イマジオム、映像・音声・電気信号の同時記録ができる多チャンネル記録システム「コスモレコーダー」を発売

3種類の入力を同時に記録する「クロスメディア記録」と多チャンネル記録で、現象観察や実験記録の強力な武器に

2020-05-12 11:00

　株式会社イマジオム(本社：茨城県日立市、代表取締役：高木太郎)は、複数チャンネルの映像・音声・電気信号を同時に記録することができる高機能な記録システム「コスモレコーダー」を開発しました。「コスモレコーダー」は、パソコンをベースとする記録システムで、8台以上のカメラから入力されるカラー映像、4台以上のマイクロホンから入力されるステレオ音声、32個以上のセンサ・スイッチから入力される各種電気信号を同時に記録する性能を持っています。記録機能とともに再生機能も備えており、記録した映像・音声・電気信号を同期させて再生することが可能です。自然現象や社会現象の観察、長時間にわたる実験の記録など、幅広い用途で活躍する「コスモレコーダー」は、2020年5月18日(月)の発売を予定しています。

製品のコンセプト

　「コスモレコーダー」は、(1)多カメラでの撮影記録、(2)長時間にわたる連続記録、(3)多チャンネルでの音声記録、(4)映像と電気信号の同時記録といった、家庭用ビデオカメラなどでは難しい高度な記録を実現するシステムとして開発されました。たとえば車両開発のための走行試験では、車両各部の動き、運転者の操作、走行音や風切り音、運転者の声、計器の表示内容、車両各部に取り付けたセンサの出力信号といったものを同時に記録しなければなりません。また動物の行動を観察する実験では、複数の方向から見た動物の動き、鳴き声、測定器の表示内容、実験装置に取り付けたセンサの出力信号といったものを記録する必要があります。このように多様な入力を記録(クロスメディア記録)しようとすると、これまでは何百万円もする高価な機材を使わなければなりませんでした。
　「コスモレコーダー」は、当社が各種カメラ応用システムの開発を通じて培ってきた高速多カメラ撮影技術をベースに、音声と電気信号の記録にも対応させた、フレキシブルなクロスメディア記録システムです。一般的なWindowsパソコンを利用し、特殊な機器を使わない設計として、高性能と低価格を両立させました。

製品の特徴

　「コスモレコーダー」は、次のような特徴を持っています。

1.無制限の多チャンネル
Uエディションの場合、ソフトウェアにはチャンネル数の制限がありません。パソコンの性能が許す限り、たくさんのカメラ・マイクロホン・センサ・スイッチを接続し、それらからの入力をまとめて記録することができます。

2.高速記録も長時間記録も
高速撮影性能に定評のある「ターゲット・ウォッチャー」や「瞬間ハンター」(いずれも当社製品)と同じ記録アルゴリズムを採用しています。充分な性能を持つ本体パソコンにインストールすれば、多カメラでの高速撮影記録も可能です。また映像を圧縮形式で記録する機能を持ち、これを使うと多カメラでの長時間連続記録もできるようになります。

3.同期再生機能を搭載
データの記録機能だけでなく、再生機能も搭載しており、記録したすべてのチャンネルを同期させて再生することができます。時間範囲を指定して再生したり、コマ送りで再生したりすることも可能です。さらにはデータをチャンネルごとに分け、一般的な形式のファイルに保存することもできます。

動画→AVIファイル(Windows Media Playerなどで利用可能)
音声→WAVファイル(Windows Media Playerなどで利用可能)
電気信号→CSVファイル(Microsoft Excelなどで利用可能)

4.誰でも使える簡単操作
取り扱い説明書を読む必要がないほど操作が簡単。どなたでもすぐに使えます。

製品の販売について

　システムとしての「コスモレコーダー」は、本体パソコン・専用ソフトウェア・入力機器の三つのコンポーネントで構成されています。専用ソフトウェアは当社から販売しますが、本体パソコンと入力機器は購入せず、手持ちのものをそのまま使うこともできます。もちろんご要望に応じ、本体パソコンや入力機器を当社で用意することもできます。
　専用ソフトウェアはインターネット(当社のウェブサイト)から入手することができます。専用ソフトウェアのインストールはお客様ご自身でもできますし、本体パソコンを当社で用意する場合、あらかじめインストールしてお渡しすることもできます。
　専用ソフトウェアを本体パソコンにインストールしてからの4週間は「お試し期間」となり、すべての機能を無償でお使いいただけます。ただしその後も使い続けるには、次のいずれかのライセンスをご購入いただきます。