【お天気が悪い日にも】「おひとりさま時間」を充実させるウイスキーの愉しみ方
自粛生活が明けた今、久しぶりに友人たちとお酒を楽しみたい……そんな人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、最近は天気がすぐれないことが多く、出かけるのが面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
コロナ禍では、人に会えずストレスを感じる人がいる一方で、おひとりさまの時間を満喫する“ソロ活”をする人が増えているといいます。
そこで、今回は橋口孝司 著『ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方』http://www.asa21.com/book/b547888.html、1人時間を充実させるのにぴったりなウイスキーの魅力とその愉しみ方をご紹介します。より
※以下、本書より一部抜粋
ウイスキーの魅力は種類と味わいの豊富さ
よくウイスキーの印象について尋ねてみると、「アルコール度数が高いから苦手」「種類がたくさんあってわかりにくいし、選びにくい」「価格が高そう」といった声を多く聞きます。
私はこういう方にこそウイスキーの魅力をお伝えしたいです。
ウイスキーに対してあまりよくない印象を持っている人こそ、ウイスキーを好きになっていただける可能性がたくさんあるからです。
実際にウイスキーについて学んでから、ウイスキーファンになった方もたくさんいらっしゃいます。
ウイスキーについて正しい知識と教養があれば、デメリットと思っていたこともメリットに変わります。
まず、ウイスキーそのものはアルコール度数が高いです。
ということは、逆に言えば「アルコール度数が自由に変えられる」というメリットがあるということ。
ソーダを入れたハイボールにすれば低めのアルコール度数で楽しめますし、ジュースなどを混ぜればさまざまなカクテルとしても愉しめます。
バリエーションは無限大です。
また、ウイスキーには種類がたくさんあります。
ということは、「さまざまなバリエーションを愉しめる」という魅力があるということ。
ワインが好きな人には、ほんのりワインの風味を感じられるワイン樽で熟成したウイスキー、華やかな香りが好きな人にはフルーティーな香りのウイスキー、燻製料理が好きな人にはスモーキーなウイスキーといった、さまざまな切り口で提案ができるのがウイスキーの魅力です。
ウイスキーを体系的に理解できれば、豊富な商品の中から、自分や相手に合ったものを選ぶことができるようになるでしょう。
「価格」についても同様です。
ウイスキーの場合は価格の高い商品が注目されがちですが、手軽においしく愉しめる安いものもたくさんあります。
見極めるための知識と情報があれば、自分自身にとってコストパフォーマンスのよいものを選び取っていくことができるでしょう。
1人時間が充実する!ウイスキーの嗜み方
ウイスキーを愉しむ場合、どんなふうにウイスキーを買い揃えたらよいか迷う方もいらっしゃるでしょう。
1人でウイスキーを愉しむときは、季節や時間帯、その日の過ごし方で愉しみ方が変わります。
のどが渇く季節であれば、1杯目はキンキンに冷えた「ハイボール」や、「前割り」でゆっくり飲むのがおすすめです。
ハイボールのレシピ
ハイボールは爽快感を愉しむスタイルなので、事前にグラス、ウイスキー、ソーダをしっかり冷やすことと、ソーダの炭酸ガスが逃げないようにすることがポイント。
ウイスキーの旨み・甘みが愉しめます。
「ウイスキー1」に対して「ソーダ水4」の割合で混ぜるのが、ハイボールの黄金比といわれています。
この場合アルコール度数は約8%です。
濃いめがいい場合は、ウイスキー1対ソーダ水3の割合で作ると、アルコール度数は12%になります。
材料【300ミリリットルグラスの場合】
・ ウイスキー30ミリリットル
(常温のままでもいいですが、できれば冷やしておくのがよいでしょう。メジャーカップがあるとよいです)
・ 氷 適量
(スーパーやコンビニエンスストアで売っている大きめの氷)
・ ソーダ水 適量
(しっかり冷やしておきましょう)
作り方【ウイスキーが常温の場合】
①グラスいっぱいまで氷を入れます。
・ 氷はグラスの縁から出ない量がいいでしょう。飲むときに口にあたってしまいます。
②ウイスキーを加えて、マドラーで混ぜ合わせます。
