フラーレンで毛髪を内側から保護！美髪をかなえるヘアケア専用フラーレン原料発売

2017-07-31 10:00

　エイジングケア化粧品原料であるフラーレンを製造販売するビタミンC60バイオリサーチ株式会社(本社：東京都中央区、代表取締役社長：林源太郎)は、2017年8月1日(火)にヘアケア専用フラーレン化粧品原料『Hair Shiny Fullerene(ヘアシャイニーフラーレン)』を発売します。

この新原料は、毛髪内側までフラーレンが浸透することにより、紫外線やパーマ・ヘアカラーによるヘアダメージから髪の毛を守り、美しい髪を保つことが期待できます。

背景

　髪の美しさは外見にも大きな印象を与え、「髪は女の命」とも言われるように、昔から美しい髪は女性のテーマでもあります。しかしながら毛髪は、紫外線に長時間にわたり曝されたり、パーマやヘアカラーの際に毛髪内部に残る過酸化水素などの影響でダメージを受けております。

　優れた抗酸化力を持つフラーレンは、エイジングケア成分として多くのスキンケア化粧品に配合されており、また頭皮ケア製品等へも配合されておりましたが、今般、より毛髪に効果的な原料の研究を行い、フラーレンを毛髪に浸透させることで毛髪内部からダメージを抑えることが出来るヘアケア専用のフラーレン化粧品原料『Hair Shiny Fullerene(ヘアシャイニーフラーレン)』の開発に成功しました。

ヘアシャイニーフラーレンについて

製品特徴

(1) 髪の内側までしっかりと浸透

　赤色色素(ナイルレッド)で着色したヘアシャイニーフラーレン1％水溶液と赤色色素のみの水溶液を用意し、毛髪に塗布後、その断面を蛍光顕微鏡で観察しました。

　その結果、ヘアシャイニーフラーレンは、毛髪内部までしっかり浸透することが確認されました。

▽ヘアシャイニーフラーレン浸透試験

(2) 紫外線からキューティクルを保護

　人毛黒髪に、水又はヘアシャイニーフラーレン5％配合水溶液を塗布しドライヤーで乾かすことを5回繰り返した後、紫外線(UVB)を1時間照射しました。その後、電子顕微鏡にて毛髪表面のキューティクルの状態を観察しました。

　その結果、水のみ塗布した毛髪はキューティクルの剥離が確認されましたが、一方で、ヘアシャイニーフラーレン配合液を塗布した毛髪は、キューティクルの剥離が抑制され保護されていることが確認されました。

▽紫外線によるキューティクル保護効果

(3) 染毛剤の退色を抑制

　染毛剤で染色した髪の毛にヘアシャイニーフラーレン1％配合の水溶液と水をそれぞれスプレーし、ドライヤーで乾燥させた後に紫外線(UVB)を照射する工程を20回繰り返し、染毛剤の退色への影響を比較しました。

　その結果、ヘアシャイニーフラーレン配合水溶液は、水のみと比較し染毛剤の退色を抑制する事が確認されました。

▽染毛剤の退色抑制効果

まとめ

　ヘアシャイニーフラーレンは毛髪内部まで浸透しフラーレンの特徴である抗酸化力を発揮することで、紫外線や染毛剤などによる刺激から毛髪を保護することが確認されました。またこの原料にはフラーレンだけでなく、ヘアダメージ補修効果のあるγ-ドコサラクトンという成分も配合されており、保護と修復を兼ね備えた高いエイジングケア効果が期待できるヘアケア専用フラーレン原料であり、今後、アウトバス製品やトリートメント等、様々なヘアケア製品への配合が期待されております。

　本製品化事業は、平成28年度埼玉県新技術・製品化開発費補助金(ナノカーボン分野)の助成にて実施されました。