【名城大学】経営学部の澤田慎治准教授のゼミ生が桃の新品種の販売方法やブランド化のアイデアなどを提案へ

黄桃の新品種「こまきゴールド」について学び、7月中にJA尾張中央に報告

「こまきゴールド」などについて学ぶゼミ生

経営学部の澤田慎治准教授のゼミ生が6月24日、本学と産学連携に関する包括協定を締結しているJA尾張中央(本店・愛知県小牧市)の産直店舗「ファーマーズマーケット ぐぅぴぃひろば」(愛知県春日井市)を訪れ、今年初めて出荷を迎えた桃の新品種「こまきゴールド」について学びました。ゼミ生はこれを踏まえて「消費者目線」と「若者目線」で「こまきゴールド」の販売方法やブランド化などのアイデアを考え、JA尾張中央に報告することにしています。

「ブランド化のターゲットは?」「生産や販売の課題は?」などと次々質問

「こまきゴールド」は、2011年に小牧市の果樹園で突然変異から生まれた「黄桃」の新しい品種で、約7年間の試験栽培を経て2022年に新品種として登録されました。収穫時期は6月下旬で他の品種と比べて早いものの、300㌘ほどの大玉に成長し、糖度が12~14度と甘みが強いのが特徴です。現在、小牧市内で約150本が栽培されており、6月19日に初めて出荷されて「ぐぅぴぃひろば」などJA尾張中央の直営の2店舗で販売されています。

「こまきゴールド」の販売の様子(右奥)を見学
すぐに売り切れとなった「こまきゴールド」

澤田ゼミでは2022年4月からゼミの課題として「ぐぅぴぃひろば」の活性化策を調査・研究し、同年12月には魅力ある店舗づくりなど課題解決のアイデアをJA尾張中央に提言した実績があります。このため、今年4月に本学とJA尾張中央が締結した包括協定の第一弾の連携事業として、JA尾張中央からの依頼を受けた澤田ゼミが、初めて市場に売り出す「こまきゴールド」のブランド化に向けたアイデアを検討することになりました。

「ぐぅぴぃひろば」を訪れた澤田准教授とゼミ生25人はまず、店内で「こまきゴールド」の販売の様子を見学。初年度とあって出荷数が少ない一方で、メディアに取り上げられて反響が大きいことから事前に整理券を配布し、2㌔入り(税込4800円)と3玉入り(税込1800円)の2種類の箱売りで販売していることなどを確かめました。続いて会議室に移り、糖度が13.7度の「こまきゴールド」と12.8度の「日川白鳳」を試食して味の違いを楽しみました。

JA尾張中央「ブランド化と出荷点数の確保に向け、皆さんの知恵を拝借したい」

この後、「こまきゴールド」の販売初日の様子の動画を見たほか、JA尾張中央の山田和宏・産直振興課長らから販売初日は8分で完売したことや、専用ののぼりやポスター、従業員の法被などでPRしていること、規格外を除く全量をJA尾張中央が買い取って「ぐぅぴぃひろば」など直営の2店舗で販売しており、出荷数が増える来年は直営4店舗で販売を計画していることなどの説明を受けました。

ゼミ生たちは質疑応答で、「2㌔入りと3玉入りの箱売りにした理由は?」「『こまきゴールド』のブランド化の施策は?」「生産や販売の課題は?」「ブランド化にあたってターゲットはどう考えているのか」などと次々に質問。JA尾張中央側はまだまだ出荷数が少ないことやブランド化の具体策の検討はまだ手付かずであることなどを説明し、最後に山田課長が「ブランド化と出荷点数の確保に向けて皆さんの知恵を拝借したい。いい知恵をいただければ」と期待しました。

澤田准教授(左)とゼミ生たち
次々に質問するゼミ生たち
初日の販売の様子の動画を見る
店頭に並んだ「こまきゴールド」
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