日本オラクル 高性能Java VM「Oracle JRockit」の最新版を提供開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は、サーバー側に最適化された高性能Java Virtual Machine*(以下 JVM)、「Oracle JRockit」の最新版「Oracle JRockit R28」を2010年7月6日より提供開始します。
*JVM: Java バイトコードを各プラットフォーム用言語に変換して実行するソフトウェア
「Oracle JRockit」は、JavaEE(Java Platform, Enterprise Edition)アプリケーション・サーバー「Oracle WebLogic Server」の信頼性、高速性、および管理容易性をさらに高める高性能 JVM です。特に通信、金融、公共、公益など、システムに高い安定性や信頼性が要求される業界や、オンライン証券、ECサイトなど性能問題や障害が収益に直接影響するシステムに適しています。
「Oracle JRockit」はJavaコードや、メモリ、スレッド管理の最適化による高いパフォーマンス、GCアルゴリズム*の最適化による安定性の向上、専用管理ツール「Oracle JRockit Mission Control」活用による無停止メンテナンスなどを提供します。
*GCアルゴリズム: プログラムが動的に確保したメモリ領域のうち、不要になった領域を自動的に解放する機能である「ガベージ・コレクション」の方式
最新版「Oracle JRockit R28」では、開発環境のみならず本番環境において、「Oracle JRockit」および「Oracle WebLogic Server」の挙動を常時記録し、万一の障害対応を支援する「JRockit Flight Recorder」を新機能としてリリースしました。
従来のプロファイラ製品*ではこうした記録はシステムに相応の負荷がかかり、本番環境で常時使用できるレベルの低負荷を実現できませんでした。
「JRockit Flight Recorder」は、「Oracle JRockit」が元々備えている「Oracle JRockit」自体の挙動を最適化するための自己モニタリング機能を、内部的に利用することで、数パーセント程度の低負荷を実現、本番環境での常時使用を可能にしました。
*プロファイラ製品:動作中のプログラムがどの処理をどういった順序で実行したかを監視する製品
・「JRockit Flight Recorder」は次の機能を提供します
「Oracle JRockit」および「Oracle WebLogic Server」の全挙動を常時記録
-「Oracle JRockit」の内部機構を利用し、低負荷にて稼動情報を常時記録
- 問題にいたる経緯を含め、過去にさかのぼって参照可能
-「Oracle JRockit」および「Oracle WebLogic Server」の情報をまとめて記録
ダンプファイル(バックアップファイル)の自動出力
- 無応答、ダウン、再起動などの場合の情報保護と消失防止
- 付属ツール「Oracle JRockit Mission Control」による容易な問題解析
これらの機能により、システム障害への対応期間と工数の低減、より確実な再現防止が実現できるため、システム障害に伴う機会損失の最小化や社会的な信用を維持できます。
◆製品価格
・「Oracle JRockit」は「Oracle WebLogic Server」のライセンスに含まれます。「Oracle JRockit Flight Recorder」は、「WebLogic Server Enterprise Edition」で利用可能です。
・「WebLogic Server Enterprise Edition」
2,853,270円/Processor(税込)、 57,105円/Named User Plus(税込)
「Oracle WebLogic Server Standard Edition」や、スタンドアロン利用および他社アプリケーション・サーバーとともに利用するためのライセンスも提供します。詳細はお問い合わせください。
*価格は予告無く変更される場合があります。利用にあたっての前提等はお問い合わせ下さい。
価格の計算方法として「Processorライセンス」と「Named User Plusライセンス」があります。
Processor:ハードウェアの仕様(CPU数)に応じて価格設定をするライセンスです。
Named User Plus:オラクル製品に対して使用する権利を与えられている個人が何名いるかによって価格を設定する「指名ユーザー」ライセンスです。
●オラクルについて
オラクルは世界で最もcomplete、open、integratedなビジネスソフトウェアとハー ドウェア・システムの会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.com/jp をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 野見山
TEL: 03-6834-4837 FAX: 03-6834-6129 E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
YouTube日本オラクル広報チャネル http://jp.youtube.com/user/oraclejapanpr
- OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
【参考資料】
◆「Oracle JRockit」発表に関する各社からのコメント(五十音順)
◇伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下CTC)は、業界最高レベルの高性能Java Virtual Machine(以下JVM)、「Oracle JRockit」の最新版の出荷開始を歓迎いたします。
最新版「Oracle JRockit」に搭載される「Oracle JRockit Flight Recorder」の機能を利用することで、アプリケーション障害が発生した際、迅速に解析し、問題解決までの時間を短縮することで、お客様のビジネス継続に大きく貢献するものと確信しております。CTCは引き続き、高速でミッションクリティカルな環境に最適な「Oracle JRockit」及び「Oracle WebLogic」を、弊社共通アプリケーション基盤ソリューション「AP Pool」などのソリューションの一部としてお客様に推進して参ります。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
取締役 兼 常務執行役員 クロスファンクショングループ 担当役員 齊藤 晃
◇NTTデータ先端技術株式会社
NTTデータ先端技術は「Oracle JRockit」の最新版の出荷開始を心より歓迎いたします。
弊社は、金融系および公共系を中心とした大規模、ミッションクリティカルなお客様システムで培ったノウハウを活かし、オラクル製品を活用した基盤ソリューションを幅広く展開しております。「Oracle JRockit」の最新版で新たに搭載された「Oracle JRockit Flight Recorder」を弊社のプロアクティブなサポートサービス(NTT Data Intellilink Support Services)や技術支援サービス(NTT Data Intellilink Professional Services)と組み合わせることで、より高品質なアプリケーション基盤の提供が可能になると確信しております。
今後も引き続き、お客様にとってより満足度の高いシステムを提供してまいります。
NTTデータ先端技術株式会社
執行役員 オラクル事業部長 青木 俊一
◇新日鉄ソリューションズ株式会社
新日鉄ソリューションズは「Oracle JRockit」最新版の出荷開始を歓迎いたします。
今回、搭載された新機能「Oracle JRockit Flight Recorder」の活用により、ミッションクリティカルな環境におけるJavaアプリケーションの課題が解決され、システムトラブル時に迅速で正確な対応が可能となります。弊社の「NS Solutions & Oracle WebLogic Competence Center」で培ったJavaアプリケーションのノウハウを活用し、お客様環境における「Oracle JRockit」および「Oracle JRockit Flight Recorder」の有効活用をご支援いたします。
新日鉄ソリューションズ株式会社
ITインフラソリューション事業本部 営業本部長 大坪 武憲
◇日本電気株式会社
日本電気株式会社は、高性能なJavaVMである「Oracle JRockit」最新版の出荷を歓迎致します。弊社は、これまで7年連続で「WebLogic Server」の国内No1の販売実績を持ち、多数のオープンミッションクリティカルシステムをご提供してまいりました。「Oracle JRockit」最新版で提供される「Oracle JRockit Flight Recorder」の障害検知機能は信頼性のさらなる向上に貢献するものと確信しております。
今後も、弊社は、これまでに蓄積したシステム高信頼化技術と幅広い領域をカバーするソリューション群を「Oracle JRockit」の最新版とも組み合わせることで、安定したシステムをお客様にご提供して参ります。
日本電気株式会社
第三ITソフトウェア事業部長 伊藤 晃徳