北海道ジェイ・アール・システム開発がオラクル技術を採用、JR北海道向け乗車人員報告システムと運転統計システムを刷新

 日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)とミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤武)は株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発(本社:札幌市東区 代表取締役社長:田中博敏)と共同でオラクルのデータベースとそのクラスタ技術、アプリケーションサーバ、開発ツールとミラクル・リナックス社のLinux OSを採用し、北海道旅客鉄道株式会社(本社:北海道札幌市中央区、代表取締役社長:小池明夫 以下 JR北海道)向けの列車乗車人員報告システム(以下 ノリホシステム)及び車両の運転統計システムを刷新、稼動しましたことを発表いたします。

 JR北海道は、昭和62年より北海道地域全般を対象とした旅客鉄道事業を展開しており、平成14年からは「旅とくらしのサポート事業グループ」をJR北海道グループのめざすべき姿として、主役であるお客様が満足と感動を得られるようサポートに努めております。
このJR北海道のシステム全般の提案及び開発・運用はグループ会社である北海道ジェイ・アール・システム開発が担当しており、これまで同社は1日の列車乗客数を集計し報告するノリホシステムにメインフレームシステムを使用していたため、システムの老朽化、高価な運用コスト、データの活用性が課題とされてきました。また、車種毎の走行距離や燃料、電力などを報告するための運転統計システムにもメインフレームシステムを使用しており、同様の課題の解決が求められていました。
 このたび、オラクルのデータベースとクラスタ技術、アプリケーションサーバーと開発ツールを採用し、列車乗客数を集計、報告する「ノリホシステム」と車種ごとの運転キロや燃料データを管理する「運転統計システム」の一部を刷新しました。メインフレームからのダウンサイジングによる業務の効率化を目指します。これらのシステムはJR北海道の管轄するうちの32の駅、および約10拠点の運転所等にて運用され、システムの運用管理のコスト削減の実現と戦略的な車両の運行プランの実施を目指します。
 新しいノリホ・運転統計システムの基盤として「Oracle Database」とそのクラスタ技術「Oracle Real Application Clusters」が採用されたポイントは、障害時でも日々の入力を途切れさせない可用性、JR他社とのデータ連携を可能にする高信頼性、今後のサーバ統合基盤を視野にいれた安価な拡張性、プラットフォームに「MIRACLE LINUX」を採用し導入コストだけでなく運用コストまでを検討した費用対効果を高く評価した結果です。また、開発環境では、データベースとの高い親和性とWebアプリケーションのJ2EE開発環境における利便性を考慮し、アプリケーションサーバ「Oracle Application Server」とその開発ツールである「JDeveloper」を採用し構築しました。同システムは2003年12月ごろよりシステム構築を行い、2004年4月より運転統計システムが、同7月よりノリホシステムが稼動を開始致しました。

 今後、北海道ジェイ・アール・システム開発は更新を控えたシステムへの技術の横展開を計画しています。また、本リリースと同内容の紹介が、8月30日に、京王プラザホテル札幌にて実施予定の日本オラクル主催イベント「Oracle Java Extreme 2004 Hokkaido」にて紹介される予定です。
詳細:http://www.oracle.co.jp/events/hkd040830/

●北海道旅客鉄道株式会社について
北海道旅客鉄道株式会社は、1987年4月より北海道全域への旅客鉄道事業及び旅客鉄道事業に付帯する事業を展開しています。従業員数 9,164名。(平成15年4月1日現在)

●株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発について
株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発は、JR北海道系列のコンピュータに関する総合サービス会社。平成13年度にJR北海道がグループ連結経営を基盤とした「新中期経営計画」を策定したのを機に、事業ドメインを「企業サポートビジネス」と位置付け、首都圏での受注拡大によるグループ外からの収益拡大をめざすとともに、グループ各社のIT化での業務効率化・円滑化、コストダウンを使命としています。従業員数 198名 (平成16年4月1日現在)
http://www.hjsd.co.jp/

●日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,448名。(平成16年5月31日現在)

●ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linux OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、オラクル社ソフトウェア製品のLinux版の販売、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポートサービスの提供等、事業を幅広く展開しています。
http://www.miraclelinux.com/

●「Oracle Database」について
「Oracle Database」は小規模サーバから最大規模のSMPサーバ、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計されたデータベース管理ソフトです。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。

●「Oracle Real Application Clusters」について世界で圧倒的なシェアを誇るオラクルのデータベース管理ソフトの「キャッシュフュージョン」アーキテクチャに基づく新しいデータベース・クラスタリング機能です。従来のデータベース・クラスタリング機能では、ノード数の増加に従ってノードあたりの性能に劣化が生じていましたが、この新機能によりノード数の増加に対して正比例した性能を確保することができます。「Oracle Real Application Clusters」によるノードの追加は単にシステム全体の性能向上をもたらすだけではなく、単一もしくは複数のノードの障害が発生しても、残りのノードで運用が継続できることで信頼性の向上をもたらします。

●「Oracle Application Server」について
オラクルの最新アプリケーション・サーバ製品。「Oracle Application Server 」を利用することにより、管理者は、サーバ利用率やエンドユーザーの応答時間といった情報に基づいてコンピューティング・キャパシティを調整することができます。また、月末の給与計算処理や四半期末ごとの決算処理など、あらかじめスケジュールしておいたイベントに応じた調整を行うことが可能なため、コンピュータリソースの有効活用が可能となります。

●「Oracle JDeveloper」について
 複数のOSに対応したオープンで標準準拠の「Oracle JDeveloper 」は、J2EEのアプリケーションやWebサービスを開発するJavaの開発者が携わる開発ライフサイクル全体をサポートします。「Oracle JDeveloper」は、Javaアプリケーションのパフォーマンスを最適化する機能や、Java・XML・SQL、ビジネス・インテリジェンス、UMLモデリング、 J2EE、Webサービスなどを対象にした、統合された単一の開発環境を提供します。

■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報 北川
TEL:03−5213−6687 FAX:03−5213−6990
e-mail:natsuko.kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/

ミラクル・リナックス株式会社
マーケティング部 広報担当 石渡
TEL:03−5562−8322 FAX:03−5562−8306
e-mail:mktg@miraclelinux.com

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