オラクル「Oracle Enterprise Manager」向け「Data Masking Pack」の提供を開始

2007年11月13日「Oracle OpenWorld」サンフランシスコ発 ―― オラクルは本日、本番環境の機密データをマスキング・ルールに基づいて、現実的かつ安全なデータに置き換えることにより、機密データの保護を支援する新製品、「Oracle Data Masking Pack」の提供開始を発表しました。この「Oracle Data Masking Pack」は、「Oracle Enterprise Manager」製品群のデータベース管理パックに最も新しく加わった製品であり、アプリケーションおよびITインフラストラクチャ・リソース管理に対する「Oracle Enterprise Manager」のトップダウン方式のアプローチをさらに強化するものです。

オラクルのシステム管理製品担当バイスプレジデントのRichard Sarwalは、「アプリケーション、ミドルウェア、およびデータベース管理にまたがる包括的な管理ソリューションを提供することはOracle Enterprise Managerのトップダウン方式によるアプローチの基盤であり、またOracle Data Masking Packにより企業は社内と社外を問わずデータを共有し、同時に規制やプライバシー関連のコンプライアンス義務を果たすことができます。アプリケーションを意識したマスキング定義をサポートするこのパックの独創的なテンプレートにより、顧客はITの効率をさらに高めながらコストを削減することが可能になります」と述べています。

The Washington Post Companyの情報セキュリティおよびプライバシー担当ディレクター、Stacey Halota氏は、「The Washington Post Companyでは機密データの保護を特に真剣にとらえており、データ・マスキングは当社の何層にもわたる防衛戦略のひとつになっています。マスキング・ルーチンの開発は時間のかかる作業となる場合があるため、Oracle Enterprise Managerの一部としてデータ・マスキングが提供されることを喜ばしく思っています」と述べています。

【コンプライアンス遵守を支援】
様々な組織は日常的に本番環境のアプリケーションのデータを共有しています。たとえばデータベース管理者は現実的で正確なアプリケーションのテストを行うために本番環境のデータをテスト環境にコピーしますし、また企業は個人を特定しない消費者情報を市場調査機関との間で共有しています。このために、大半の組織は本番環境のデータのうち機密を要する部分にマスクを設定する必要があります。今日このようなプロセスは手作業で行われているためミスが発生しやすく、機密データが不適切なユーザーに露出してしまう危険があります。

「Oracle Data Masking Pack」は企業全体のデータベースに対し、マスキング・フォーマットの一貫した、またルールに基づく適用を通じて規制へのコンプライアンスを実現します。Data Masking Packは、さまざまなマスク・フォーマットに対応し、また一度定義するだけで済む豊富で拡張可能なフォーマット・ライブラリをサポートしています。これにより情報セキュリティ・ポリシーの一貫した行使が実現でき、組織はプライバシー関連の規制に違反することなくデータを迅速に、また拡張性をもって共有できるようになります。

【自動化された、拡張性に富む、セキュアなソリューション】
バルク・マスキングを使用する「Oracle Data Masking Pack」は、大規模なマスキング作業に必要な時間を劇的に短縮することができます。また関連するデータすべてをインテリジェントにマスキングし、アプリケーション・ビジネス・ルールを自動的に適用することにより、このパックはITの部門の効率と俊敏性を高め、また手作業によるマスキング作業に伴う費用と時間の削減に寄与します。

「Oracle Data Masking Pack」はまた、ISVやデベロッパーがアプリケーション固有のデータのマスキングに関するベストプラクティスを定義した「Application Masking Templates」の開発とメンテナンスを行うことを可能にします。これにより顧客は複雑なエンタープライズ・アプリケーションのためのマスク定義を手作業で調査、定義、および維持する必要がなくなります。

【提供予定と価格】
「Oracle Data Masking Pack」はすでに提供開始されており、価格はマスキング対象となるデータが存在するサーバのCPUあたり10,000米ドルとなっています。
※日本での提供予定および価格は未定です。

その他の資料に関しては、http://www.oracle.com/enterprisemanager/ をご覧ください。

●「Oracle Enterprise Manager 10g」について
「Oracle Enterprise Manager」は、アプリケーション、ミドルウェア、データベース管理を横断して、オラクル・システムと他社システムの管理を行う統合エンタープライズ管理ソリューションで、世界各地に21,000を超える「Management Pack」顧客を有しています。アプリケーションとITインフラの管理に「トップダウン」方式を採用した「Oracle Enterprise Manager」を使用すれば、俊敏性の向上、サービス品質の向上、業務コストの低減といった、ビジネスに重要な要素に注力できます。システム管理、構成管理、プロビジョニング、エンドトゥエンドのモニタリング、サービスレベル管理、セキュリティなど、豊富な機能を備えた「Oracle Enterprise Manager」では、サービスレベルを管理し、非常事態に至る前にビジネスの例外事象を予防的に切り分け、アプリケーションから異種混在のインフラまで含めたあらゆるレベルで問題を修正することができ、すべての作業を単一の管理ソリューション内で効果的に実行できます。詳細については
http://www.oracle.com/enterprisemanagerをご覧ください。

● オラクルについて
オラクルは世界最大の企業向けソフトウェア会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.com をご覧ください。

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