グループワーク)
  1. まとめ
    (1) 講評力を磨く
    (2) ミニプレゼンと講評ワーク
    ※研修対象に合わせて内容を調整いたします。

受講者の声

・今回の研修を受けさせてもらい、相手に伝えるテクニックを知って使えるようになることが、本当に大切なことではないのだなと感じました。
プレゼンを通して、一人ひとりが人や社会を動かす力を持っていることに気がつくことができ、そこからより良い社会を創る、社会で活躍できる人材の育成へとつながるのかなと思いました。

・自分の伝えたい気持ちを大切にすることが一番本校6年生の実態に合っていると感じました。
形式的なことや、他人がまとめた文章ではなく、自分の言葉を考えるということが発表の熱量に関係すると感じています。

国が目指す「令和の日本型学校教育」と現場の声を合わせたプログラム

現在、文部科学省では、「令和の日本型学校教育」として、
・子どもたちの学び(授業観・学習観)とともに教師自身の学び(研修観)を転換し、「新たな教師の学びの姿」(個別最適な学び、協働的な学びの充実を通じた、「主体的・対話的で深い学び」)を実現

・養成段階を含めた教職生活を通じた学びにおける、「理論と実践の往還」の実現(理論知(学問知)と実践知などの「二項対立」の陥穽に陥らない)
を目指しています。

また現場では
・「話す力」について教員が学ぶ場がない
・教科ではないので、研修をできる人が教員の中にいない
・その場でよいと感じた研修でも、その後の受講者の変化がわかりづらい
といった声がありました。

今回アルバ・エデュでは、これらの政策・現場の声を元に、受講した教員が、子どもたち向けに「主体的・対話的で深い学び」ができるような授業をするための知識や技術を身につけられるだけでなく、受講の事前事後にアンケートを行うことで受講者の変化が客観的にも主観的にも実感することができます。

プログラムを受講した教員、児童・生徒、保護者の声
  1. プログラムの教育効果について
    過去にプログラムを実施した研究指定校では、「プレゼンに対するネガティブな自己評価が減少」、さらに「国語・数学・理科で約10%の学力向上」という結果も出ています。
文京区の事例

一般社団法人アルバ・エデュについて

アルバ・エデュは、変化の激しい時代を生きる児童・生徒たちが、自己理解を深め自己効力感をもって未来を切り拓いていくために「話す力」を高める教育を全国に広げています。これまでに約5.2万人の子ども・教員への授業実績があります(2023年6月時点)。代表理事の竹内が、金融業界で海外投資家と日本企業をつなぐ仕事をする中で、「日本の優れた製品やサービスの良さが伝わっていない」という現実に何度も直面してきました。「話す力」は小さな成功体験を積み上げることによって高めることができるという信念のもと、教室内の心理的安全性をも高めるプログラムを提供しています。

所在地 : 東京都文京区音羽1-17-11 花和ビル308号
設立  : 2014年12月
代表理事: 竹内 明日香
URL   : https://www.alba-edu.org/

■代表理事:竹内 明日香について
東京大学法学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て、2007年に独立し海外投資家向け情報発信や日系企業のプレゼン支援を提供して今日に至る。2014年、子どもの「話す力」の向上を目指す(社)アルバ・エデュを設立。教員研修や児童・生徒を対象としたモデル授業を展開。NRS株式会社社外取締役。一般社団法人未来の先生フォーラム理事。公立小元PTA会長。二男一女の母。著書に『すべての子どもに「話す力」を』(英治出版)。 http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2308

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