③氷が減ったらここで追加します。
・ グラスが白くなるまで混ぜるのがポイント。
④ソーダ水をグラスいっぱいまで注ぎます。
・ 炭酸を逃がさないように静かに注ぎ、マドラーで1回転混ぜます。
・ ソーダ水を入れたら混ぜすぎないこと! 炭酸が抜けてしまわないようにしましょう。
レモンピール(レモンの皮)で香りづけすると、爽快感がいっそう引き立ちます。
トニックウォーターやジンジャーエールなどでアレンジしても愉しめますし、氷抜きバージョンもあります。
前割りのレシピ
前割りはあまり一般的ではないですが、スタンダードモルトウイスキー程度のウイスキーがアップグレードした味わいに変化することもあります。
作り方
①大きめなワイングラスにウイスキーとミネラルウォーターを1対2で注ぎ、静かにゆっくり混ぜ合わせます。
②タンブラーに氷を入れ、プレミックスされた先ほどのウイスキーウォーターを注ぎます。
2杯目からはウイスキーそのものの香りを愉しもう
2杯目は、1980年代に流通して開栓してからあまり時間の経っていない「ジョニーウォーカー ブラックラベル(43%)」を少しスニフターグラス(ステム[足] 付きで少し膨らみのあるボディに、香りを感じやすいように飲み口のリムが狭くなっているグラス)で飲みます。
ここで、すぐ鼻にグラスを近づけてはいけません。
アルコールがツーンと鼻を刺激して、その後のよい香りがわからなくなってしまいます。
少しスワリング(グラスの中でゆらゆらとウイスキーを遊ばせる)をして、ウイスキーを目覚めさせます。
そして、ゆっくりと鼻の下からグラスを近づけます。
ゆっくりゆっくりとグラスを近づけると、鼻下10センチあたりで、時を経た芳醇な香りが優しく鼻の中へ入り、脳へと伝わります。
ラストは、「ラガヴーリン16年」をストレートがいいでしょう。
「ジョニーウォーカー」で感じたスモーキーさがはっきりとわかります。
多種多様なウイスキーを一人でじっくり愉しむ
いまやウイスキー造りは、「世界5大ウイスキー」と呼ばれるウイスキー生産の中心だった5カ国だけではなく、台湾やフランス、オーストラリアなどの新しい国でも盛んに行われています。
ウイスキーは多種多様だからこそ語り合う楽しみがあり、嗜み方を知っていると一目置かれるお酒。
ぜひ、1人でじっくりウイスキーを楽しみながら、教養を身につけてください。
著者プロフィール
橋口 孝司(はしぐち・ たかし)
ホテルバーテンダーから料飲支配人、新規ホテル開業、運営などを手がけ、26年間ホテルに勤務。2008年より、株式会社ホスピタリティバンク代表取締役。バー開業コンサルティングなどを手がけ酒類関係団体の顧問、理事を歴任し、国内外で講演、セミナーを行っている。
2015年からは「橋口孝司燻製料理とお酒の教室」を主催。
『ウイスキー銘酒事典』『ウイスキーの教科書』『カクテル&スピリッツの教科書』(以上、新星出版社)をはじめ、ウイスキーやスピリッツ、カクテルを中心に酒類に関する執筆・監修は26冊以上。
NPO法人FBO 評議員・公認講師、ビア&スピリッツアドバイザー協会顧問、スピリッツナビゲーター認定講師などを務めている。
※情報は刊行当時のものです。
書籍情報
タイトル:ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方
著者:橋口 孝司
ページ数:256ページ
価格:1,760円(10%税込)
発行日:2020年12月25日
ISBN:978-4-86667-250-2
http://www.asa21.com/book/b547888.html
amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866672501/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/16508639/?l-id=search-c-item-text-01
目次
Chapter 1 生産国・原料からウイスキーを理解する
Chapter 2 おいしいウイスキーを見つけるための「基礎知識」
Chapter 3 知っていると教養が深まる「ウイスキーの歴史」
Chapter 4 ビジネスエリートとして知っておきたい「お酒の基本」
Chapter 5 ビジネスエリートのための「ウイスキーの嗜み方」
Chapter 6 「ウイスキービジネス」を読み解く