グレートカンパニーアワード2014受賞結果のおしらせ
一般財団法人 船井財団(代表理事 舩井勝仁)では「グレートカンパニーアワード2014」を開催し、受賞8社を選定しましたので発表いたします。
一般財団法人船井財団は、経営コンサルタントであった舩井幸雄の遺志を継ぎ、社会に著しい貢献が期待できる法人及び個人の健全な発展を支援し、社会の進展に寄与することを目的として設立されました。
この度、その活動の一環として「グレートカンパニーアワード2014」を開催し、受賞8社を選定させていただきました。本アワードは株式会社船井総合研究所が創設した「グレートカンパニーアワード」(第1回授賞式は2010年2月23日)を引き継ぐ形で、5回目の今回より一般財団法人船井財団にて開催いたします。
今回は6000社を超える企業の中から、各業界別に選りすぐられた31社の企業をグレートカンパニーとしてノミネートさせていただきました。さらに31社のノミネート企業の中から、特に優れた企業8社に各賞を贈らせていただきます。また、来たる8月21日、株式会社船井総合研究所と共同で開催する「第88回経営戦略セミナー2014」会場において授賞式を行うとともに、今後、ウェブサイトや各種刊行物にて紹介してまいります。
<グレートカンパニーとは>
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、グレートカンパニーと定義します。
『グレートカンパニー大賞』
社会福祉法人伸こう福祉会(介護・保育/神奈川県)
理事長 足立 聖子 氏
<受賞理由>1999年の設立以降、神奈川県を中心に特別養護老人ホーム、グループホーム等の介護施設と保育所運営で47の事業所を展開する同社。高品質な施設空間やサービスレベル、革新的な活動は業界のモデル法人とされています。「独身寮改装型福祉施設」をはじめ、積極的な企業とのコラボレーションや海外展開、職員の多様化への対応など福祉の中に優れた経営感覚を取り入れることで成長を続けています。一体化のために取り組んだ、社員を中心に演じられた本格的なミュージカルにも象徴される同社の挑戦する姿勢と、業績を大きく伸ばし続けている実力を評価し、グレートカンパニー大賞を贈らせていただきました。
『顧客感動賞』
株式会社アミング(生活雑貨小売業/石川県)
代表取締役 西江 整 氏
<受賞理由>金沢を拠点に福井、富山、新潟、群馬、長野、愛知など8県22店舗に展開する郊外型生活雑貨チェーン店。低迷する小売業界において目を見張るほどの成長を続ける理由は、社員教育に力を注ぐ企業風土にあります。同社では教育を「共育」と捉え、年間40回以上経営者自らが「心の勉強会」と称する勉強会を社員向けに開催。また「アミングの考え方」という理念本を作成し、心の研鑽と理念の浸透を図っています。徹底した心地よい挨拶、笑顔、勉強にこだわる同社の質の高い接客は多くの感動と信頼を生み、幅広い世代に受け入れられ、盤石なブランドを築くことになりました。愛される店として100店舗を目指すまでに成長した同社に顧客感動賞を贈らせていただきました。
『働く社員が誇りを感じる会社賞』
新日本ビルサービス株式会社(ビルメンテナンス業/埼玉県)
代表取締役社長 関根 一成 氏
<受賞理由>正社員よりも現場に近く、多数を占めるアルバイトを「さわやか社員」と名づけ、彼らの働きやすさを追求することで、ビルメンテナンス業という不人気業種にありながら低離職率を保つ同社。お客様とさわやか社員を主役にした社内報「Heart to Heart」を社長自らが編集長となって年4回発行し、お客様に安心感を与え、さわやか社員にモチベーションを持たせています。この結果、営業皆無でありながら紹介のみで増収増益、過去最高益と業績につなげています。現場で働く社員を最優先することで業績につなげた同社を評価し、働く社員が誇りを感じる会社賞を贈らせていただきました。
『ユニークビジネスモデル賞』
SATOグループ(社労士事務所、人材ビジネス、給与計算など/北海道)
代表 佐藤 良雄 氏
<受賞理由>個人事業主が大多数を占める社労士業界において、社労士のみのらず上場企業2社を含む8つの組織をグループ経営するSATOグループ。その中核を担うSATO社会保険労務士法人は業界2位との差4倍以上の従業員463名と日本最大規模を有します。顧客は専門領域に留まらず全体最適から見たアウトソーシングを望むという視点に基づき、給与計算や人材ビジネスをグループで展開することで、中小企業がターゲットという業界の常識を覆し、大企業からの受託をメインとしています。強いブランド・資本力を背景に、人材採用、セキュリティーシステムの構築、札幌-東京間のファクトリー体制を武器に、他の追随を許さない独自のビジネスモデルを構築した同社を評価し、ユニークビジネスモデル賞を贈らせていただきました。
