<SDGs×石鹸>全国1位「高校生ボランティア・アワード2021」ポスター部門
~持続可能な手洗い文化を世界に広める活動がしたい~
麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:松本卓三)の生徒が所属する「SDGs研究会」では、2021年8月17日(火)にオンラインで実施された「高校生ボランティア・アワード2021」※のポスター部門にて全国第1位に輝き、最多投票賞を受賞しました。(大会参加校数124校・大会総票数26,000票以上)
※ボランティア・アワードとは…全国の高校生が日頃から続けている “ささやかで偉大な活動”を応援するプロジェクト。日々地道な奉仕活動を実践する高校生の“発表・交流の場”として、2016年に公益財団法人風に立つライオン基金によって「高校生ボランティア・アワード」が創設された。
今回制作をしたポスターは、これまでの本研究会の取り組みでもある「小児がん支援のためのレモネードスタンド活動」、「サステナブルな世界の実現を目指すためのフェアトレードコーヒー活動」の紹介に加えて、第三弾の活動として新しくチャレンジした、「環境に配慮したアップサイクル型※の石鹸とアロマキャンドルの制作」について紹介したものです。
※アップサイクル型…従来のリサイクルとは異なる、捨てられるはずだった物に新しい価値を生み出す手法
第三弾の活動は、新型コロナウイルス感染予防対策として、石鹸による手洗いの重要性は以前から注目をされていますが、世界には石鹸の普及率が低い国も多く、そうした国の人たちに石鹸を届けたいという生徒の想いからスタートしました。最終的には、石鹸の普及率の低い国にとって身近なものを利用した石鹸を考案することで、継続的に石鹸を使用できるようにしたいと考えています。そのために、まずは石鹸の原料の大半であるパーム油についての知識を深めました。
パーム油の生産においては森林破壊や労働問題などの多くの課題を抱えており、持続可能とは言い切れません。この課題を解決するため、まずはパーム油の生産における現状や課題を探究することが大事と考え、日本、シンガポール、マレーシア、フィリピンの4カ国が共同で研究しているパーム油の知識を得るためのプロジェクトに参加するなど、知見を広げるところから始めました。
プロジェクト参加後は学んだ知識を基に、まずは、生徒にとって身近な食堂で使った廃油を再利用した石鹸・アロマキャンドルの制作に取り掛かりました。何度も試行錯誤をした結果、完成までこぎつけることができました。
石鹸とアロマキャンドル完成までの一連の活動内容をポスターにして多くの人に理解をしてもらうことで、持続可能な手洗い文化を世界に広める第一歩になればと考えております。
担当教員のプロフィール
地歴公民科/SDGs研究会顧問 瀧村尚也 (たきむら なおや)
千葉県松戸市出身。法政大学卒業2018 年にバリスタから教員に転身し麗澤中学・高等学校で教鞭を執る。
麗澤中学・高等学校について
麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。