「特別展 柳沢淇園(やなぎさわ きえん) ー文雅の士・新奇の画家ー」を開催します
柳沢淇園の主要作品が一堂に会する、約50年ぶりの展覧会
近鉄グループの文化事業である大和文華館では、10月7日(土)から11月12日(日)まで、「特別展 柳沢淇園ー文雅の士・新奇の画家ー」を開催いたします。
柳里恭の名でも知られる柳沢淇園(1703~1758)は、日本の文人画の先駆者と称されています。柳沢吉保の筆頭家老の家に生まれ、中国の文化を積極的に吸収し、新しい知と美を探求しました。濃彩で精緻に描く人物図や花果・花鳥図、指で描く墨竹図など、新奇な魅力に満ちた絵画や、洗練された書を残しています。
本展観は、江戸時代中期に大和郡山を中心に活躍し、池大雅をはじめ多くの文人の尊敬を集めた淇園の生涯に迫る約50年ぶりの展覧会です。この機会に淇園の魅力を味わって頂きたいと考えております。
<1> 特別展について
1.名称 「特別展 柳沢淇園ー文雅の士・新奇の画家ー」
2.会期 平成29年10月7日(土)~11月12日(日)
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
4.入館料 一般 930円 高校・大学生 720円 小学・中学生 無料
5.主催 大和文華館
6.共催 読売新聞社
7.特別協力 公益財団法人 郡山城史跡・柳沢文庫保存会
8.出陳品数 79件
※会期中、展示替を行います。
前期:10月7日(土)~10月22日(日)
後期:10月24日(火)~11月12日(日)
(一例)
淇園の境遇ー主家と生家
『楽只堂年録』 公益財団法人 郡山城史跡・柳沢文庫保存会蔵
淇園の関心 ー黄檗美術と古画ー
達磨図 逸然性融筆 神戸市立博物館蔵
淇園の人物図
羅漢図 柳沢淇園筆 恵林寺蔵
関羽図 柳沢淇園筆 東京国立博物館蔵
大黒天図 柳沢淇園筆 MIHO MUSEUM蔵
淇園の花果図・花鳥図
果物籠図 柳沢淇園筆 頴川美術館蔵
蘭石図 柳沢淇園筆 静嘉堂文庫美術館蔵
雪中梅花小禽図 柳沢淇園筆 個人蔵
淇園の墨戯
指墨竹図 柳沢淇園筆 個人蔵
墨竹図 柳沢淇園筆 個人蔵
淇園の墨跡・書簡
五言律詩三行書 柳沢淇園筆 個人蔵
香弁上人宛書簡 柳沢淇園筆 大阪府立中之島図書館蔵
淇園の著作・版本
『ひとりね』写本 天理大学附属天理図書館蔵
『日記』 柳沢淇園筆 宇賀志屋文庫蔵
淇園周辺の新潮流 ー南蘋風と文人画ー
海棠黄鳥図 鶴亭筆・柳沢淇園賛 長崎歴史文化博物館蔵
山水図 池大雅筆・柳沢淇園賛 個人蔵
墨竹図 木村蒹葭堂筆 個人蔵
<2> 特別展会期中のイベントについて
1.講演会「南海・百川・そして淇園
ー江戸時代初期文人画家の中国絵画学習を中心にー」
(1)日時・場所 10月22日(日)14:00から講堂にて
(2)講師 東京文化財研究所 研究員 安永拓世氏
2.講演会「柳大夫・柳沢淇園の芸術」
(1)日時・場所 10月29日(日)14:00から講堂にて
(2)講師 大阪大学 教授 橋爪節也氏
3.日曜美術講座「柳沢淇園と酒井抱一 ー貴公子画家の魅力ー」
(1)日時・場所 11月5日(日)14:00から講堂にて
(2)講師 大和文華館 学芸員 宮崎もも
4.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日 14:00から展示場にて
(2)解説 大和文華館 学芸部
5.カルチャーウィーク解説
(1)日時 11月1日(水)、11月2日(木)、11月3日(祝・金)
(2)場所 14:00から展示場にて
(3)解説 大和文華館 学芸部
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。