9ヶ月休校が続いた、カンボジアのオンライン授業。
先生や生徒同士のコミュニケーションはどうする?
(執筆:林幸奈)
新型コロナウイルスによる、生活の変化。大人も子どもも、いまだにとまどいながら、対応を続けている状況です。
子どもたちにとって大きな変化は、休校が続いたことではないでしょうか。「2月28日から春季休業終了まで」とされていた臨時休校が、緊急事態宣言に伴い5月末まで延長されました。
臨時休校にあたり、日本でも「オンライン授業」というワードも聞かれるようになりました。しかし公立の小中学校では、なかなか対応できていない現状もあるようです。
シーセフリーダーズアカデミーとは?
シーセフリーダーズアカデミーは、カンボジアで質の高い教育を届ける、幼稚部・小学部・中学部一貫校です。カンボジア教育省の協力のもと、NGO(非政府組織)として認可を受けている公益財団法人CIESFが、授業料無償で運営。現在は、2歳児から小学1年生まで、各定員20名のクラスがあります。
持続可能な社会を創り出すため、教育省から定められたカンボジアのカリキュラムと、シーセフオリジナルのカリキュラムを通して、教育を与えるだけでなく次世代のリーダーを育てています。
企業も国から助成金が受けられる?
カリキュラムの特色
・日本語
・課題解決型学習
・宝物ファイル(自己肯定感を高めるプログラム)
・学習のICT化
・クメール語・社会(教育省から定められたもの)
日本でオンライン授業がなかなか普及しない背景には、公立の学校で指導に対応しきれないことや、各家庭にあるネット環境の格差が影響していました。学習のICT化を進めているシーセフリーダーズアカデミーから、オンライン授業も充実していると感じます。しかしカンボジアでは、ネット環境の不安定さ・デバイス保有率の低さに加え、電力の不安定さも課題となっているそうです。
インターネットや機材を使用するオンライン授業は、トラブルに遭遇することもあります。学校とは違い、先生に相談できない場面もあるため、保護者のサポートは必要になるでしょう。土居学長によると、インターネット環境に加え、保護者からの協力やコミュニケーションも、今後の課題となっています。
9ヶ月ぶりの登校。子どもたちの関係に変化は?
オンライン授業というと、配信されたものを受け取る一方通行なイメージがあります。9ヶ月もの間オンライン授業をしていく中で、先生と生徒、生徒同士のコミュニケーションへの変化が気になります。
シーセフリーダーズアカデミーのブログでは、共有画面で丸つけをする、一緒に工作をするなど、双方向で生徒と同じものを共有する時間がとられています。オンラインの画面上でみんなの顔を見ながら、子どもたちはオンライン授業を楽しんでいるようです。
オンライン授業は、子どもの孤独をやわらげ、先生や友だちとつながれる場所にもなっています。場所を選ばず、非常時でもいつも通りの学習ができるようになるため、教育のICT化やオンライン授業の普及は今後も役立つのでしょう。
▼ SOCIOについて
『SOCIO(ソシオ)』は人間関係、働き方、新しいライフスタイルを軸にしたウェブ記事を提供するメディアです。人の悩みは9割が人間関係。「あの人苦手だな」「あの人がうらやましい」「なんで自分はこうなんだろう」。
社会で多様性(ダイバーシティ)が語られるほど、自己肯定感や個性についての悩みが増えていきます。価値観は人それぞれ。だからこそ、自分も大切にしてほしい。その第一歩が他人の意見に耳を傾けることだと、私たちは考えます。
その先に価値観が変化することもあれば、譲れないモノを見つけることもあるでしょう。様々な悩みを柔軟に解釈し、なりたい自分を目指していこう。
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▼ 運営会社 22世紀アート
「みんなを幸せにする出版社」を企業理念に掲げ、「出版とは、今、社会が必要とする情報を発信すること」という思いのもと、誰もが「本」に触れ、「本」を生み出し、「本」を愛する人になる。
そんな文化インフラを作るために、22名のスタッフにより運営されている。
代表者 : 向田翔一
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