大型商業施設や新駅登場で、客足が減少する銀天町商店街 12月10日ざっしょまつり開催、地元短大とのコラボで活性化へ
全国で商店街の衰退が進んでいます。かつては第二の中洲と呼ばれた雑餉隈(ざっしょのくま)にある銀天町商店街でもシャッターを閉める店舗が目立ってきました。この度地域を盛り上げるべく、2023年12月10日(日)に同商店街にて「ざっしょまつり」を開催します。
全国で約4割の商店街がシャッター街に
中小企業庁の2021年度の調査で、最近の景況を「衰退している」「衰退の恐れがある」とみている商店街は全国で67.2%に上りました。2018年の中小企業庁の調査でも全国のシャッター通り商店街は全商店街の約4割を占めます。その理由には、車社会化、街のドーナッツ化現象による商圏人口の減少、大型商業施設の乱立、ネットショッピングの増加、店舗の老朽化、後継者不足などがあげられます。
第二の中洲と言われた商店街、地元短大とコラボ
昨年12月に高架化された西鉄雑餉隈駅。そのすぐそばにある銀天町商店街は地域に支えられ大きな衰退はないものの、かつての盛り上がりはありません。商業圏内に大型商業施設やディスカウントスーパーが登場し、シャッターが降りた店舗が増えてきました。近くには陸上・航空自衛隊の駐屯地があることもあり、昔は第二の中洲と呼ばれるほどの繁華街でしたが、現在その面影はありません。
さらに雑餉隈駅からわずか600m程の場所に、間もなく新駅「桜並木駅」とその周辺に商店街やスーパーが開業予定で、同商店街はますます危機感を強めています。商店街を盛り上げるために、博多区で唯一の大学である精華女子短期大学と連携し、新たなまちづくりを始めています。
若者を呼び込み商店街を盛り上げる
その第一弾として、11月11日(土)に開催された精華女子短期大学の学園祭では、銀天町商店街とのコラボ企画として2店舗が出店しました。今年商店街にオープンしたばかりの生活雑貨やファッション雑貨販売店とコーヒースタンドカフェが出店し、多くのお客さんが訪れました。2店の店長さんからは「たくさんの方々に来ていただき、お店を知ってもらういいきっかけになった。来年もまたぜひ参加したい。」とのコメントが寄せられました。
そして第二弾が12月10日(日)の銀天町商店街主催による「ざっしょまつり」です。ステージでは大野城を拠点に活動するプロレス団体によるパフォーマンスや、ダンスや音楽のショーが行われます。キッチンカーの出店や子供向けのイベントの他、周辺の飲食店も巻き込みせんべろ企画も予定。精華女子短期大学の学生がステージの司会や運営の手伝い、ヨーヨー釣りなどの縁日遊びや楽器演奏などの出し物などを通して盛り上げる予定です。
商店街の鳥越自治会長は「若者の呼び込みが商店街の盛り上がりにつながる、という全国の事例に着目しました。商店街には消費の場だけでなく、地域のコミュニティの役割があります。今後も若い力を借りて、共に商店街を活性化して行く考えです。」とコメント。また精華女子短期大学の2年生で学友会長の福島さんも「わたしたちの力が商店街の活性化につながることを期待してこれから連携して行きたいと思います。」と、今後の商店街と精華女子短期大学の取り組みが楽しみな状況です。
ざっしょまつり 概要
開催日:2023年12月10日(日)12:00~16:00
場所 :銀天町商店街、ステージ=西鉄雑餉隈駅高架下
主催 :ざっしょまつり運営委員会(銀天町商店街、西鉄雑餉隈駅、福岡市博多区)
協力 :精華女子短期大学、ルチャリブレ・プロレスリングMY WAY
学校概要
学校名 : 学校法人精華学園 精華女子短期大学
代表 : 学長代行 山下 耕平
所在地 : 〒812-0886 福岡市博多区南八幡町2-12-1
事業内容: 教育・学習支援業
URL : https://www.seika.ac.jp