京セラ美術館 2017年特別展 「リン/テン  ファインセラミックスと芸術の交感」

若手やきもの作家・上田順平氏の新作約20点を公開

 京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)は、社会貢献活動の一環で開設している京セラ美術館(京セラ本社ビル1階)において、本年6月9日(金)から7月9日(日)までの約1ヵ月間、2017年特別展「リン/テン  ファインセラミックスと芸術の交感」を開催します。
 本展では、「やきもの」で表現活動を行う若手作家・上田順平氏によって制作された当社のファインセラミックスを使用した作品を中心に、約20点の新作を公開する予定です。
 ファインセラミックスは、自動車やスマートフォン等の部品として幅広く用いられていますが、芸術の観点では、素材としての魅力はあるものの、加工の難しさなどから、現在までほとんど扱われておりません。
 今回、上田氏からファインセラミックスを使用して、新たなジャンルのやきもの作品に挑戦したいとの申し出があり、当社としてもファインセラミックスの魅力や、芸術分野での新しい可能性について、広く発信していきたいとの思いから本展が実現しました。
 特別展のタイトルとなっている「リン/テン」は、臨界、輪郭、隣接などの「リン」、反転、展開、接点などの「テン」という個別の意味に加え、「輪転(輪廻)」という意味も込められています。シンプルなようで複雑、無機質なようで生命力あふれる作品によって生みだされる非日常的な世界を、ご体感いただける展示内容となっています。

シロ
シロ
ホウイ
ホウイ
シカク
シカク

には四角形が数多く存在する。螺旋と螺旋の関わりを四角形で表現。

上田順平氏について

京都を拠点に、「やきもの」が背負う文化や歴史、「うつわ」という概念、「機能と用」に対しての問いから、それらの関係に着目した作品を制作。2010年には、現代美術における若手作家の登竜門と言われる「五島記念文化賞美術新人賞」を受賞。同年より五島記念文化財団の研究員としてメキシコで制作活動を行う。メキシコの風土や現代文化、古代文明などに触れ、文明・技術と芸術との接点を模索。帰国後初となる本展において、文化の違いを越える新たな作品約20点を公開。
[略歴]
1978 年 大阪府堺市生まれ
2003 年 大阪芸術大学美術学部工芸学科陶芸コース卒業
2005 年 京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科陶磁器専攻修了
2010 年 五島記念文化財団研修員としてメキシコにて滞在制作
現  在 宝塚大学 専任講師
[主な受賞歴]
2006 年  京都府美術工芸新鋭選抜 2006 新しい波  工芸部門・最優秀賞
2008 年  第11回岡本太郎現代芸術大賞展 岡本敏子賞
2010 年  五島記念文化賞 美術新人賞
2013 年  第31回京都府文化賞 奨励賞


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