常石造船が広島大学との共同研究成果発表会を開催
常石造船株式会社(本社:広島県福山市)は2016年4月26日、広島大学大学院工学研究科と2015年度の共同研究に関する成果報告会を安全研修センターで開催しました。
常石造船株式会社
http://www.tsuneishi.co.jp
常石造船と広島大学との共同研究は2004年6月から始まり、性能、構造、艤装、環境の4つの分野で研究活動を進めています。2015年度の研究では、ハッチカバーの最適化や、船員の労働環境の向上を目的とした機関室換気のシミュレーションなど、「最適化」や「シュミレーション」をテーマにした研究開発が多く行われました。また2012年には、アンカーチェーンの振動による共振現象を研究した論文が、公益社団法人日本船舶海洋工学会の論文賞を受賞するなど、海事分野の学術振興にも貢献しています。研究の成果は、波浪抵抗を減らし燃費向上を実現する船首形状の開発や、主機のエネルギーを効率的に推進力に変え省エネに貢献するプロペラと舵の設計、トポロジー最適化手法(最適形状設計手法)を使用して強度を高め安全性に優れる船殻構造の開発など多岐にわたり、常石グループの建造船に順次導入されています。
広島大学大学院 工学研究院安川宏紀教授は、「大学の地域貢献や産学連携が求められる中で、このような形で12年間も共同研究を続けられていることを嬉しく思います。現在、造船所や設計の技術は成熟してきているため、1%、2%という研究成果を少しずつ積み重ねていくしかない状況です。しかしながら、一方では思い切って10年後をにらんだ研究も必要となっています。今回の研究テーマで多く取り上げた、コンピュータ(人工知能)を使った「最適化」や「システム化」がそれに該当します。コンピュータをいかに上手く使うかが重要になってくる中、新しい考え方をいち早く打ち出せば、常石造船が他所に負けずに飛躍できるのではないかと考えています」と話されました。
■常石造船株式会社の会社概要
創業から113周年を迎えた造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社で、国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を展開し、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船を中心に、コンテナ船やタンカーなど年間60隻程度を建造しています。
URL:http://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:756人(2015年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・アスンシオン)
http://www.glocal-japan.com/southamerica/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-tradings.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
CSV本部-CSV推進部-マーケティングコミュニケーショングループ
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本社福山市 TEL:084-987-4915
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