異業種での学びも今に生きる――繋がる活動のメソッド

RE/MAX KYOUEI エージェント 藤森 匡紀

■ベルボーイ時代
■ベルボーイ時代

RE/MAXの不動産…

RE/MAXの不動産エージェントとして活動する前までに、割といろいろな業種を経験してきました。気付くとそこで得た経験はエージェント活動のいろいろなところで繋がっています。

北海道在住で高校卒業後はホテルに就職。ベルボーイを1年程務めたのち、レストラン部に異動になりました。ホテルならではの接遇をしっかり叩き込まれ、それがきっかけでそこから18年間フランス料理店のマネージメントサービスを続けることに。ホテルで3年程学んだあとは北海道のフランス料理店を転々としていました。道内のフランス料理店を全店舗制覇するくらいの気持ちで仕事していましたね。

人と話すことが好きでしたし、自分としてはこの業界に骨を埋めるつもりで続けていましたが、椎間板ヘルニアを患い、3回の手術も甲斐なく現場での立ち仕事を諦めざるを得ない状況に…。
正直悔しかったですが、気持ちを切り替えて座ってできる仕事を探し始めました。

見つけたのが…

見つけたのがコールセンターの仕事。

なんと入社して一週間で管理者を命じられました(笑)。

というのも、コールセンターは当時まだスタートしたばかりの事業で、あまり情報がない状況。前職でマネージメントをしていたこともあり、効率良く仕事を進めるため曜日ごとにデータにして上司に提出してみたんです。

そしたら即管理者に(笑)。

人と話すことが好きだったこともあり、10年間、管理者としていろいろな分野のコールセンターでお客様の対応をしていました。

10年も電話でお話していると、顔を合わさなくても声色でお客さまの気持ちがわかるようになっていましたね。


コールセンターでの仕事も良かったのですが、少し新しい分野も知りたくなり、不動産会社のテレアポの仕事を始めました。ここが不動産と僕との出会いです。

テレアポといえど、媒介が取れれば、契約・決済まで自分が担当として取引を進めていきます。もちろん初めてのことなので、取引に進捗があるたびに社長から対応の仕方を教わりました。この教えがとても実践的で具体的だったので、ここで不動産取引の基礎、0から10まで学ぶことができましたね。

僕にとって良い環境だったのですが、腰に続いて首のヘルニアが発症…(泣)。
ここでもまた辞めざるを得なくなりました。

その後…

その後、土地家屋調査士事務所に入り、地積測量図の作成などに携わったのですが、僕には難しすぎて…(笑)。机と向かいっぱなしの仕事も人好きな僕にとって合わなかったのかもしれません。

転職を考えめていたときに札幌にあるRE/MAX KYOUEIの募集広告を見つけました。

早速、オーナーの中村さんと話をさせてもらいましたが、頑張った分だけ報酬になると言えど、固定給与のない働き方に当時は不安を感じ、すぐにトライすることはできませんでした。

なので、また違う会社に入社したのですが、コロナの影響で経営が難しくなり、完全歩合という雇用契約に…。

そんな最中、父親が倒れ介護しなければならなくなったんです。病院からの連絡も多く、とても会社員としては仕事ができないと思いました。

そのとき出社義務のないRE/MAXの働き方が頭をよぎり、もう一度中村オーナーから話を聞きくことにしたんです。

それまで漠然と独立したい気持ちはあったものの、まだそのステージに僕はいないと感じてきたのですが、いろいろな経験と自分の置かれた状況を考えたときに、今こそ、この流れに乗るべきだと思えるようになりました。

そして2020年12月、RE/MAX KYOUEIの不動産エージェントとして活動がスタート。

■北海道メンバーと(本人:中央右)
■北海道メンバーと(本人:中央右)

はじめの一歩は…

はじめの一歩は、Facebookで発信すること。
最初は1日に3回投稿していました(笑)。

しかし、むやみに多いのも良くないと考え、アップする時間ごとにアクションしてくれる人の数をデータにしてみると朝の発信が効果的だったので、今は朝の1回に変更しています。

ただ、Facebookでの発信を毎日続けていても、1年間はここから仕事に繋がる反響は一切なく…(泣)。

正直心折れかけていたのですが、今年に入って、初めての反響が!
そこからはコンスタントに5件ほどご相談が入り、諦めずに継続してきて本当に良かったと思っています。


エージェントになって、大変だったこともありますが、良かったことの方が多いです。

大変だったことを先に言うと、お客様は会社ではなく、僕自身に依頼をしてきているので、僕が必ず対応しなければいけないこと。父が亡くなった次の日でも契約に出向きました。
もちろん頼むこともできたのですが、僕の心情的にやり遂げたい気持ち強かったんですよね。僕を頼ってくれているわけですから。


あとは、出社義務がないので自分のペースで仕事ができますが、マイぺースすぎると案件は減ります(笑)。僕の営業活動の主軸は、どれだけたくさんの人と話をしたかということ。
1日誰とも話さない日があると1か月進捗が遅れる感覚で仕事をしています。

人と話すのが好きなので、この自己ノルマは大抵クリアできていますけどね(笑)。

■エージェント仲間と
■エージェント仲間と

エージェントスタイルの良い点はたくさんあるのですが、僕にとっての一番の利点はお客様が気軽に相談できる存在でいられること。

以前、友人の紹介で土地の売買の相談がありました。
しかし、土地の持ち主はその方のご主人様なので、最初のご依頼は売却できるよう「主人を説得してほしい」とのことでした。

これって、エージェントだからこそいただけたご相談だと思っています。
この状況ではきっと不動産会社には行きにくかったでしょうからね。
早速ご主人様とお会いし、親交が深まったところで本題に入り、査定させていただくところまでお話が進みました。

査定結果が出たので、報告の電話をすると売却OKのお返事が。

しかし、電話口の声色から、微かに何か含んでいると気付きました…。正直なお気持ちを聞いてみると、実は以前に隣地の方から売却の際は教えてほしいと言われていたとのこと。すごく控えめな方だったので自分から売却の話ができなかったそうなんです。
それじゃ、僕から話しますと伝えるとお声が一気に明るくなり、そのままトントン拍子で話が纏まりました。隣地の方からも相続のことなどでゆくゆく相談させてとの言葉をいただけ、ゼロから始まったご相談が100にも200にもなり、エージェント冥利につきる、印象深い取引となりました。

エージェントとして…

エージェントとして活動する上で、心がけていることは、たとえ時間がかかっても、お客様の希望に応えること。その代わり、お客さまにも希望を叶えるために、ネガティブなことは最初に話してもらっています。その上で、それならばどうしたらいいのかを提案していくんです。

気軽になんでも話してもらうことがまずは第一ステップ。
これからも『わがままが言えるエージェント』として、できる限り長く活動していきたいですね。


ホテルから始まり、これまでの経験はすごく今に生きています。
きっと他人(ひと)より少し多くの方々と接してきたので、そこでの学びは私の財産になりました。

「人と話すことが好き」で繋がったこの仕事で送れる毎日を、これからも大事にしていきます。


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