米国の感染予防製品・サービス市場、2015年まで年率5.1%で拡大

株式会社グローバル インフォメーションは、ザ・フリードニア・グループが発行した報告書「Infection Prevention Products & Services to 2015 (2015年までの米国感染予防製品およびサービス市場)」の販売を開始しました。

米国における感染症予防製品およびサービスの需要は、年率5.1％で増加し、2015年には214億米ドルになると予測されています。この背景には、医療従事者による事故防止や院内感染による死亡率減少への努力があり、その成長を押し上げています。病院などの医療施設は、患者、スタッフの衛生と保護、施設の洗浄化と消毒、装置機器の滅菌、医療廃棄物の収集と廃棄などを含めたより厳格な基準を導入しています。これらが、医療用品市場に新たな需要を創出し続けるでしょう。

ライフサイエンス部門でも、感染予防戦略の見直しが必要となっています。製品の品質管理や品質保証に関するFDA基準がこれまで以上に厳格になったことから、医療品、医薬機器メーカーは殺菌、消毒システムの改善、拡大を迫られています。さらに、研究・試験過程におけるバイオテクノロジー由来の微生物使用の増加が、ライフサイエンス研究および医療機関における感染予防への必要性を高めています。

医療、ライフサイエンス関連施設における消毒剤の消費量は、2010年から年率4.9％で増加し、2015年にはおよそ20億米ドルになると予測されています。これは、医療機関においてMRSAやVREおよびC. diff.M等の院内感染を防ぐためにスタッフの衛生管理や施設の消毒が強化されるためです。ライフサイエンス関連施設では、生産システムや、研究開発がより複雑化し、微生物に汚染されやすくなっているため、消毒剤の使用は増加するでしょう。しかし、防護用の衣服やテキスタイル市場では、多くのサプライヤーが参入し、価格の弾力性も制限されるため、この部門の成長はあまり見込めないと推測されます。

2015年までの米国感染予防製品およびサービス市場
Infection Prevention Products & Services to 2015
http://www.gii.co.jp/report/fd214657-infection-prevention-products-services-2015.html
出版日 2011年09月
発行: ザ・フリードニア・グループ

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