カナダ発のバイオベンチャーProdrome Sciences Inc.と提携し 大腸がん・すい臓がんのリスク検査の 日本国内における独占販売を開始
ノーリツ鋼機グループのNKメディコ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:富永 朋、以下 NK メディコ)はProdrome Sciences Inc. (所在地:カナダ サスカチュワン州、CEO:Dayan Goodenowe、以下 PSI)と業務提携を行い、PSIが提供する大腸がんのリスク検査「Prodrome-CRC」(プロドローム・シーアールシー)ならびに、すい臓がんのリスク検査「Prodrome-PAC」(プロドローム・ピーエーシー)の日本における独占販売権を取得し、2018年6月1日より医療機関向けに販売を開始いたします。
1.背景と目的
大腸がんの罹患者数は近年増大傾向にあり、全がん中2番目に罹患者が多いがんと推定されています。また死亡者数においても、男性では第3位、女性では第1位と、その死亡者数は年間で50,000人以上とされています。
膵臓がんについては、罹患者数は大腸がんほど多く無いものの、早期発見、治療が難しく、死亡者数は近年増大し、その数は年間30,000人を超えると推計されています。(*1)
このような環境の中で、NKメディコは2012年より脳梗塞・心筋梗塞の発症リスク検査「LOX-index(R)」を中心として予防医療の新しい検査を展開し、全国1,400を超える提携医療機関や人間ドック・健診機関と共に、さまざまな重大疾患のリスク検査の普及を通じて予防医療の推進に取り組んできました。
今回、NKメディコでは大腸がん、膵臓がんの早期発見や治療によって人々のQOL向上へ寄与することを目指し、PSIと提携しProdrome-CRC、Prodrome-PACの両検査を医療機関向けに販売、提供いたします。NKメディコの持つ医療機関ネットワークを活用することで、より多くの受診者に検査が提供できるよう、早急に努めてまいります。
*1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」、
2016年9月8日発表 厚生労働省人口動態統計[確定数]を参照
2.「Prodrome-CRC」「Prodrome-PAC」について
本検査は、大腸がん、膵臓がんの早期発見・スクリーニングを目的として開発された血液検査です。がんの前段階から減少することが報告されている複数の長鎖脂肪酸のバランスを分析し、各がんの危険度を判定します。各検査の判定は高リスク、中リスク、低リスクの3段階で行われ、高リスクの場合には低リスクの場合に比べ大腸がんで最大145倍、膵臓がんの場合には最大136倍の疾患罹患率があるとの報告がされています。
医療機関で採血された血液検体は、最終的にPSIのラボへ搬送され最新の質量分析技術を用いて測定・解析が行われます。結果報告はNKメディコよりレポート形式でお返しいたします。
3.今後の取り組みと展開
NKメディコは本検査の取り扱いを皮切りに、PSIとの提携を強化し、PSIが今後開発する予防医療領域のリスクマーカーについても、両社合意の上で日本での独占的な取り扱いを進めてまいります。今後も罹患者数、死亡者数が多い重篤な疾患について、不安を抱える受診者様へ幅広く検査を提供できる環境を創り、病気の予測から始まる新しい医療を、医療機関をはじめ予防医療のさまざまなステークホルダーと共に推進してまいります。
NKメディコ株式会社の概要
東証一部上場のノーリツ鋼機グループの医療分野におけるコーポレートベンチャーです。2012年のLOX-index検査の販売開始からわずか5年で、全国1,400を超える医療機関で予防医療に関わるさまざまな検査・サービスを展開しています。
設立 : 2010年7月
所在地 : 東京都港区芝大門2丁目5-5 住友芝大門ビル11階
代表者 : 富永 朋
資本金 : 1.2億円
株主 : ノーリツ鋼機株式会社100%
事業内容: 予防医療事業
URL : http://www.nk-m.co.jp
Prodrome Sciences Inc.の概要
Prodrome Sciences Inc. (PSI)は、疾患の早期発見と予防を目的として測定解析と治療方法の開発を行っています。疾患の前兆が現れる前段階において増減する物質を包括的に調べるメタボローム解析技術の特許を有し、その疾患の前兆を調べるスクリーニング検査と、その状況に適した治療法も開発することで、疾患に苦しみ亡くなる方を減らすことを目標としています。
所在地: カナダ サスカチュワン州 サスカトゥーン
CEO : Dayan Goodenowe
URL : http://www.prodromesciences.com/