日本アドバタイザーズ協会、WFA Global Media Charter 日本語版 発表。グローバル市場のデジタル広告8大原則とは

公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会(以下JAA 東京都中央区銀座3-10-7、理事長:伊藤雅俊)は、このほど世界広告主連盟(以下WFA)が発信した『WFA Global Media Charter』の全文を日本語訳し、協会Webサイト(http://www.jaa.or.jp)上に掲載した。
 『WFA Global Media Charter』は、デジタル広告がグローバル市場で直面している諸課題に対して、アドバタイザーをはじめとする各プラットフォーマーが守るべき原則を示したもので、5月に東京で開催されたWFAグローバルマーケターカンファレンスにおいてデイビッド・ウェルドンWFA理事長が言及し、6月に公式発表された。今回、日本国内においてもその情報を共有すべく、JAAが日本語版を発表した。

 『WFA Global Media Charter』はその前文において、「消費者とのより大きな信頼関係を築くためには、アドバタイザー、エージェンシー、メディアの三者の関係性を再構築する必要がある。デジタルメディアエコシステムの未来は、私たちが真剣に取り組み、永続的な変化を起こせるかに懸かっています」と述べている。「透明性、ビューワビリティ、ブランドセーフティ、アドフラウド」や「オーディエンスデータアクセスやメディア測定の方法」など懸念や課題が山積している現状では、アドバタイザーが「自信を持ってデジタルメディアへ投資できない状況」であるとし、「パートナーと協力して問題を解決するための原則」として以下の8つを掲げている。

1. アドフラウドへの断固たる対応/不正行為には返金を要請
2. 厳格なブランドセーフティー基準の確立
3. より高いビューワビリティ基準を目指す
4. サプライチェーン全体の透明性の確保
5. 信頼性確保のためのメディアの検証と測定は第3者が原則
6. 「ウォールド・ガーデン(注)」内のオーディエンスデータの開示
7. オーディエンスデータ利用の透明性の基準向上
8. デジタル広告の消費者体験の満足度向上を目指す

 これらは「あくまでも出発点であり、すべてを解決するものではない」が、デジタル広告における消費者との信頼関係が、パートナーへのリスペクトに基づく持続可能なエコシステム構築のために最低限必要であり、立場を超えて検討すべきものであると考えている。
JAAとしては、先行する欧米市場の動向を参考に、関係者と協議を行っていく意向である。

(注)「ウォールド・ガーデン」…プラットフォーマーがオーディエンスのデータを囲い込み、外部からの、アクセスを閉ざしてしまう事。

【参考資料】
●公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会とは
個々の広告主では解決できない広告主共通の問題を共通の立場で考え解決するために、
1957年に約100社の広告主企業によって創立された。
数ある広告関係団体の中で唯一、広告主だけで構成されているのが特色。創立50周年を迎えた2007年6月、広告界のすべての方々と真のパートナーシップを発揮し、広告の健全なる発展を目指して、協会名を日本アドバタイザーズ協会へと改めた。
2016年2月、第9代理事長に伊藤雅俊が就任。

●会員社数  288社(2018年8月末現在)
●理 事 長  伊藤雅俊(味の素 代表取締役取締役会長)
●ホームページ  http://www.jaa.or.jp

<お問合せ先>                          
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会
104-0061 東京都中央区銀座3-10-7 ヒューリック銀座3丁目ビル8階
電話 03-3544-6580  
E-mail :jaa-info@jaa.or.jp     担当:高田


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