風力発電の発展により維持管理受託業務(O&M)の世界市場が拡大。中国が最大の市場となる見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「Wind Operations & Maintenance Market, 2013 Update - Global Market Size, Share by Component, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020 (世界の風力運転&保守管理(O&M)市場:市場規模、コンポーネント別シェア、競合情勢、主要国分析(~2020年))」の販売を開始しました。
GlobalDataの調査レポートによれば、風力発電量の急速な増加に伴い、維持管理の受託業務(O&M)市場規模が2008年の30億米ドルから、2020年までには190億米ドルにまで拡大すると予測されます。
同調査レポートによると、2008年から2012年の間に風力発電量は191 GW以上増加しており、これに伴い、O&M業務への支出額も30億米ドルから70億米ドルへと大幅に増大しています。これは、複合年間成長率(CAGR)にして15.6%という成長率に当たります。
洋上風力発電には、陸上風力発電よりも継続的に大きなO&Mコストが必要となり、その市場規模は、2020年には50億米ドルとなり、全O&M市場の29%を占めるものとなる見込みです。
現時点では、米国が世界最大のO&M市場となっていますが、GlobalDataでは、O&M支出額については中国が2020年までに米国を抜いてトップの地位に昇り、全市場の24.7%を占めるまでに至ると予測しています。
GlobalData の上席アナリストであるPrasad Tanikella氏は、「風力タービンの維持費や器材コストが割高となり、また熟練した人員も不足していることから、洋上風力発電サービスは陸上のものよりも難しい課題を抱えています。陸上の風力発電も同じような問題を持ってはいますが、洋上風力発電ではこういった要因から受ける影響がはるかに大きなものとなります。」と述べています。
この調査レポートによると、風力発電産業においてO&Mコストが嵩んできているのは、主に風力発電タービンの老朽化が進んできたことと、ブレードやギアボックスなど構成部品の故障によるものです。
「このように市場規模が拡大してきたことにより、風力発電タービンに対する専門的なO&Mサービスを提供する企業が増加しています。それによって今度は消費者側が低コスト化の恩恵を受けることができるようになります。」Tanikella 氏はこのように指摘しています。
同調査レポートでは、風力発電維持管理の受託業務(O&M)市場についての情報を提供しており、その世界市場規模、企業タイプ(OEM企業、独立したO&Mサービス提供企業、および風力発電事業者内の担当組織)別に見た市場シェア、陸上および洋上風力発電の各市場分野別のO&M市場シェア、また主要企業の企業プロファイルなどの詳細を示しています。
市場調査レポート: 世界の風力運転&保守管理(O&M)市場:市場規模、コンポーネント別シェア、競合情勢、主要国分析(~2020年)
Wind Operations & Maintenance Market, 2013 Update - Global Market Size, Share by Component, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020
http://www.gii.co.jp/report/gd229187-wind-operations-maintenance-o-m-market-global.html
出版日: 2013年08月21日
発行: GlobalData
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