ENEOS喜入基地へVPP実証用蓄電システムを導入 ~エネルギーリソースとピークカット・BCPのマルチユース~
株式会社YAMABISHI(本社:東京都大田区、CEO:蓮池 一憲)は、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である平成31年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(※1)(以下、VPP)構築実証事業」の一環として、リチウムイオン蓄電システムをENEOS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大田 勝幸)へ納品し、同社グループ会社のENEOS喜入基地株式会社 喜入基地(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役社長:山口 亮)に設置いたしました。
また、設備計画・運用管理はENEOSが、蓄電池システム導入に係るエンジニアリングは日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元 龍一)が実施いたしました。
▼リチウムイオン蓄電システム「YRW シリーズ」お問い合わせ URL▼
https://www.sotuu.net/yamabishi/release_20200610.html
本実証事業では日本工営が構築した蓄電池監視制御システムと、遠隔から充放電制御可能な当社の産業用蓄電システム「YRWシリーズ」を連携させます。
蓄電池監視制御システムがアグリゲーションコーディネーター(※2)から送られる需給調整に関わる信号を適切な充放電指令値に変換して蓄電システムへ伝達し、蓄電システムは指令に則って充放電制御を行います。
実証結果を踏まえ、需給調整市場における実用的な蓄電システムの運用構築を目指します。
実証期間以外では太陽光発電との連係による電力平準化を行うことで環境負荷軽減に貢献するほか、停電時に重要負荷をバックアップすることによりBCPとして活用する予定です。
VPPの確立により大規模停電のリスク分散や需給バランスの最適化による環境負荷軽減が実現され、蓄電池にはVPPにおけるエネルギーリソースとして再生可能エネルギー余剰電力の蓄電、比較的高速な応答速度を活かした電力の需給バランス調整など、電力効率化においても多くの役割が期待されております。
当社は蓄電システムを通じてエネルギー利用の最適化や環境負荷軽減を目指し、サスティナブルな社会の実現に貢献してまいります。
※1 分散化された電源を IoT 技術などの高度なエネルギーマネジメント技術を使って統合制御することで、あたかも一つの発電所のように機能させる仕組み
※2 リソースアグリゲーターが制御した電力量を束ね、一般送配電事業者や小売電気事業者と直接電力取引を行う事業者
▼産業用蓄電システム「YRW シリーズ」の詳細はこちらから▼
https://www.yamabishi.co.jp/products/back_yrw/index.html
◆導入システム概要
型式 : YRW-750-100SH-15PV-59Lib
電圧 : 三相3線 200V系
出力 : 100kW(連系)/100kVA(自立)
蓄電池: 59.5kWh
太陽光: 11kW
◆特長
・上位通信から任意に充放電制御可能(RS-485もしくはLAN)
・SmartSCにより余剰予測に基づいた自家消費最適化
・UPSグレードの自立運転機能により停電時には無瞬断で自立運転に移行
・リチウムイオン蓄電池は信頼性の高い株式会社東芝製SCiB(TM)を搭載
・グラフィカルな「WEB みえる化システム」を標準搭載
◆株式会社YAMABISHI 会社概要
商号 : 株式会社YAMABISHI( https://www.yamabishi.co.jp )
代表者 : CEO 蓮池 一憲
本社所在地 : 東京都大田区大森北2-4-18
設立年月日 : 1958年3月
主な事業の内容: 電源装置の開発・製造・販売