岡山理科大 第18回OUSフォーラム開催/発表やポスター展示で研究シーズ紹介/過去最多410人が参加
大学の研究シーズをベースに産学官の連携を推進していこうと岡山理科大学(岡山市北区理大町)は2018年11月26日、岡山市内のホテルで、「第18回OUSフォーラム」を開催しました。地元の会社経営者ら過去最多の約410人が訪れ、講演や教員によるポスター展示の説明に熱心に耳を傾けていました。
特別記念講演は、国立情報学研究所の山田誠二教授が「人工知能AIの現在と近未来社会への影響」と題してAIの現状について解説し、「得意分野と不得意分野があり、人間の業務を丸ごと代替するというのは非現実的」と指摘。その上で「AIと協働する未来社会に向けて、使い方を教えるべきではないか」とAIリテラシーの必要性を強調しました。
続く講演で、吉川泰弘・理大獣医学部長が今治キャンパスに4月に開設した獣医学部の教育・研究の特徴を紹介しました。
最後の講師は株式会社エイチケイ商会(岡山県真庭市)の内藤靖史・代表取締役会長。「地域資源活用で世界初の化粧品開発~産学連携による地域発コスメの可能性~」と題し、地元産の紙原料・ミツマタから、理大工学部バイオ・応用化学科の安藤秀哉教授の協力を得て、美容液を開発した経過を紹介。「大学が、より身近なものとして活用できる環境づくりが求められている」としめくくりました。
このほか、理大の特色ある最先端の研究について10件の口頭発表もありました。研究成果のポスター展示は108件。ずらりと並んだブースのあちこちで、参加者が関心のある研究について、熱心に問い合わせする姿が目立ちました。
ポスター展示で次の4件の研究が奨励賞を受賞しました。(敬称略)
『DLC薄膜による樹脂材料の表面機能化』
久保光星、中谷達行、清水一郎、今井裕一、ムハンマド アミヌル ヘルミ
岡山県工業技術センター
『伸長型アクチュエータを用いたポータブルリハビリテーション機器の改良』
下岡綜、赤木徹也、堂田周治郎、羽根佑典
『産業用ドローンによる送電設備自動点検システムの研究開発』
高谷健太、太田寛志、クルモフ バレリー、中村真尚、電源開発株式会社
『生体内組織形成術を用いて作製した再生医療用生体組織片の脱細胞化と評価』
長島諒、岩井良輔、大分大学、国立循環器病研究センター、北海道大学
【岡山理科大学について】
http://www.ous.ac.jp/
1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。
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