『勇気ある社会貢献チャレンジ賞』
会宝産業株式会社(自動車リサイクル、中古自動車部品輸出、販売/石川県)
代表取締役社長 近藤 典彦 氏
<受賞理由>製造を中心とした企業活動を動脈産業、製造品をリサイクルする企業活動を静脈産業と定義し、後世のために自動車関連で静脈産業という分野を開拓していくことを理念に掲げる同社。すでに解体した自動車部品を輸出するネットワークを世界71カ国に持ち、その輸出量は日本トップクラスとなっています。同じ志の仲間を集め、ネットワーク化した「RUMアライアンス」の創設や、スムーズな輸出に対応するための部品の一元管理をする「KRAシステム」の構築、自動車リサイクル技能者育成の教育センター設立、中古部品の品質基準となる公開仕様書「PAS777」の発行など、自動車リサイクル業を通して循環型社会の創造に貢献する取り組みを評価し、勇気ある社会貢献チャレンジ賞を贈らせていただきました。
『業績アップ賞』
株式会社物語コーポレーション(外食事業の直営とフランチャイズチェーン展開/愛知県)
代表取締役社長 加治 幸夫 氏
<受賞理由>8期連続増収増益、前期売上高225億の業態開発力を強みとする外食チェーン店。一番立地にこだわる出店で、業界では珍しいラーメンと焼肉の2業態で100店舗を達成し、それら1店舗あたりの年商は平均で1億円を越えています。採用手法もユニークで、セミナーを自社のPRの場とせずに会社の選び方を説く「意思決定セミナー」と題し、「個の尊重」と「自分で決める」ことの重要性を伝えています。結果としてモチベーションの高い学生を採用し、離職率は9%と業界平均35%を大きく下回ります。また、「清く正しい」という意味をこめたFC本部「清正会」では情報開示やクイックレスポンスを心がけることで着実に業績につなげています。これらの取り組みで成長を続ける同社に業績アップ賞を贈らせていただきました。
『船井財団特別賞』
阿部勝自動車工業株式会社(軽自動車・未使用車販売/宮城県)
代表取締役社長 阿部 勝洋 氏
<受賞理由>宮城県石巻市内で最大規模の車輌販売、自動車整備、鈑金塗装、自動車保険のワンストップでサービスを提供する同社。2011年の東日本大震災では店舗被害のみならず、車輌在庫流出、名簿データの消失など、5億円以上の損失を出しました。それでも全ての従業員の雇用を維持し、お客様ニーズを汲み続け、震災の2年後には、過去最高年商を達成させました。2,500人以上を集める感謝祭、購入したお客様全てにケーキをプレゼントする納車式、毎月2回の顧客向けバースディイベントなど、お客様の感動を第一に考えられた取り組みによって、地域に愛される店となっています。震災の被害にひるむことなく、顧客への真摯な姿勢を貫き、業績を回復させた同社に特別賞を贈らせていただきました。
『船井財団特別賞』
株式会社大船渡資源(鉄、非鉄金属、廃車、古紙のリサイクル/岩手県)
代表取締役 伊藤 安秋 氏
<受賞理由>岩手県大船渡市に所在し、鉄・非鉄・古紙のリサイクル業を営む同社は、東日本大震災の津波被害で台秤と車一台を残してすべてを失いました。自社が被災しながらも地域のことを考え、時間のかかる支援を待たずに自力で1ヶ月後、拠点を変えずに事業を再開されました。瓦礫の山となっていた被災地において存在感を増し、震災特需を受けますが、その恩恵を自社に留めず、持ち込まれるスクラップを震災前と変わらぬ価格で買い取りするなど、震災後の一連の行動は地域からより一層の信頼を得ました。その信頼は一般個人からの資源持込が2,000件/月を超えるという業界ではそう見られない実績が証明しています。困難にひるまずに地域に貢献する姿勢を讃え、特別賞を贈らせていただきました。
<授賞式>
2014年8月21日(木) 於 グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
第88回 経営戦略セミナー会場にて開催されます。
取材・お問い合わせ
一般財団法人船井財団
連絡先 TEL. 03-3490-5245 FAX. 03-3216-2253