環境問題や人権問題をビジネスの仕組みの中で解決する 「フェアトレード」  ~ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジ 27周年を迎えて~

フェアトレードカンパニー株式会社  代表取締役社長・創設者ミニー・ジェームズからのメッセージを発信

フェアトレードカンパニー株式会社(本社:東京都世田谷区)は、ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジが2018年11月1日に27周年を迎えるにあたり、当社代表取締役社長であり創設者でもあるミニー・ジェームズからメッセージを発信いたします。

代表取締役社長・創設者ミニー・ジェームズ

代表取締役社長・創設者ミニー・ジェームズからのメッセージ

ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジが活動を始めてから、本日11月1日で27年を迎えます。
今この27年間をふり返ると、いかに多くの人たちが私たちの言葉に耳を傾け、仲間に加わり手を貸してくれたかが思い出され、驚きとともに、深く感謝いたします。

1960年代から既に、そして1980年代には明らかに、私たちが暮らす世界経済のシステムは豊かで便利な生活を提供する一方で、子どもや孫たちの未来に必要な資源や自然環境までをも消費しつづけています。

ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジがスタートしたとき、私たちは、日々の生活の中で人と環境にやさしくフェアな暮らしをしたいと思いました。当時の仕事の都合で日本に在住することになったのを契機に、「日本では、同じようなことを考え何かをしている人がいるに違いないが私たちがまだ彼らを知らないだけ。だから私たちも始めよう」と思いました。

27年前の1991年、フェアトレードという言葉はまだ日本でほとんど知られていない、そればかりか環境や人権問題について話すことは、過激な抗議運動にかかわるというようなイメージを持たれる時代だったと思います。

そんな頃に、私たちの発信する「よりフェアで、環境と人にやさしい世界のために、私たち一人ひとりができることをしよう!」といったメッセージを見つけて集まり、共に働いてくれた方々がいました。
大学で国際援助や開発を学ぶ学生さんや、当時まだ公の仕組みがなかったゴミのリサイクルに自力で取り組む近所の主婦の方々、世界で様々なプロジェクトを始めた活動家たち―――アジアや南米での森林伐採、アフリカの砂漠化、飢餓や紛争、日本でのゴルフ場やリゾート開発による環境破壊・汚染の問題など、草の根レベルの熱心な活動を地道に続ける―――と共に、それぞれの経験と人脈を分かち合いながら、一人でも多くの人が世界に目を向け、問題を知って身近な貢献ができるように、私たちは誰でもできるアクションを提案し活動を広げてきました。新聞や雑誌にプレスリリースを送ったり、政府や自治体に提案をしたり、企業に「より良い世界のために、こうあってほしい」という手紙を書いたりもしました。

フェアトレードの製品を紹介、販売することも、そういった活動の一つでした。
フェアトレードの品を選ぶことで「お買いもので国際協力」ができる。私たちは、購入してくださるお客さまから、日本の高い品質基準を学び、デザインや品質管理のプロの方からもご協力いただきました。

私たちはずっと、お金持ちと貧しい人、経済的に豊かな国とそうでない国、都会と田舎、それぞれの間で行われるすべての取引がフェアで環境や人権に配慮され、持続可能(サステナブル)なものであり得ると信じ、実践してきました。そして、「継続的にフェアなビジネスを行うことが可能なのだ」と知らしめることを活動の目標としてきました。

3年前の2015年、国連が持続可能な開発目標である「SDGs(エスディージーズ)」を定めました。国や地域、企業や経済活動を行う団体は事業の中で目指していくことになります。
SDGsの17項目の中でフェアトレードは、目標1(貧困をなくそう)や目標12(つくる責任・つかう責任)など、8つの目標に直接的に貢献していると、ピープルツリーは考えています。
しかし、17の目標はそれぞれが独立したものではなく、互いに関係しあっているので、それ以外にもフェアトレードが達成に貢献する項目はたくさんあります。
環境問題や人権問題を「ビジネスの仕組みの中で解決する」のがフェアトレードです。
フェアトレードがサステナブルなビジネスとして成立するということを、ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジの27年続いた活動をもって証明いたします。

1991年当時は信じられなかったことですが、2018年の現在は「フェアトレード」を多くの人が知っています。そして現在の新たな課題はその先にあります。
フェアトレードが必要だと知っているが自分には関係がない、周囲にフェアトレードのものがないから買う事ができないと思っている人に対してのアプローチです。
もしかしたら、今の生活が変わってしまうことを恐れているのかもしれません。もしくは、自分の中で他に優先すべきことが他にあると思っているのかもしれません。
フェアトレードのアイテムを身近にし、フェアトレードのものを着たり使ったりする喜びを伝え、また私たちの活動に思わず参加したくなってもらえるようなアプローチを考えることが必要だと思います。

現役である私たちの世代が今行うべき挑戦は非常に大きく、地球規模での人としてのつながりを取り戻すことです。人と人が相手を尊重し信頼し合える関係をつくり、また自分をとりまく自然環境を尊って暮らすことの大切さに気付き、繋がることで広がる可能性に目覚めることです。
そのために私たちピープルツリーが少しでも出来ることを見つけ、挑戦していきたいと、27年を迎える今日この日に宣言いたします。
これまでも、これからも、変わらぬ思いとみなさんのサポートが私たちの原動力となっています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

                            2018年11月1日
                   フェアトレードカンパニー株式会社
              代表取締役社長・創設者 ミニー・ジェームズ

会社概要

商号  : フェアトレードカンパニー株式会社
代表者 : 代表取締役社長 ミニー・ジェームズ
所在地 : 〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-1-16-3F
設立  : 1995年1月(NGOとしては1991年11月~)
事業内容: フェアトレードによる自然素材をつかった人と
      地球にやさしい衣料品、服飾雑貨、日用雑貨、
      食品等の商品開発および輸入・販売
資本金 : 6,000万円

ピープルツリーが取得している認証

・WFTO(世界フェアトレード機関)フェアトレード保証制度
ピープルツリーは1996年からWFTO(旧名IFAT)に加盟。原材料から生産までWFTOが定めた「フェアトレード10の指針」が守られていることを保証する制度により2013年に認証を受けたもの。

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