アンシラリーサービス事業用電力貯蔵システムの年間設置電力容量が2023年までに10倍に増大する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Energy Storage Systems for Ancillary Services - Frequency Regulation, Voltage Support, Spinning Reserves, Electric Supply Reserve Capacity, and Load Following: Global Market Analysis and Forecasts」の販売を開始しました。
発電、送電および配電に関わる技術的課題に対処することを目的とするアンシラリーサービス事業は、電力市場の構造の如何に関わらずグリッドのバランスを保つことを要求されます。電力貯蔵システムのビジネスは今、アンシラリーサービス市場におけるいくつかの世界的な動向をうまく活用できる状況にあります。同レポートでは、世界全体を見たアンシラリーサービス事業用電力貯蔵設備の年間設置規模は今後10年間で10倍以上に増加し、2013年時点の330メガワット (MW) 以下から、2023年には3500 MW以上に拡大するものと見ています。
Navigant Research社の上級リサーチアナリストであるAnissa Dehamna氏は、「電力会社やグリッドオペレーターに対するアンシラリーサービスの価値はますます明確なものになってきています。ですから、電力貯蔵システム(ESS)メーカー企業は、今後10年間程度はアンシラリーサービス事業向けESSについて明確なビジネスケースを提示することができます。この市場は2023年までは比較的小さなままであると見られますが、ESSメーカーにとってのビジネスチャンスはかなり大きなものとなります。」と述べています。
規制された市場では、アンシラリーサービスとアンシラリーサービス用電力貯蔵システムの双方の顧客は垂直統合された電力会社です。それに反して、自由化された市場ではアンシラリーサービスの顧客はグリッドオペレーターとなります。しかしながらグリッドオペレーターはアンシラリーサービス用の設備を持つ訳ではなく、これらのサービスは他の事業者から購入することになります。したがって当調査レポートによれば、電力貯蔵システムの顧客となるのはこの場合、発電事業者かサードパーティのサービス業者、または電力資源アグリゲータ(例えばデマンドレスポンス・アグリゲータなど) になるものと考えられます。
同レポートはアンシラリーサービス事業用の電力貯蔵システム世界市場の市場分析を行っています。このレポートでは需要の推進要因やアンシラリーサービス市場に関わる技術的課題について包括的に評価しています。さらにこの業界の主要企業の詳細な企業プロファイルを提供しており、また2023年までに至る世界市場の収益額予測ならびに電力貯蔵容量予測を、使用技術別ならびに地域市場別に分けて示しています。
市場調査レポート: 世界のアンシラリーサービス用電力貯蔵システム市場分析・予測:周波数制御・電圧支援・運転予備力・電力供給予備力・負荷追従
Energy Storage Systems for Ancillary Services - Frequency Regulation, Voltage Support, Spinning Reserves, Electric Supply Reserve Capacity, and Load Following: Global Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike217629-energy-storage-systems-ancillary-services.html
出版日: 2013年03月06日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)
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