6月26日は国際麻薬乱用撲滅デー「ダメ。ゼッタイ。」普及活動とは?当社専属の管理薬剤師が解説医薬品の間違った使い方について解説

セントラルメディエンス、「産業医ラボ.com」コラム更新のお知らせ

 産業医と企業をマッチングするサービス展開するなど、企業のヘルスケアをサポートする産業医ラボ.comを運営する株式会社Central Medience(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中川隆太郎、以下産業医ラボ.com)は、「国際麻薬乱用撲滅デー」について当社専属の精神保健福祉士がご紹介するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。

 6月26日は「国際麻薬乱用撲滅デー」です!厚生労働省でも「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチーなポスターなどを展開していますので、ご存じの方もいるのではないでしょうか?今回のコラムでは、薬物依存や、医薬品の乱用についてもご紹介いたします。




■国際麻薬乱用撲滅デーとは

 国連が1987年にウィーンで開催した「国際麻薬閣僚会議」の終了日である6月26日を、「国際麻薬乱用撲滅デー」とすることとし、国連加盟各国では毎年麻薬撲滅に向けた様々な取り組みを行っています。


■『ダメ。ゼッタイ。』普及運動とは

 「国際麻薬乱用撲滅デー」を踏まえ、厚生労働省では、2022年6月20日(月)から7月19日(火)までの1カ月間、『ダメ。ゼッタイ。』普及運動を実施しています。この運動は、国民一人一人の薬物乱用問題に関する認識を高めるため、正しい知識の普及、広報啓発を全国的に展開するもので、平成5年から毎年行っています。


■薬物の乱用とは?どのくらいの人が薬物を経験している?

 薬物乱用とは、ルールや法律から外れた目的や方法で使用することをいいます。
大麻や覚せい剤などの薬物は、誰かに渡したり、持っているだけでも法律によって厳しく罰せられます。
特に大麻は検挙者が増えており、新しいタイプの加工品や大麻を含んだ食品もあるようです。海外旅行のお土産として買ったり、貰ったものでも違法です。

日本でこれまでに1回でも薬物を経験したことがある15歳以上64歳以下の人の割合は、大麻1.4%、有機溶剤1.1%、覚醒剤0.5%、コカイン0.3%、危険ドラッグ0.2%となっています。主要な欧米諸国と比較すると非常に低い水準となっていますが、100人に1人は大麻を経験しているというのは多いなと感じます。

出典:厚生労働省 ダメ。ゼッタイ。普及運動リーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11126000/000790617.pdf
出典:厚生労働省 現在の薬物乱用の状況
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/torikumi/


■医薬品の間違った使い方も乱用となる

 薬物乱用は違法ドラッグに限られた問題ではありません。
医師から処方された薬や市販薬でさえも、その医薬品の本来の目的ではない使い方をしたり、用法を守らず大量に服用するなどの行為も薬物乱用にあたります。

近年市販薬の乱用としては咳止め薬の乱用が10代を中心に流行するという事例が見受けられます。
風邪薬や咳止め薬の中にはエフェドリン、リン酸ジヒドロコデイン、カフェインなどが含まれている場合があります。
エフェドリンは覚せい剤の原料、リン酸ジヒドロコデインは麻薬成分、カフェインは興奮作用がある。などのように風邪薬とはいえ飲みすぎると眠気や疲労感がなくなり、多幸感や頭がさえるような覚醒作用が現れます。

その他処方薬には中枢神経系を抑制する薬が数多くあります。鎮静剤、精神安定剤、睡眠導入剤などがあります。
これらの薬を処方された本人以外に譲る行為は大変危険です。

また近年インターネットで海外の医薬品を個人輸入することが可能になっていますが、これらの行為も輸入された薬が偽物であったり、違法薬物が含まれていたりと大変リスクが高くなります。安易に利用しないよう注意が必要です。


■薬物依存とは

 薬物の乱用を続けていると、やめようと思ってもやめられない「依存」状態となります。

薬物の影響はこんなところにも影響します。

・健康被害(脳への障害/身体へのダメージ)

・幻覚/人格変化

・交通事故

・社会不適応

・反社会行動/家庭崩壊


■誘われても「ダメ。ゼッタイ。」

 もしも友人などに薬物に誘われても、はっきり断ってすぐにその場から離れましょう。一回だけ…なんていう気持ちが薬物依存に繋がっていきます。

ご自身やご家族等が、やめたくてもやめられない等「薬物乱用かも」と思ったら、一人で悩まずに適切な治療・支援へつながるようお近くの精神保健福祉センターや都道府県薬務課等の相談窓口に相談してみましょう。

出典:厚生労働省 ダメ。ゼッタイ。普及運動リーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11126000/000790617.pdf




■ 執筆 ■
竹内 敦子
たけうち あつこ
株式会社Central Medience
薬事センター管理薬剤師

昭和55年に薬剤師免許を取得。
その後、医学部臨床病理学で生化学研究室勤務。
後、消化器内科学にて肝炎ウイルスの遺伝子解析、がん腫瘍マーカーなどの研究に携わる。
現在は、株式会社Central Medienceの薬事センターにて
専属薬剤師として活躍している。


株式会社Central Medience

代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒221-0052 横浜市神奈川区栄町2-9 東部ヨコハマビル3F
事業内容:産業医紹介、メンタルヘルス対策、医療コンサルタント事業 他
公式HP:https://centralmedience.com/



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