全日制有機農業学校 農(みのり)の学校が第8期生の募集開始
~「農」への一歩 丹波で踏み出す~
「自産自消のできる社会をつくる」を理念に掲げる農業ソーシャルベンチャー株式会社マイファーム(京都府京都市、代表取締役:西辻一真)及び兵庫県丹波市は、2019年春に全国初の「公設民営」の全日制有機農業学校として開校した「丹波市立農(みのり)の学校」の第8期生の募集を開始することをお知らせいたします。

■全日制オーガニックスクール「農(みのり)の学校」について
兵庫県丹波市が2019年に設置し、マイファームが指定管理者として運営する、全国初の公設民営による有機農業を学ぶ全日制の農業学校です。
古くから有機農業が盛んな丹波市の地域特性を活かし、全国で活躍する講師陣を迎え、農業技術から経営までを総合的に学べるカリキュラムを展開しています。
専任講師の指導の下、授業の約7割を占める農場実習では、農業未経験者でも農家の四季の営みを実践的に学ぶことができます。
さらに、長年地域で活躍してきた農家から特産品栽培を学ぶ「マスター農家研修」や、里地里山の地域の産業を視察する「地域のなりわい講座」など、新規就農を目指す方に寄り添った実践的なプログラムが充実した農業学校となっています。
■カリキュラムの特色
開校以来6年間で培ってきた有機農業の知見をベースに、「みどりの食料システム戦略」に沿った次世代カリキュラムを展開しています。
兵庫県で最初に「オーガニックビレッジ宣言」を発表した丹波市の有機農業推進施策にも連動し、理論と実践、地域と世界をつなぐ学びがここにあります。ポイントとしては、以下の4点です。
① 有機農業の「原理原則」の学び
近年、夏の異常気象や干ばつ、病害虫の増加など、農業を取り巻く環境は年ますます厳しくなっています。
農の学校では、有機農法を軸に、野菜が本来もつ耐久力や病害虫への抵抗力、健康に育つための環境づくりについて「原理原則」を学びます。これにより、気候変動などの環境変化に対応できる基礎力を身に着けていきます。
さらに、農薬や化学肥料に頼らない野菜づくりや土づくりを、科学的な視点で読み解きます。就農後も役立つ土壌分析や施肥設計など、最新の科学的知見を農業経営に活かす手法も学ぶことができます。
これらの学びの成果として、農の学校は全国規模のコンテスト「オーガニックエコフェスタ・身体に美味しい農産物コンテスト」に3年連続で入賞を果たしました。2025年には、第4期卒業生が青森で栽培したタマネギが「最優秀賞」を受賞しています。
≪身体に美味しい農産物コンテスト 農の学校受賞歴≫
オーガニックエコフェスタ2023「ロマネスコ部門」優秀賞
オーガニックエコフェスタ2024「カーボロネロ部門」最優秀賞
オーガニックエコフェスタ2025「ホウレンソウ部門」最優秀賞
②最前線で活躍する農家からの学び
昨今、持続可能な農法と食料の安定供給の重要性が高まっています。本校では市内農家をはじめ、全国各地で活躍する有機農業界のトップのランナーたちが講師を務めています。現場での生きた農業経営を直接学べることが最大の特徴です。また、在学中から地域農家や卒業生との繋がることで、卒業後の就農や地域との関係づくりにも繋がり、学校全体で地域の農業の価値を高めることを目指しています。
③地域資源を活かした「丹波らしい」農業の学び
丹波の特産でもある黒牛・乳牛・鶏などの畜産系廃棄物を使った堆肥づくりや、豊富な森林資源を活かした地域林業やシイタケ栽培農家の現場視察も行います。また、農家民宿や農産加工品、林産加工品などを組み合わせた複合経営農家の視察など、地域資源を活かした丹波らしい持続可能な農のかたちを学びます。
④有機JAS認証の総合的な学び
学校の農場は2020年から有機JAS認証を取得しています。日々の栽培・収穫・出荷まで、有機JAS規格に沿った管理を実践的に学べる環境が整っています。また、有機JAS講習会(資格取得講習)や、国内外のオーガニック農産物の流通トレンドを学ぶ経営講義も実施しています。さらに、有機農家への視察研修、地元の農産物直売所や阪神間への販売実践などを通じて、有機農産物の栽培管理及び販売・販路開拓のノウハウを総合的に学びます。
■2025年の状況について
現在在籍している第7期生は8名で、年齢層は10代~60代までと幅広く、近隣地域からの移住を中心に東京都や海外からの移住者もいます(近畿地方4名、中国地方1名、関東地方2名、海外1名)。第1期生~6期生の卒業後の進路として60%が丹波市内での就農を遂げており(市内への移住は56%)、地域との連携が強くなっています。また、地域外での就農も含めると、全体の79%が独立就農および雇用就農を実現しています。ほかにも、専業でなくとも卒業生全員がそれぞれの形で「農」と関わり続けています。
※受講生の方への取材をご希望の場合、お気軽にお問合せください。
■募集概要
2026年4月に入学する第8期生を下記の通り募集します。
・開講期間 :2026年4月~2027年3月(1年間/2学期制)
・総受講時間:1,618時間 週5日程度/全日制
・定員 :20名
・入学要件 :満18歳以上で、高校卒業程度の学力を有する方
・費用 :受講料670,000円(税込) ※その他農業検定受験料等負担あり
・出願期間 :2025年7月1日(火)~2026年3月9日(月)
※「農の学校」ご入学の方には、在学中の家賃助成や移住サポートを実施しています。国が実施する「就農準備資金」(年間150万円給付)の認定研修機関です。
※詳細は、別紙募集要項の通り
【募集要項(PDF)】
<丹波市立農-みのり-の学校>
募集専用WEBサイト : https://agri-innovation.jp/minori/
公式WEBサイト : https://minori.agri-innovation.jp/
公式Instagram :https://www.instagram.com/tambaminori/
公式Facebookページ :https://www.facebook.com/tanba.minori/
【プレスリリース添付資料(PDF)】
株式会社マイファーム( https://myfarm.co.jp/ )
本社所在地:〒600-8216京都府京都市下京区東塩小路町607番地 辰己ビル1階
代表者 :代表取締役 西辻 一真
設立日 :2007年9月26日
資本金 :100,000,000円
事業内容 :耕作放棄地の再生及び収益化事業/体験農園事業(貸し農園、情報誌の発行)
農業教育事業(社会人向け新規就農学校、農業経営塾)/農産物生産事業および企業参入サポート
流通販売事業(農産物の中間流通・通信販売)